契約保留のまま宮崎キャンプに参加、頑なに年俸10割
アップを固辞していた飛雄馬だったが、看護師見習いの
日高美奈との出会いであっさり契約更改
練習にも熱が入り、周りを驚かせた
飛雄馬は練習後、毎日美奈の働く診療所に出向き
美奈と密会を重ねていた
美奈に誘われ、お気に入りの場所に案内された時
ついに飛雄馬は美奈に告白
「俺にもあの雲のように語りかけてほしい・・・」
だが美奈はそれには何も答えなかった
「もうすぐ日が暮れるわ・・・・そろそろ帰りましょうか?」
「えっ・・・・あ・・・ああ」
「アハハハハハハ」
「ウフフフフフフ」
ラブラブな飛雄馬と美奈wwww
「よお、帰ったか・・・・星君はどうした?」
「帰りました、走って」
「走ってか・・・・毎日毎日こんな山奥まで・・・
よほど走るのが好きなんだな」
「ここまで走って来るのがとてもいいトレーニングに
なるって言ってましたわ」
「トレーニングねえ・・・まあ、日高君にも会えるしな
いや、むしろそっちがメインなんだろうけどな」
「ふふ、とりあえず君は星君のトレーニングの手助けを
してる・・・そういう事にしとくか、ハハハハ」
「お・・・おい星、こんな雨の中出かけるのか」
「ああ、どーせこの雨じゃあ練習中止だろう」
「ふへへへ、また美奈さんのとこじゃな」
「ああ」
否定しない飛雄馬
「悪いがのう、それはちょっと後回しじゃ!
これからミーティングがあるらしいぞ」
「ミ・・・ミーティング?」
「ああ、監督からみんなに話があるそうじゃ」
「あー諸君、いよいよ2ヶ月近かった宮崎でのキャンプも
終わりに近づいた
この後はオープン戦に突入するが・・・・」
「まだ調整が遅れている者、弛んどる者はオープン戦には
連れて行かん」
『俺にはカンケーねえ事じゃん・・・早く終んないかな・・・』
「これから名前を呼ぶやつは、二軍のいる都城に行って
一から鍛え直してもらう!」
「ここまで来て二軍に落とされるって誰だよ・・・」
「あれだけ毎日猛練習させられて二軍でまたって最悪だよな」
「静かにしろっ!
じゃあ二軍に行ってもらう選手を発表する
まず・・・・・・金田っ!!」
名前を呼ばれて驚くカネヤン
「ええっ、わ・・・わしが二軍だぎゃ?
そ・・・そんなたわけた事がっっっ、、、、、」
「何がたわけだ!
お前にだけは前もって調整遅れと弛んだやつは二軍落ちだと
話していたはずだがな・・・特別に」
「と・・・特別に・・・」
「そうだ、自分の事を言われていると気付かなかったのか?
お前ほどの男ならその時気付くはずと期待していたのだが」
「はぁ・・・今言われてやっと気付いたぎゃ。。。。
わしとしたことが迂闊だったみゃ」
『マジかよ・・・あの金田さんが二軍落ち・・・・
超ベテランだからって容赦はされないんだ。。。。』
ここで何故かこんな説明が
"まぎれもない実話"と妙な念の入りようで・・・・(苦笑)
「金田と星っ、お前ら二人は明日から都城の
二軍キャンプだ!
勿論オープン戦には連れていかん、以上だ」
『もはや老いぼれの金田さんはわかるとしても・・・・
なんで俺が二軍なんだぁぁぁぁ
しかも伴は一軍かよっっっっっ』
『球だって走ってたし、二軍に落とされる理由がない
はずだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
『なぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだ
二軍落ち二軍落ち二軍落ち二軍落ち二軍落ち二軍落ち
都城都城都城都城都城都城都城都城都城都城都城都城』
『うそだーーーーーーーーーーーーーーーーーっっ
これは妄想だ!悪夢だ!川上監督は狂ってしまったの
かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ』
『クソーーーーーーーーーッ
なんで俺が二軍になんか行かせられるんだっっっっ
落すなら当然伴だろ』
「星のやつ、あれで二軍落ちだってよ」
「わかんねえもんだなぁ・・・何が理由だろ?」
『まさかオーロラ三人娘の件か・・・・いや、可能性
あるのは保留の方だな、、、、
球団から圧力かかって生意気な俺の事を根に持って。。。』
『それに今日は俺の事ガン無視だぜ、、、、
今日は朝から200球くらい投げてんのに』
『いかん、星のやつやたら監督の目を気にしちょる
二軍落ちがショックじゃったのか、焦っとるわ』
『球は走っとるんじゃ、気にせず自分の練習さえキッチリ
やっとけば、そのうち川上監督も何か言ってくれるじゃろ』
「おーい星ぃぃぃぃ!
よそ見すんなぁぁぁぁ、あと200球じゃい」
『クソ、伴のやつ俺をな慰めてるつもりか
そりゃお前は一軍に残れるんだもんな』
『俺はちゃんと練習してたし、調子も良かった
美奈さんとのデートも練習終わってからだったぞ』
『チクショー、こうなりゃ200球でも300球でも
投げてやるぜ』
『いや、悪いのはアンタだ!
意味不明の二軍落ちなんかにしたアンタが・・・』