巨人の星(不死鳥編)第127話 「テストされる川上監督」②-2 | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

飛雄馬との別居を決意した姉明子は、その足で
名古屋の一徹のもとに赴いた

 

だがそこで不覚にも大リーグボール2号のヒントを
しゃべってしまう

 

その頃後楽園球場に姿を現した飛雄馬は
完成した大リーグボール2号をテストしてほしいと
川上監督に申し出る

 

テストの内容は、川上監督との一打席真剣勝負
一球でもかすったら不合格という条件だった

 

そこで披露した、大リーグボール2号消える魔球は
川上監督を見事三球三振に打ち取った

 


「どうですかな監督さん、驚いたでしょうウインク
「うむ、目の見えんお前に言っても仕方ないのだが
今のうちの選手たちの顔を見せてやりたいわい汗

 


「ОNですら顔面蒼白、一言も言えず
アホウみたいに口を開けたままだわい笑い泣き

 


「あれは驚きというより恐怖だな」

 


「見える魔球ならまだなんとかしようもあるが
この魔球は見えん!
これはミラクルというよりホラーの世界だよガーン

 


「それでだな・・・・・

なんで消えるんだ?」

 


「うへへへ、それをお聞かせするのがわしの一番の
楽しみでしたわい、ちょっとお耳を・・・耳
ゴニョゴニョゴニョ

 


「む、そういう事だったのか・・・なるほど!」

 


「よし、星っ!
約束通り、この瞬間からお前は一軍昇格だっ!!」

 


ジーン

 


『中秋の名月か・・・・あの上を人間が歩いた・・・
月にはウサギが餅をついてる方が夢があっていいと
俺などは思いがちだが・・・・』

 


『あえて夢を砕き、極めつくしてこそ人類の進歩なのだ
俺も極めつくすぞ、アポロ11号ならぬ
大リーグボール2号で
オズマ一徹コンビを奈落の底に突き落とし、姉ちゃんの
幸せをぶち壊しても極めつくしてやるっっっ
メラメラ
ってどんな理屈なんだあせる

 


「おい星よぉ、何をひとりでブツクサ言うとるんじゃ
蘇った不死鳥の顔をよぉ見せてくれ」

 


ここで伴はいきなり目の包帯をはずす

 


実は目のケガはとっくに治っていたと告げる

 


「ふははははは、騙してスマンかったのぅウシシ
ただメ〇ラキャッチャーでいた方が、消える魔球の神秘性が
増すからのう、ガハハハハハ爆  笑

 


「伴っ、ありがとう!
目を負傷してまで付き合ってくれた君のおかげだ笑い泣き

 


『ふふっ、星は追い詰められてはじめて実力を発揮する男
わしは涙を呑んでお前を二軍に落としたのだ・・・』

 


『見ていろ星一徹!
今度はお前が地面に這いつくばり、泣きべそをかく番だぞニヤ

 


「ふはははははははははゲラゲラ

 


「大リーグボール2号など屁だ
とっとと見破って打ち崩すと言ったお前の自信
見せてもらおうか!

 


「おふこーすネ、ぼすっウインクチョキ

 


「タダぼすも大りーぐぼーるノ正体
うすうすワカッテルト思ウガ・・・・・?」

 


「ふっふっふっふ」

 


「ひんと1
ひゅーまほしハ、少女ノ毬ツキカラ大りーぐぼーる
2号ヲ思イツイタコト」

 


「ヒント2は、捕手の伴が練習中に両目を
負傷した事」

 


「ひんと3ハ、巨人ノ担当医ガソノけがノ原因ガ
砂ツブダト巨人担当ノ新聞記者ニ漏ラシタコト」

 


「ヒント4は、1号の時のように拳闘や剣道など
謎めいた特訓はやらず、ただひたすらピッチング練習に
終始していた事」

 


「ひんと5ハ、大りーぐぼーる2号ハ
消エル魔球ラシイコト」

 


「これらのヒントから大リーグボール2号を
推理すると・・・・・ふふっニヤリ

 


パサッハッ

 


「やめてーお父さんっ!」

 


「大リーグボール2号の秘密を暴くなんてやめてちょうだい
あたしが口を滑らせた事をヒントにするなんて
卑怯だわ
ガーン

 


「まだおったのか明子」

 


「気にせんでいいぞオズマ
お前が推理したという大リーグボール2号を
投げてみい!!

 


「今まで散々オツムはバカだと言ってきたが
もし的確に推理したら少しは進歩したと褒めてやるわい真顔

 


「なっ・・・・なんなのこのクソ親父・・・・キョロキョロガーン

 


「さあ見せてみろ、お前の推理した
大リーグボール2号を!」

 


「行クゼぼすっ!」

 


「コレガ消エル魔球ノ正体ダビックリマーク
ビシュッ

 


ガツッハッ

 


ブオワッDASH!

 


ヒュン飛行機

 


「フハハハハ、ぼすっ
今ノハすとらいくぞーんダゾゲラゲラ

 


「今のワンバウンドが・・・・・
消える魔球の正体だと言うのか?」

 


「ソーダ!
わんばうんどサセテ、砂煙デぼーるヲ隠ス
ひゅーまほしハ、ソレヲモット巧妙ニヤルノダ」

 


「ふむ、ワンバウンドは少女の毬ツキ
砂煙で伴は目を傷めた、砂煙でボールは消えた
ように見える・・・辻褄は合うとるな」

 


「いえーす、ぼすっ
俺ヲ褒メテクレニヒヒ

 


お前はバカか
その程度で騙されるのはせいぜい野球を知らない明子
程度じゃな・・・幼稚園レベルの発想だわ節分

 


「ナッ、幼稚園れべるダトッガーンハッ

 


「がっでーむムカムカ

 


「ふはははは、お前パワーは超人的だが
オツムはかわいそうなくらい弱いのう爆  笑


「のーーーーーっ!
おれタチ黒人ハ、ソンナ笑ワレ方サレルノガ一番
むかツクノダーーーーーーっムキーッ

 


ビシッドンッ

 


「お前わしの育てた飛雄馬を舐めとるだろムキー

 


「のーっ、舐メテハイナイ!
ヤツハ同ジ方法ヲモット上手ク利用シテ
あんぱいやモ打者モ騙クラカスノダ」

 


「のうオズマよ・・・・お前ワンバウンドした球は
どこまで行ってもボールだという事知っとるか?」

 


「砂煙で1度くらいは誤魔化せるかもしれんが
あれを見ろっ!!

 


「ワンバウンドした痕がくっきり残っとるわい!
あれを打者も審判も見逃すと思うか?」

 


「かりにもやつが大リーグボールと名付ける以上
そんなイカサマトリックな球を投げるとは思えん」

 


「デ・・・・デハすとらいくぞーんヲ通ッテ
消エル合法的ナ魔球ダトイウノカ・・・・・あせる

 


「ソンナちーとデ、ほらー映画ミタイナ魔球ハ
アリ得ナイ、、、、、ソンナ球ヲ投ゲタラソイツハ
悪魔ダ・・・・・叫び

 


「ぼ・・・・ぼすっ、アンタおれノ味方ダヨナ
モシソンナ悪魔ミタイナ球投ゲタラ、おれヲ
救ッテクレルヨナ笑い泣き

 


「当たりまえだ!
わしは中日のコーチであり、当然選手のお前の味方じゃ」

 


「さっきお前をバカ呼ばわりしたが、お前なりに
必死で考えた姿勢はどっちかというと好きだ
そういう姿勢がなければ進歩もないからな」

 


『お父さん、たまーに良い事言うのよね・・・・
でもオズマさんの推理が大外れでよかったわニコニコ

 


「ぼすっ・・・頼ム、大りーぐぼーる2号ノ正体
ワカッテルナラ教エテクレェェェェェえーん

 


「うむ、さすがのわしとてまだ見てもせん魔球の
全貌は現時点ではわからんが、お前の推理を否定してるうちに
ひとつ思い浮かんだことがある
それがどこまで正しいか確信はないが・・・・」

 


「あのバカがどんな魔球を放って来ようが必ず
返り討ちにしてくれるわい!
ガハハハハハハハハハゲラゲラ

巨人の星(不死鳥編)第128話 「必殺の大リーグボール二号」
につづく