王・長嶋のバッティング練習のバッティングピッチャー
として名乗りを上げた飛雄馬
すると天下のミスタージャイアンツ長嶋が
飛雄馬の球に振り遅れ
更に続く王までもが、飛雄馬の球を
前に飛ばす事すらできなかった
「父ちゃん、天下のONに俺は勝ったぜ」
自画自賛の飛雄馬だったが・・・
飛雄馬に代わってマウンドに登った大内山先輩
『むふふふ、これで俺の一軍入りは間違いないな!』
『なにいい気になってやがるんだ、この16番君は』
『ふん、速水
俺はこの後川上監督から呼ばれて一軍昇格を
言い渡される運命なんだぜ
吼えたきゃ好きなだけ吼えてろこのドブネズミが』
「大内刈り君、今度はいわゆるひとつの
真ん中高目頼みますよ~!セコムしてますね♪」
コースを注文されてその通りに投げる大内山先輩
これが飛雄馬との大きな違いだ
『こんなんだから万年二軍なんだな、きっと』
全然わかってない飛雄馬であった
練習終了後、川上監督は二軍選手全員を集める
「諸君、今日は協力してくれて感謝する!」
『そろそろ俺の名前が呼ばれるはず・・・』
ドキドキする飛雄馬
「諸君らも頑張って練習して、来シーズンこそは
一軍で活躍できる事を期待してるよ、以上!」
『い・・今川上監督が目で
後で連絡すると言った・・・・・・気がする』
が、そんな飛雄馬を二軍選手たちは全員無視
『おい、誰も俺を見てないぞ!?』
「一軍は日本シリーズに向けて頑張っておる!
お前らも気持ちを引き締めてやってくれ
では練習再開っ!!」
『なんだよ・・・誰も俺のピッチング
褒めてくれないのかよ・・・・
俺はあのON砲を雲の上から引きずり下ろす
快投をしたんだぜ、、、』
『少しぐらいよくやったとか、すごいなと
言ってくれていいじゃないか』
『万年二軍で燻ってたせいでみんな
人間が腐ってるにちがいない』
『速水はその妬みを表に出すだけ
ここではマシなんだな・・・』
勝手に思い込んだら妄想の道を~♪の飛雄馬
「今日のお前・・・・ああ王さん長嶋さん相手に
投げてたっけな・・・・そういえば」
「今日は疲れた、もう寝る!
おやすみ~」
寝てしまう大内山先輩
『な・・・なんて事だ!
大内山先輩まで腐ったミカンの一つなのかよ、、、』
「なんだよー、王さん長嶋さんを打ち取った
俺のピッチングがまるで嘘か夢みたいじゃないかよ」
憤りながら窓の外を何気なく見た飛雄馬
『俺は明日にでも一軍から声が掛かる身なんだ!
日本シリーズ出場に向けて頑張らないと!!』
「星氏ね星氏ね星氏ね星氏ね星氏ね星氏ね
星氏ね星氏ね星氏ね星氏ね星氏ね星氏ね」