大リーグボール2号、消える魔球を完成させた飛雄馬は
早速中日戦でリリーフ登板
復帰後最初のバッターは、大リーグボール1号を打ち砕いた
オズマとの対決だったが
自分の予想をはるかに上回る大リーグボール2号に
恐れをなしたオズマはすっかり戦意喪失してしまう
同じ頃花形は試合が雨天中止になり、明子に恋文を
書いていたが、大リーグボール2号の出現を知らされ
明子の事などすっかり頭から消えてしまう
4回表、この回の先頭バッターはオズマだが
なかなか打席に入らない
「おや、オズマなかなかバッターボックスに入りませんね」
「そりゃそうでしょう、あんな魔球見せられて
すっかり闘争心なくしたんですよ・・・まあ気持ちは
わかりますけどね」
「ぼ・・・・ぼすっ、策ハ・・・・・策ハドウシタ?
ぼすぅーーーーーーーーーっ」
「そんな顔をするな!
それしか今はできんっ!!
とにかく、わしの指示通りに
やれっ」
「まあいい、何をやってくるかは知らんが
一打席や二打席で打てるほど大リーグボール2号は
チャチじゃないぜ」
すると突然オズマ、打席で見えないスイングで
バットを振りまくる
「あ・・・・あいつっ!
ストライクゾーン全てに見えないスイングで
バットをぶん回すつもりか!?」
どうやらストライクゾーンに見えないスイングの
壁を作り、マグレ当たりを狙う作戦らしい・・・・・
しかしこれ反則じゃないの?
審判は当然打撃妨害を宣告するのだが
それ以前に何度も空振りしまくってるんだから
その時点で空振りでしょ・・・・
「なんだかイヤな音がしましたが、あれは森捕手の
ミットにオズマのバットが直撃した音、、、
ベテラン森捕手にしては考えられないミスです!」
「バ・・・・バカヤロー・・・・・・
1球でバット振れるのはい・・・・・一回だけだぞ、、、、
二度振りは反則じゃないかっっっっっ。。。。」
「おやぁ?
オズマ一塁へ行きません・・・・どうしたんでしょうか」
「打タレソウニナッタカラ、わざトみっとヲ出シタナ
卑怯モノメ!」
「森のやつどうしたんだ・・・・・
なんであんな初歩的なミスを・・・・星君」
「あーぁ、ありゃ痛いでぇ」
「見えへんスイングモロやもんな・・・骨折ちゃうか」
「それにしても自業自得やろ」
「せやな、あれはヘタクソすぎるで」
「アホぉ、森はそんなマヌケなキャッチャーちゃうわ
なんかわけがあるんや!」
「僕もヒゲ辻さんと同じ意見です!
これには何か重大な理由があるはずだ」
巨人の星(不死鳥編)第129話 「一徹の秘策」②-1
につづく