中日にトレードされた伴は一徹コーチのもと
ついに打倒消える魔球の特訓を開始した
花形左門に続き、消える魔球の秘密を100%知り尽くした
伴が゜敵に回りもはや絶望しかない飛雄馬は
毎日打たれる日の事を不安に感じていた
そんな飛雄馬の心を見透かした川上監督は飛雄馬に
ONと消える魔球で勝負しろと命じられる
これには飛雄馬も絶望感に更に追い打ちをかけられたと
ますます追い詰められてしまう
しかし姉明子からの1通のハガキで、飛雄馬はついに
覚悟を決めた
『打たれるかもしれんが、今日だけは無様な醜態は
晒したくないっっっ』
『打てるもんなら打ってください、王さんっっっ』
カァァァァァァーーーーーッ
なんと王さん、左門と同じバットをビュンビュン振り回して
ホーム上の土を薙ぎ払い始めた
この打法、消える魔球を半分消えなくするには有効だが
最初のスイングですでに空振りなのが欠点だが・・・
『なぜだっ!?
なぜわざわざ打っても二度打ち反則の左門のマネを・・・』
『ウーン、ワンちゃん残念・・・・・
ストライクだったらスタンドへインしてました、ハイ』
『作戦が読まれていたのか・・・・
インコースへボール球とは、、、、』
『うふふふ、考え始めたな王さん
こうなったらもう思うつぼだぜ』
なんだか余裕が出てきた飛雄馬
『次はおそらくアウトコースへストライク
取りに来るはずだ!』
『しまったぁ、、、2球続けて同じコースへ来るとは
クソォォォォォォォ』
『勝った・・・・・なんかわからんが
とりあえず王さんは三振に仕留めたぞ』
だがホッとする間もなく、次はミスタージャイアンツ
長嶋さんだ
『長嶋さん・・・・・凄いオーラだ
相手ピッチャーはいつもこんなプレッシャーの中
長嶋さんと対決してるのか・・・・』
余談だが、ももクロの夏菜子が一度だけ偶然に長嶋さん
見かけた時「すっごいオーラ」だったと驚いていた
現役時代を知らない子にすらそれを見せつける
長嶋さんはやはり凄い人なのだ
『しかしオーラにもましてなんだか余裕を感じるぜ・・・
何か新しい打倒策でも持っているのか。。。。』
『だとしても、消える魔球を投げるしかないっ』
カァーーーーーーーーーッ
ビシュッ
すると長嶋さん、膝まづいてホーム上の
消える魔球のコースにバットを・・・・・
『ムフフフ、見えましたよー星君っ!
消える魔球の球筋、しかとルックしました、ハイ』
『バントでバットに当てる事は可能だが、それだけでは
単にバットに当たるだけで、ファールかフェアゾーンに
入っても凡ゴロだぜ・・・・
他に何かあるのか』
『うーん、星君っ
私はロングにべぇすぼうるらいふをしてきたんですよ
一度見切った球筋は、ヘッドにインプットされるんですねぇ
いわゆるひとつの動物的カンですよー、ハイィィィ』
『何をするつもりなんだ・・・・
この人のやる事だけは読めんっっっっっ』
モーションに入った瞬間、長嶋さんの姿を見て
動揺する飛雄馬
「ああっ、あれはっ」
周りの騒めきに目を開けた長嶋さん
「ん、何ですか?
みょーにパニックですねー、ハイ」
「ああっ、球がヒュワンしてませーーーーん」
思わず空振りしてしまう長嶋さん
「うーん、星君・・・・今のはいけませんよぉ
消える魔球と見せかけて消えないのはチートですぅ
ハイィィィィィィッ」
「何を言ってるのかよくわからんが、今のは星がただ
失投しただけだ!
その証拠に変化は魔送球だったと思うが・・・・・」
「それにな長嶋・・・・
わしは別に投げるのは大リーグボール2号に限定した
わけではないぞ・・・・勝負しろとは言ったが」
「えっ、、、、、」
巨人の星(栄光の星編)第146話 「O・N魔球への挑戦」2-②
へつづく