大リーグボール2号を花形に打たれた飛雄馬は
勝手にマウンドを降り、東京に帰ってしまう
その頃またしても打倒魔球を花形にさらわれた左門もまた
目標を失い途方にくれる
そんな最中、夜の街に出た左門はレディス軍団に
痴漢の濡れ衣を着せられ揺すられる
その場に偶然居合わせた飛雄馬は、そのリーダー格の
お京の八百長という言葉に激怒し、お京を
殴り飛ばしてしまう
今回は巨人の星栄光の星編第158話
「女番町お京」というエピソードです
「へへっ、巨人の星と大洋の左門横浜港に浮かぶ・・・
明日の新聞が楽しみだよ」
「巨人の星か・・・こいつ左のピー助だったよな
じゃあ大事な左手へし折ってやるぜ」
「お京のアネゴよぉ、こいつら始末したら
俺に一発やらせてくれよな」
「おっと、俺の腕をへし折る前にこの左門だけは
見逃してやってくれないか?
お前らの目当てが俺ならこいつは関係ないだろ」
「左門、今のうちに逃げろ!
全てを失った俺にもはやプロ野球はどーでもいいが
お前には養う家族がいるはずだ」
「ここは俺に任せて、お前は弟さんや妹さんのとこへ帰れっ」
「星君っ、なんば言いよっとか」
「元の原因はわしです・・・この場は土下座でも
なんでもして済ますべきたいっ!
わしは額を地面に擦りつける覚悟はできとります」
「こいつらに土下座なんてみっともない真似はするなっ」
「星君っ、みっともなくてもよかたい」
「君にはみっともなく思えるかもしれんが
わしらプロの選手ですっ!
わしらの鍛えた力は、喧嘩に使ってはならんとですっ」
「左門・・・お前・・・」
「星君っ、君は投げやりになりすぎですっ
わしから見れば君の方がみっともなかとですっっっ」
「じゃあとっとと帰れよ・・・」
それを見たお京
『こいつ・・・こんなに強いやつなんだ・・・・
な・・・なんかカッコイイ・・・・』
素手でかなわないと見たチンピラたち
近くのベンチを破壊して、その破片を凶器に
飛雄馬をボコろうとする
「し・・・しかしアネゴ・・・
それじゃあ俺たちのメンツが・・・・」
「あんたらのショボいメンツなんて知らないよ
止めろって言ったらやめないかい」
「な・・・なんだとぉ~
竜巻グループ(京子のチーム)のヘッドだからって
下手に出でりゃあ調子に乗りやがって」
「あーそうかい
アタイのケツ持ちが誰か知って言ってるんだろうね
あんたら全員横浜港です巻きにされて浮かぶよ」
「うっ・・・」
「どうするんだい?
このまま手を引くか、す巻きでドザエモンか
好きな方選びな」
「ううっ」
チンピラたちは引き下がるしかなかった
「星さん、左門さん・・・・八百長は言い過ぎたよ・・
ゴメン・・・アタイが悪かった」
「お詫びにさ、手打ち式といかない?」
「て・・・手打ち式だと!?」
『ここはアタイの顔を立ててちょうだい
そうでないとまたあいつらと騒ぎになるから・・・』
「え・・・」
「左門、手打ちだってさ
お前がいいなら俺も事は荒立てたくない」
「うむ・・・なんだかヤクザみたいで気は引けるばってん
この状況なら止むをえまい・・・・」
「ふっ、アタイは星さんだけを誘ったんだけど・・・
まあオマケだと思って左門さんも来ていいわ」
「オ・・・オマケ・・・・・
わしはオマケですかっっっ、、、、、
ちょっと納得いかんばってん。。。。」
そしてやってきたのはゴーゴー喫茶www
昭和の不良のたまり場といえばゴーゴーだよね(笑)
ゴーゴーって今でいえばディスコの事だが
当時は退廃的なイメージしかなかった
『このお京って女・・・一体何者なんだ?
俺と大して歳変わんないみたいなのに、まるで
極道の妻だぜ・・・・』
『さっきケツ持ちとか言ってたが、ビビらせてる
だけじゃなく、そっち方面のやつらにも人気
あるみたいだな・・・・』
「あーいや、わしはコーラでよかです
アルコールは飲んだ事ないし、まだ未成年とです」
真面目な左門
「この人いつもこんななのw
アタイも未成年だけど、そんな事気にした事も
なかったわ」
「き・・・君未成年なのか?」
「ま・・・まあいいや、俺は水割りでいいぜ
俺は左門ほど真面目じゃないし」
「あはっ、さーすが星さん、話がわかるぅ~」
「ほ・・・星君っっっっっ」
しかしグラスに注がれた水割りを見て
昔の一徹の事を思い出してしまう飛雄馬
『父ちゃんの酒にあんだけ嫌悪感示してた俺が
酒か・・・・』
飛雄馬の異様な様子に驚くお京
「お京さんっ、星君ばそっとしといてやって下さい
今妄想の世界ば突入しとりますんじゃ」
『ぷはっ、飲んじまったぜ・・・・・
なんか美味いぞ・・・父ちゃんがこれ好きだったわけが
やっとわかったぜ』
「ふっへっへっへっへ・・・・・」
「なんか変わってるのね・・・星さん」
「わしも最初は驚いたとです・・・」
後編につづく