宮崎で出会った日高美奈との連日のデートに
ウキウキ気分の飛雄馬
だが川上監督から「人並みの練習などお前には意味がない」
と二軍落ちを言い渡されてしまう
飛雄馬の二軍落ちを知った美奈は、自分を責めるが
その美奈自身も飛雄馬との出会いで、背負ている残酷な
宿命と戦う事を忘れていた事に気付く
そんな中飛雄馬はついに美奈との別れを決意
美奈を呼び出し日南海岸に向かうが・・・・
というわけで、今回は巨人の星雄飛編第101話
「美奈のひみつ」というエピソードの紹介です
ついに美奈の隠された秘密がわかります
俺は今、その名を口にするだけでも胸が高鳴る美奈さんと
ここ日南海岸の浜辺で肩を並べながら座っている・・・・
聞こえるのは波の音ばかり
まるで広い世界に美奈さんと二人だけでいるような
気がする・・・
できるならば・・・いつまでもこうしていたい
美奈さんと二人っきりで・・・
だが・・・しかし・・・・
「私の耳は貝の殻、海の響を懐かしむ・・・」
また美奈のポエムがはじまった
「・・・そんな事言われても・・・俺野球バカだし
そういう芸術とかポエムなんとかサッパリだよ。。。
て・・・でも、なんか美しい気がする」
とりあえずそう言うしかない飛雄馬
「これ、フランスの詩人ジャン・コクトーの詩よ・・・
意味はあたしにもよくわかんないわ・・・」
「多分自分の耳を貝殻に例えて、都会に生きていても
どこからか大自然の声が聞こえる・・・そんな意味じゃ
ないかしら」
「ふーん・・・なんかわかる気はする・・・」
『こうしてる間にも、楽しい時間はどんどん過ぎて行く・・・
このままずっとこうしていたい・・・しかし、俺は
それに溺れてるわけにはいかないのだ・・・』
『どんなに辛くても・・・言わねばならんのだ、、
別れの言葉をっ!』
「美奈さんっ!
さっきも言った通り、俺は野球バカです・・・・」
「たとえ近くの物をジッと見ていたいと願っても・・・
どうやっても上しか見る事のできない男なんだ!」
「・・・・・・・・」
ここまで聞いてると、美奈よりもいい女が現れる
はずだと言ってるように聞こえるが。。。。
「俺は幼いころから、鬼のような親父にシゴキまくられ
野球だけを叩きこまれて育ったんだ・・・」
「子供の頃の楽しい思い出なんかありゃしない・・・
毎日野球野球また野球の人生を過ごしてきた
それは全て、あの夜空に輝く巨人の星座のひとつに
輝くためだった」
「そして今やっと、巨人の星座に輝く巨人の星の
ひとつになる事ができた」
「だが、今はまたその上・・・巨人の星座の中でも
ひと際でっかく輝く明星になる事!!」
「そう・・・・でも・・・・おーえぬって何?」
「王長嶋さんの事だよ・・・・」
「わかったわ・・・今の若い人たちの中では珍しく
世の中の誘惑に目もくれないで、ただ何かにギラギラ燃えてる
何かを、飛雄馬さんの中に感じた理由・・・」
「そ・・・そんなに褒められると、その先が言い難くなる・・・」
え、褒められてんの・・・それ?
「でも俺は今・・・天上の星より、もっと近くのモノを
見ていたくなった・・・」
「俺は・・・・君だけを見ていたい!
何もかも忘れて・・・」
「ひゅ・・・飛雄馬さん・・・」
好きになったんだっ
モーレツにっっっっ」
「い・・・いかんっ、これじゃいかんのだ!
しかし、今の言葉でせめて俺のはかない初恋は
報われたか・・・」
「ええっ!?
言ってる意味がわかんないわ・・・・あ・・・・
もしかしたら飛雄馬さんももうすぐ死・・・・」
「さっきも言ったように・・・俺は上しか見られない
宿命の上に立ってるんだ・・・俺はっっっ」
だからそれ言っちゃうと、美奈より上の女が現れるの
待つって言ってるようにしか聞こえないぞ。。。。
まあ要するに飛雄馬は、美奈との恋愛と野球が
両立できないから別れると言っているのだ
正直古臭く、時代錯誤な考え方だが・・・
カープの菊池よ・・・・よう聞いとけ
「軽い気持ち」で付き合ってすぐ肉体関係になるような
のはアカンいう事や!
そんなんやってるから後で痛い目見るんやで
1/100でもええから飛雄馬を見習え!
これは悪口ちゃうで
「何をやってるんや」と怒ってんねん
巨人の星(雄飛編)第101話「美奈のひみつ①-2」
につづく