巨人の星(雄飛編)第88話「野球ロボット・オズマ②-2」明子の逆襲付 | 野球侍SAKIのブログ

野球侍SAKIのブログ

ももクロの夢はモノノフの夢

日米野球第1戦は1968年度米ナショナル・リーグの覇者
セントルイス・カージナルスとの試合

 

最初は観光気分だったカージナルスだが、初めて
目にする飛雄馬の大リーグボールに完全に抑えられ
完全試合達成の窮地に立たされる

 

しかし7回表、カージナルスは代打にオズマという
若手の黒人選手を起用

 

このオズマこそ、試合直後から飛雄馬を見つめる
強く冷たい視線の主だった
オズマは、幼い頃から野球の英才教育を施された
「野球ロボット」だ



「あのオズマという選手はカージナルスに育てられた
言わば野球ロボットと言えるでしょうな」

 


『しかし夢も希望も金で買われて野球漬けの日々
もはや奴隷とかわらない
なんとも恐ろしい話ですよ・・・・』

この言葉に何も言えなくなった一徹親父と
何か言いたそうな明子ねーちゃんキョロキョロ

 


「さあ、その野球ロボットと星投手の大リーグボール
どっちが勝つか見ものですな」

 


そんなオズマの過去など知らない飛雄馬

 


いよいよオズマとの初対決を迎えた

 


『このオズマって黒人・・・なんだかわからないが
俺と同じ匂いがするぜ。。。。
まるで血で血を洗う対決のような・・・あせる

 


「おや?何故か星投手、なかなか投げずにずっと
オズマ選手を見つめてますねえ・・・」

 


『そういえば星投手も父親から激しいスパルタ教育を
受けて育ったと野球人間と聞きます』

「うぐぐぐ・・・・滝汗
自分の事を比較対象にされて動揺する一徹親父

 


「まさか星投手にこの放送は聞こえてないでしょうが
オズマ選手を見て何か感じ取ったのかもしれませんねえ・・・」
お、なかなか鋭い実況アナ

 


「お・・・お父さん・・・このオズマって人
なんだか飛雄馬にそっくりだわ汗

ついに言っちゃった明子ねーちゃん

 


「うむ・・・・幼いころから野球一筋で鍛えられたという
面では確かに似ておる・・・わしも少し驚いたわい」

 


違うわ!
あたしが言ってるのは、経歴の事じゃなく
体全体から漂う悲しみのオーラみたいな・・・・」

 


「なっ・・・何を言っとるんだ!
このデカイ黒人と、チビで感情的な飛雄馬は別物だっ
オ・・・オーラとか、何を馬鹿げた事を、、、
そんなもんどこが似とるというんだあせる
なんか必死で否定する一徹親父

 


「ど・・・どこがって・・・」

 


昔の飛雄馬の言葉を思い浮かべる明子ねーちゃん

 


『俺は小さい時から、遊びと言えば野球ばっかだ!』

 

『く・・・くそっ、なんでこんな悪魔のギブスを俺が、、、』

 

『ちくしょー、俺は父ちゃんの操り人形じゃないぞ。。。』

 


「そうだわ!操り人形・・・・・
飛雄馬はまるでお父さんの操り人形なのよ!!」

 


「どちらも糸かゼンマイで動く操り人形なんだわ
そこが飛雄馬とそっくりなのよ」

一徹「・・・・・・・・プンプン

 


「うっ・・・うるさいっ!
それ以上言うと〇すぞ、

明子っっっっっムキーッ

 


ハアハアハアハア・・・・

 


「それじゃあ聞くけど、飛雄馬がうちで野球以外の
話した事あったかしら?」

 


「日本人とか外人関係なく同い年の子供なら、
読書が好きとかゲームが好きとか
いろいろあるけど、そんなの飛雄馬にある?」

 


「飛雄馬がうちに彼女とか連れてきた事あった?」

 


「多分オズマって人も、飛雄馬にもそんなもの・・・
甘酸っぱい青春なんて一切ないんじゃないかしら・・・」

 


「そっ・・・それだけ野球に全力で打ち込んだと
いう事じゃないか・・・・あせる

 


「明子っ、お前わしに何が言いたいんじゃ!」

 


「何が言いたいって・・・・あたしバカだからちゃんと
説明はできないけど・・・」

 


「飛雄馬もオズマって人も、若いのに青春を
野球に奪われてるって事よ
ショボーン

 


「つまりお前は、全部わしのせいだと言いたいんだな!?」

 


「そうね・・・そうかもしれないわ照れ

 


「普通の人だったら、自分で悩んだり希望を持ったりして
行くべき道を決めるものよ」

 


「でも飛雄馬たちは、自分の進む道を自分で決める権利
なんて与えられたかしら?
ただ野球選手になるためだけに作られた人形と同じ
なんだわ」

 


「自分の進むべき道を親が教えてはいかんと言うのかむかっ

 


「教えた?お父さんのやり方は

教えたんじゃなくて
無理やりそうさせてただけ

だと思うけどお願い
これまでの一徹親父への不満を一気に爆発させる
明子ねーちゃん

 


「だっ、だまれぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!
黙らんか明子っっっっっっっっっっっっっっっパンチ!

 


「じ・・・自分の娘でも、女とは話ができんわいっ!
男の世界の事など女にはわからんっムキーッ
完全論破されて逆切れの一徹親父

 


「うっうっう・・・かわいそうな飛雄馬
あなたとオズマは、いつも悲しみと隣り合わせの
青春なんだわショボーン

 


「あなたが自分で道を切り開いてると思ってるのは
全てただの思い込みに過ぎないのよ
誰かにそうさせられてると気付いてないんだわ」

辛辣な事をいう明子ねーちゃん

 


インターバルが長くなったが、ここでようやく
飛雄馬とオズマの勝負

 


『ここまで野球ロボットとして作られた俺の性能を
試すチャンスがやってきたぜニヤリ
オズマはどうやら野球ロボットの自覚はあるらしい

 


『ふっふっふっふ、一目でわかったぜ
ヒューマ・ホシ、お前は俺と同類だと』

 


『俺たちは野球以外なんの能力もない
野球ロボットなんだ!』

 


『なんなんだこいつ・・・・花形や左門とは何か違う
とにかく気になるやつだ・・・・滝汗

 


『野球ロボット同士、日米どちらの性能が上か
勝負だ、ヒューマ・ホシ!』


巨人の星(雄飛編)第89話「不吉の背番号13①」
につづく