巨人の星(不死鳥編)第108話「絶望のペナントレース②-1」 | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

美奈の死のショックからいまだ立ち直れない飛雄馬は
もはや完全にただの球拾いに身を落していた

 

それを心配した伴は、飛雄馬に付き合って自ら
二軍落ちを志願

 

そしていよいよこの年の開幕戦がはじまった

 

だが伴の二軍落ちに我慢できない伴の父大造は
激怒し、多摩川グラウンドに伴を連れ戻しに向かう

 


プップップップー車むかっ
伴オヤジのベンツ、渋滞に引っ掛かる(笑)

 


「ええいっ、世の中バカばっかりかーーーーーっムカムカ
おい、こいつらの車全部どかせろ!」

 


「そ・・・そんなムチャな、、、、あせる

 


「もういいっムキー
わしゃ歩いて行くっっっ!

 


『若生第一球を投げました!カキーーーーン
打ったぁぁぁ、ロバーツ丸連続ホームランっ
若生打たれました』

イライライライライラむかっむかっむかっ

 


「やったーーーーーっ、ザマーミロ虚カスwwww」

 


「うるさいヴォケームキーッ
応援したかったら家で傘でも振ってろムカムカ

 


巨人ついに3-4と逆転されてしまう

 


「もう我慢ならんっムキー
こんな弱いチームの、しかも二軍とは宙太のやつ許さんムカムカムカムカ
絶対連れて帰ってやるっっっ!」

 


「あの社長、もう渋滞抜けましたけどぉニヤニヤあせる

 


「うるさいっ、どいつもこいつもっっっ
わしゃ歩くと言ったら

 

「あ、そうですか・・・・じゃあ先に多摩川行ってますよぼけー

 


「バ・・・バカモンむかっ
普通は説得するところじゃろうが!

 


「ったく、冗談の通じんやつじゃ・・・・」
結局また車に乗る伴オヤジ

 


後楽園球場はとうとう9回裏ツーアウト

 


初物に弱い巨人、ルーキー藤原を打てず
最後のバッター国松もショートゴロに倒れゲームセットゲッソリ

 


意外かもしれないが川上巨人、実は開幕戦には弱く
これで4年連続の黒星スタートとなった

 


勝ち投手になった藤原はこの年9勝でこれがキャリアハイ
また新人投手が開幕戦で勝ち投手となったのは
昭和36年の大洋大崎以来8年ぶりとアナウンスされる

 


『それにしても巨人は初顔投手に弱いですな・・・
そもそも投手陣がねえ・・・中継ぎにもう少ししっかり
したのがいないと今年は苦しいですよ』

 


「チッ、そりゃ苦しくもなるぜ
高い給料もらって球拾いやってるやつがいるんだ
もんなあ、、、えー

 


「お・・・・俺の事かっっっガーン
「ぐぬぬぬ、あんな聞こえる声で、、、もはや
陰口というより完全な悪口っっっムカムカ

 


「まあさすがに気が咎めたのか、川上監督に自ら
減俸申し出たらしいけどさ」

 


「気が咎める?
そんな可愛いもんじゃないぜ、完全な確信犯だよビックリマーク

 


「プロ野球は一度契約で決まった給料は在籍してる限り
下げたくても下がらないってちゃーんと知ってやがる
ホントに詐欺師だよ」

「・・・・・・・・ショボーン

 


「おいっ、今言ったやつ
ちょっとこっちに来いやーーーーーーっムキーッ

 


「給料値下げは星の本当の気持ちから来たもんじゃい
星が詐欺師なら毎年二軍で給料貰ってる貴様らは
ただの乞食じゃないかっっっ
ムキー

 


「よ・・・よせっ伴、それは言い過ぎだ」
「いや、こいつら下衆にはそれくらい言わんとわからん」

 


「いいからやめろって!俺は何言われても平気だショボーン
「何が平気なんだっっっむかっ

 


「思いっきり蔑まれてるんだぞ
思いっきり怒ったらどうなんじゃい」
「・・・・・・」

 


『えーっ、さてここで他球場の結果です
まず広島市民球場の広島対中日は、延長12回
3x-2で広島のサヨナラ勝ちです』

 


「ええっ、父ちゃんの中日負けてるじゃん・・・」

 


『いやぁ、水原監督の中日も黒星スタートのようですね』

 


『しかし今日は例の黒い秘密兵器オズマが出てません
水原監督はこのオズマの仕上がりに期待してるらしいですよ』

 


「オ・・・・オズマっ汗

 


『ただオズマですが、星コーチが変にいじくり回すんで
水原監督も困惑してるみたいですけどね(笑)』

 


「父ちゃんがオズマをいじくりまわす?
・・・・・父ちゃんって変態なのか、、、、、滝汗

 


『星さんが?へ・・・変にいじくり回すって、具体的に
ナニをいじくり回すんです』
妙な笑いの隣の解説者

 


『それがね、なんか妙なギブスを付けさせて
シゴいてるようなんですよ』

 


『ああ、これですよこれ!』
オズマの特訓シーンの映像が流れる

 


「ああっ!!
こっ・・・・これはっ
ガーン

 


『なんでもこれ、大リーグボール打倒ギブスと
言うらしいですよ』

 


「だっ・・・大リーグボール打倒ギブスっっっハッ
ここで飛雄馬は初めて大リーグボール打倒ギブスの
存在を知る

 


ショックを受けてただ立ち尽くす飛雄馬
「おらぁじゃまだーーーっむかっ
二軍選手たちがわざとぶつかって練習に出る

 


だが飛雄馬はそんな事より大リーグボール打倒キブスの
事が気になって仕方なかった
『ガキの頃の俺をあれだけ苦しめたあのギブスを・・・
何故父ちゃんはオズマに・・・・汗

 


『それにしても大リーグボールって星はもう投げ方
忘れたって言うじゃないですかニヤリ
なんでわざわざそれを打倒するギブスなんて必要
なんですかねゲラゲラ

 


『すでに死んだ魔球ですよ
ボクシングで言うならダウンした相手の上で空パンチを
連打してるようなもんだ』

 


『ふふっ、その通りだぜ・・・父ちゃんもヤキが回ったか笑い泣き

 


『うぬぬぬ、何じゃこのクソ解説者っっっムキー

 


「おい球拾いっ!
いつまでテレビに噛り付いてるんだ
早く球拾えよ、この給料ドロボーっっ」
「・・・・!」

 


「うるさいわこの万年二軍の乞食野郎がっっっムキーッ

 


「すみませーーーん、今行きまぁーーーすニヤニヤ
「ほ・・・星ぃぃぃ汗

 


『うむ・・・大リーグボール打倒ギブスの存在や
おやっさんのオズマへのシゴキでもダメか、、、、あせる

 


『もはやどうすればお前が立ち上がるのかわしにはわからん
美奈さんが生き返りでもしなければダメなのか、、、
星よぉぉぉぉぉえーん

 


『父ちゃん・・・俺を煽ってるつもりだろうが無駄だぜ
もう俺には見込みがないんだ、、、えーん

 


『美奈さんの死で俺は背骨のないクラゲになっちまった
俺ってその程度のやつだったのさ・・・諦めてくれ
父ちゃん・・・笑い泣き

巨人の星(不死鳥編)第108話「絶望のペナントレース②-2」
につづく