巨人の星(不死鳥編)第108話「絶望のペナントレース①-2」 | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

開幕間近になってもやる気を失った飛雄馬は
立ち直れなかった

 

相変わらず球拾いに身を落し続ける飛雄馬に
伴も気が気ではない

 

飛雄馬を気遣う伴はついに自らも二軍落ちを
中尾二軍監督に申し出るのだが・・・

 

そんな中ついに1969年度のシーズンが開幕した

 


後楽園での巨人軍の開幕戦

 


相手はこの年、サンケイアトムズからアトムズと
名前を代えた別所監督率いる現ヤクルトスワローズ

 


眉毛が黒い別所さんwww

 


巨人の開幕投手はこの年400勝達成を目指すカネヤン

 


一方のアトムズは河村保彦という人
この投手、元中日で先発やリリーフで活躍していたが
酷使が祟ったか、好不調が激しく
この前年にアトムズにトレードで移籍した

 


この試合の解説者は「ナカガミ」という人だが
おそらく元巨人のエースの中上(藤本)英雄さんだな

 


カネヤン14回目の開幕投手と聞き
「まあ星投手あたりは、もう少しこの金田投手を
見習って欲しいですねえ・・・」

 


「見習うって、星のやつどうかしたのか?」
「は・・・はあ・・・それが・・・汗
プロ野球などほとんど見ない伴オヤジであった

 


一方巨人の二軍選手たちも開幕戦をベンチで観戦

 


伴も結局二軍に残ったようだ

 


『伴のやつ、なんで二軍にいるんだ・・・?』
不思議がる飛雄馬だが、アンタのせいだよ

 


『俺に付き合うつもりならバカだぜ・・・
もう野球なんかやる気にもならねーんだチーン

 


その時先発のカネヤンがアトムズ打線につかまる

 


通算400勝がかかったこの年だが
さすがのカネヤンも衰えが隠せず、なかなか勝てない
日が続いた

 


「ええいっ、何をやっとるんじゃ巨人はっっっムキー

 


カコーーーーーンドンッ

 


また打たれるカネヤン

 


『ダメです、、、金田、もはや往年の力はありませんショボーン

 


「当たり前じゃっムカムカ
こんなジジイに何ができるっ!
星を出せばいいじゃないか」

 


「はぁ・・・それが社長・・・・ぼけー汗
「しかも宙太のやつも出とらんじゃないか
川上はいつからこんなアホになったんじゃムキー

 


「もういいっ、チャンネル代えろビックリマーク
「は・・・はい、、、あせる

 


『打ったぁぁぁ、花形連続ヒット!!

 


「むむっ、花形の子倅っっっむかっ

 


「はい、甲子園の阪神大洋戦でございます」
おい運転手、なんでよりにもよってそんなのに
チャンネル回す汗

 


『いやぁ花形、田淵の入団で刺激されたか
早くもマルチヒットですよ音譜
「ふんっ、だからなんじゃいムカムカ

 


『花形選手、去年は星投手の大リーグボールを打って
全身骨折からの復帰です
病み上がりとは思えない活躍に、甲子園の虎党からも
六甲颪の大合唱音譜

 


『しかしその星投手は多摩川で球拾いやってますけどねニヤリ

 


たまひろい?
なんじゃそれは・・・・汗

 


『それに心を痛めた親友の伴捕手も自ら志願して
二軍落ちして開幕ベンチを棒に振ったとか』

 


「ゲッ、や・・・ヤバイ、、、、滝汗ハッ

 


『でも伴捕手も気の毒

ですよね・・・・
もはや復帰の見込みすらない

星投手に付き合うなんて』

 


「どういう事じゃガーン
わしゃそんな話聞いとらんぞっ!

 


「おいっ、ちゃんと説明しろむかっ
「は・・・はぁ滝汗

 


「実はですね、星投手は付き合っていた女の人が
お亡くなりになって、すっかり気落ちして
今じゃ多摩川で球拾いという・・・気の毒な話です・・・ショボーン

 


バカっ、星のガキの事など聞いとらんわいムカムカ
何故宙太がそんなもんに付き合って二軍落ちせにゃ
ならんのかと聞いとるんじゃ!?
「さ・・・さあ・・・そんなの私に聞かれましても、、、あせる

 


「電話っ!電話じゃっっっ電話
「は・・・はいっあせるあせる

 


「おい伴っ、お前に電話だ」

 


「はい、伴ですが・・・」

 


「宙太っ、お前に聞きたい事が

あるっムカムカムカムカ
『なんじゃ、親父か』

 


「なんじゃじゃないわいムキー
お前っ、なんでせっかくの一軍入りを蹴って二軍に
なぞおるのじゃっっ!!
今すぐ後楽園へ行って試合に出ろ!

 


「おいおいムチャ言うなよ、、、そんなのできるわけ
ないじゃろうが!
二軍落ちはわしから無理言って監督に頼み込んだんじゃし」

 


「お前、一回精神病院で診てもらえっっっむかっむかっ
なんでそんなバカな事をするんじゃムキー

 


「バカな事じゃないわいっむかっ
こっちにも事情があるんじゃビックリマーク
要件がそれだけなら切るぞいむかっむかっ
『なんじゃと宙太、待てっ、わしの言う事聞かんなら
もう小遣いはやらんぞっ、もしもし、もしもしっ!?』

 


ブチッドンッ

 


「うぬぬっ、切りやがったムキームカムカ

 


「おいっ、車っ!車を出せっっっっ車

 


後楽園球場は、カネヤンが打たれたものの
その後巨人が追いつき、勝ち越しに成功

 


巨人のマウンドには、西鉄から移籍した
ベテランの若生忠男

 


若生、ランナーを出しながらもなんとかアトムズの
反撃を断ちきった

 


「中上さん、若生のリリーフまずは成功じゃないですか?」
「いや、アトムズの攻撃が

ヘタなんですよ
7安打で2点、8個の残塁ですからな」
わりとシビアな事を言う中上さん

 


ここで別所監督はピッチャーを河村から藤原真に
スイッチ

 


この藤原という投手、この年のアトムズのドラフト1位だ
ちなみに実際のこの試合では、この藤原が
勝ち投手になっている

 


藤原のプロ入り最初の相手打者はなんと長嶋さん

 


「長嶋さん、藤原の野郎にプロの洗礼お見舞い
してやってくださいよ!」

 


藤原投手、慶応のエースだったが同期の田淵さんに
滅法弱く、田淵さんの大学通算22本塁打のうち
5本を献上している

 


「うぬぬぬぬっ、長嶋っ打てよ!」

 


だが長嶋さんはピーゴロに倒れる、、、、

 


「なんじゃ星ぃぃぃ、お前も応援せんかっっっムカムカ
「・・・・・・」

 


「えーい、長嶋のアホがっっっっっムカムカ
おい、もっと飛ばさんかっムカムカムカムカ
「は・・・はいあせる

 


結局この回、巨人は藤原の前に三者凡退に倒れる。。。

 


「もういい、切れっ!二度と巨人なんぞ応援せんぞムキー
イライライライラムキーッムキーッムキーッ

 


「宙太のやつめ・・・こうなったら首に縄をかけても
連れ戻してやるぞっ!

巨人の星(不死鳥編)第108話「絶望のペナントレース②-1」
につづく