巨人の星(栄光の星編)第137話 「消える魔球の手がかり」②-1 | 野球侍SAKIのブログ

野球侍SAKIのブログ

ももクロの夢はモノノフの夢

1970年(昭和45年)を迎え、いよい各球団がペナントレースに
向けて動き出した

 

そんな中花形はいまだに消える魔球の残り20%の謎が解けず
毎晩悪夢に苦しんでいた

 

そんな事とは知らない村山阪神新監督はテレビに出演し
花形の打倒消える魔球に大きな期待を寄せた

 

一方飛雄馬は、大リーグボール2号に自信はあるものの
花形左門の執念に不安を感じていた

 

だが新監督村山のもとを訪れた花形は、村山監督の
ある一言から、消える魔球の秘密を全て見抜いたと豪語する

 


プシューーーーーーッDASH!

 


「じゃあ監督、ここからはいつもとは逆になりましょう
僕がピッチャーで、監督はバッターです!?

言い忘れたがこの時村山監督は、引退してたわけではなく
プレイングマネージャー、選手兼監督なのだ

 


「監督はその火鉢の後方でバットを構えてください
ボールが見えたら打ってくれていいです」

 


「こ・・・・こないか?」

 


「そのままその火鉢がストライクゾーンに来る位置まで
移動してください」

 


「ちょっと無茶な事やりますけど驚かないでくださいよ
もし後ろのガラス割れたら、ハナガタモータースに
修理代の請求書回してください」

 


「でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっビックリマーク

 


ギューーーーーーーーーン

 


ガッチャーーーーーーンドンッ

 


「ぬおおおおおっ、け・・・煙がっっっガーン

 


土瓶に当たって跳ね返ったボールを更に投げる花形

 


「お・・・おい、今度は何や滝汗

 


「そのまま構えてください!
今度のは、魔送球の再現です」

 


「でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっビックリマーク

 


ヒュン

 


「あっ、ボールが霞んどる
けど見えとるびっくり

 


「えいっビックリマーク
カキーンドンッ

 


バシッハッ

 


シューーーーーーーーーーンDASH!DASH!

 


再びすぐに投球を始める花形

 


「今度のが、消える魔球の再現ですっ!

 


「でやぁぁぁぁぁぁぁっメラメラ

 


ギューーーーーーン

 


この時、前の2球で火鉢の灰がボールに
ベタベタと付着していた

 


「あっガーン

 


ヒュワンヒュワンヒュワンおばけ

 


ブーンうずまき

 


「ぐわぁぁぁぁぁぁっ叫び
ガッシャーーーーーンドンッ

 


「き・・・消える魔球や
今のは消える魔球と同じやっ・・・・!

 


「そうです、今のが完全な消える魔球です!」

 


「そ・・・そうか、2球目は80%の魔送球
3球目が100%の消える魔球の再現いうわけやな」
「そうです」

 


「1球目で土瓶を直撃させて煙をあげ
その中にボールを続けて投げる・・・・」

 


「それは土煙に紛れる魔送球・・・・・
でもそれでは80%、完全には消えない」

 


「中日の星コーチも最初これが消える魔球の正体と推測」

 


「2打席目でオズマに見えないスイングの連発を指示」

 

「これはオズマに打たせるためではなく、魔送球の
土煙を風で吹き飛ばし、ボールが消えるか消えないかを
確かめるためだった」

 

「森捕手がそれに慌てて打撃妨害をしでかしたのを見て
星コーチは、消える魔球は風に弱いと言ったのです」

 


「次に大洋の左門の言葉
消える魔球は水に弱い発言」

 


「左門は消えてからの球が変化するのかしないのかを
確かめるために、ホームベースにかぶさり
バットを振った」

 

「これは消える魔球が魔送球だと決定づけたと同時に
左門の汗でグラウンドに刻印された背番号の痕から
思わぬオマケが付いた」

 

「背番号の刻印を見た星投手と巨人の選手の慌てぶりから
左門は消える魔球が水分に弱いとにらんだのです」

 


「そ・・・それで?」
「ふふっ、星君もそう言いましたよ
その時点では僕もまだ消える魔球の80%しか暴けませんでしたが
今残りの20%も暴いたというわけですニヤリ

 


「ホ・・・ホンマかっ!?
ほな消える魔球の100%の秘密は、お前だけが・・・・
いや、我が阪神タイガースだけが掴んだっちゅう事なんやな
!!

 


「そうです!
しかしこれは監督の一言があったからこそです」

 


「それや!わからんの
わし、なんかそれっぽい事言うたか?」

 


「お前に彼女おるんか・・・・監督にそう聞かれた後の
言葉ですよ・・・・
僕は身を引いた明子・・・いや彼女の事を言った時・・・」

 


「監督は相思相愛やな・・・とおっしゃいましたね」
「ああ・・・なんかそんなん言うたな」

 


「野球に集中したいお前の気持ちと、それを察知して
足手まといにならんように消えたオナゴ・・・
まさに考えが一致しとる思て、相思相愛やなと・・・」

 


「あ・・・・そうか、土煙だけではボールは消えん
ボールと土煙が一致してこそ消える言う事か!」
「さすが2代目ミスタータイガースの村山さんです
正解です合格

 


「消える魔球の秘密、残り20%の秘密とは
ボールにあったんですよ」

 


「うーん、という事はボールになんか仕掛けしとったのか?
しかし審判がボール確認しても何にもなかった言うで・・・」

 


「ボール自体に仕掛けはありませんし反則球でもありません
ルール上問題にならないある方法を使って
緻密にボールを見えなくしていたんですよ」

 


「つまりその方法とは・・・・ゴニョゴニョ耳
いや別に周りに人はおらんから耳打ちの必要ないような・・・

 


ズザサァァァァァーーーッDASH!

 


ビシュッドンッ

 


ヒュワンヒュワンヒュワンおばけくん

 


バシッハッ
すでに花形に全てを見破られたとは知らない
飛雄馬と伴

 


「そ・・・そうかぁ、そういう事やったんか!」

 


「勝てるっ!
今年こそは阪神タイガース優勝やっ
少なくとも去年星にやられた負けはなくなりよるわ
ゲラゲラ
しかし阪神ファンとか毎年開幕前に必ず優勝宣言するよね
優勝祈願じゃなく、宣言(苦笑)
いや、別にいいけどさニヤニヤあせる

 


「これもみんな明子さんのおかげです」

 


なんか飛雄馬にしろ花形にしろ、都合の良いように
解釈されてしまう明子ねーちゃん

 


このバカ2人に気遣いしたというより、そんな環境に
堪えられなくなって、失踪したとしか・・・・滝汗

巨人の星(栄光の星編)第137話 「消える魔球の手がかり」②-2
につづく