九州の南半分が水没した直後、再び日本各地で
異常が起こり始めていた
次の異変は北海道の函館だ
ここに玲子がいる事を知っていた田所は、小野寺を
解雇し北海道に行くように仕向けた
函館に大異変が起きるまで3日しかない
だが救助に向かった船団は、何故か発生した氷山に
取り囲まれて身動きがとれなくなった
一方漸く玲子の元にたどり着いた小野寺だったが
再開直後に巨大な雹が二人を襲った
「河野先生、久しぶりっス」
「え・・・俺小野寺だけど・・・・・」
「そうっスか?
なんか俺の昔の担任にクリソツですねえ・・・」
「ああ、人違いだよ山本」
なんて会話はもちろんない(笑)
幸い雹はすぐに止んだ
いよいよ避難する事に
「みんな、もしはぐれても北に向かうんだよ」
「バカなっ、予想より全然早いぞ、、、、、」
「こ・・・これではどうしようもありません。。。」
小野寺たちは、函館の北にある大沼という湖に
向かって避難を開始した
「玲子、小野寺さんと並んでお歩き
あたしゃひとりで歩けるから・・・・・」
「ダメよ、あの人リーダーなんだから・・・・
それにデートしてるんじゃないのよ」
その時玲子は、はな婆さんが高熱を出してる事に気付く
「おばあちゃん、すごい熱
待ってて、俊夫さんに知らせるから」
「いいんだよ、リーダーに余計な手間かけさせる・・・
このくらいの熱、あたしゃどーって事ないよ」
病弱の百合をソリに乗せて引っ張ってるんで
小野寺たちは、はなの異変には全く気付かず
「ちょ・・・・俊夫さー----ん」
「ダメだよ、余計な心配させるだろ」
それ以外のメンバーは漸く大沼に到着
「おおっ、大沼凍ってるぜ」
「ラッキー♪氷の上を歩いて行こうぜ!」
だが小野寺は
「ダメだ、地震がきたらすぐに割れてしまう」と反対する
しかも百合が眠ってソリから落ちそうになる
「頑張るんだ!
ウカウカしてたらみんな沈んじまうぞ」
「おばあちゃん、しっかりして!」
「はあはあ、、、あたしは暫くここで休んでいくよ・・・
あんたは先にお行き」
「玲子ー----っ、おばあちゃー---ん
どこだー-------っ」
皮肉な事に遅れて置いていかれた玲子とはなは
セスナによって救助された
これが運命の分かれ道に・・・・
「あの写真はな、百合さんがみんなには内緒でって
俺にくれたもんなんだよ」
かまくらの外に出ると氷に巨大な亀裂が・・・
「ゲッ、俺ら知らないうちに氷の上にいたんだっっっ」
そこに玲子とはなを救助したセスナが戻って来た
どうやら玲子が小野寺たちの事を知らせたようだ
4馬鹿と百合は、無謀にも氷の上を渡って
大沼から脱出しようとしていたが・・・
セスナによって助けられた小野寺は、あの4馬鹿と百合の
事を知らせる
「4人の高校生はどっちでもいいですけど、病人だけは
助けたいんです」←本当にこう言ってる(笑)
先生に見捨てられたペペたち
「も・・・もうダメだぁぁぁぁぁ」
「な・・・・なあお前ら・・・・・もういいから
俺たち置いて行けや・・・・」
「次地震きたら・・・お前らも助からねーぞ・・・・」
「・・・・・・・・・」
「ご・・・五郎・・・・おめえに謝らなきゃ
ならない事があるんだ・・・・」
「ありゃ嘘だよ・・・・本当は俺も百合さんが好き
だったんだ・・・ごめんな五郎・・・・
俺、どうしても百合さんの写真欲しかったんだ」
「写真は返すよ・・・・俺、本物と一緒に
死ねるんだから・・・・」
「俺も動かねえぜ、それにもし次に地震が来たら
もしかしたら氷が割れて助けられるかもしれねえしな」
「俺たちゃ劣等生だけどよ、友情だけは誰にも負けねえ!
死ぬときはみんな一緒だ」
「バ・・・バカ・・・ヤロー・・・・・・
青春ドラマかよ・・・・まあ青春ドラマだけどなw」
その頃小野寺を乗せたセスナは4バカと百合を捜索に
向かっていた
♪たとえ~小さな~命でも
♪籠から放して大空に~
日本沈没の主題歌のB面、「小鳥」という五木ひろしの
曲が流れ始める
ちなみにこの曲が流れたらほぼ死亡フラグ
「あの氷の上に着陸できますか?」
「や・・・・やってみましょう」
「嘘だろ・・・・普通は全員助かる流れじゃん・・・」
唖然とする小野寺
ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーン
ちなみにこのセスナだと定員は4人ほど
どっちみち7人はとても乗れなかった、、、、