家出した姉明子が名古屋で中日の一徹コーチに会ってる頃
後楽園に二軍落ちした飛雄馬が姿を現した
監督造反で、ほぼ懲罰的に二軍に降格させた飛雄馬を
いまだ根に持っていた川上監督だが
なんと飛雄馬は大リーグボール2号が完成したので
テストしてくれと申し出る
その勝負は、川上監督との1打席真剣勝負
しかも一球でもかすったら不合格でいいという条件
そんな中、ついに大リーグボール2号が
川上監督に投げられた
いや、わしの見間違いかもしれん・・・・」
「な・・・なぁ・・・・今ボール消えなかったか・・・」
「お・・・お前もそう見えたか、、、、」
顔面蒼白の一軍選手たち
「ボールが消えるなんて・・・・わしは
夢でも見とるのか、、、、」
「ガハハハハハ、夢でも幻でもありませんぜ監督!
厳しくも素晴らしい現実ですわ」
「さすがの往年の打撃の神様も
ボールが消えてはなすすべなしですな」
「チョーさん、集団催眠ってのがあるらしいですよ
大勢の人間がみんな暗示にかかるってやつが・・・」
「うーん、ワンちゃんどーなんでしょう
僕はしょっちゅうボールはロスト、カズシゲも
ロストしてますよ・・・ええ」
「チョーさん・・・・やっぱり消えてますね・・・
見えましたか?」
「ただですねぇ、ボールがヒュワンして
ポッしてからじゃあ、ビュンしても間に合いません、、、
ええっ」
「か・・・監督ぅ、インプレー中のタイムは
反則ですぞい、、、、」
『監督はボールに何か細工をしてると疑ってるんだ
それを確かめるには、投げる直前にボールを
確かめるしかない・・・・』
「という事は、ただのボールを何らかの方法で
消しているという事か・・・・」
「うむ・・・・これは驚きだ
ボールに細工があると思い、投げる瞬間にタイムを
かけてみたんだが・・・・」
「冗談じゃないッスよ
インチキなボールを使った魔球なんてそれこそ反則じゃ
ないですか・・・・第一どんな細工をすれば
ボールを消せると言うんですかのう」
「ぬほほほほほっ、勝ったぁー
川上監督を三球三振じゃあぁぁぁぁぁ」
「やったぜ、これで俺の大リーグボール2号は
完全に完成だ!」
巨人の星(不死鳥編)第127話 「テストされる川上監督」②-2
につづく