いよいよ巨人の入団テストの日
父一徹は飛雄馬に履き古されたズックのスパイクを
持って行けと言う
飛雄馬は嫌がるが、一徹はそのスパイクで
魔送球をあみだしたと、自分の過去を語りだす
一徹は巨人軍に入団し、将来を嘱望される
三塁手となった
だがその頃、日本は戦時下という暗い時代だった
巨人に入団してしばらくした頃、一徹は
審判をしている吉川という男に呼び出された
飛雄馬の母ちゃん、若い時は明子姉ちゃん
そっくり(*^▽^*)
一徹は春江との縁談を勧められ
二つ返事でそれを受諾
「ほ・・・星一徹です
よろしくお願いします」
「わしらはすぐに結婚、家族を持って
わしもガムシャラに練習をした」
「わしは喜び勇んで、すぐに一軍入りの事を
母さんに報告しようと帰宅した」
一徹は、買ったばかりの新品のスパイクを
春江に見せた
ちなみにこの頃にも革製のスパイク売ってたと
思うけど、貧乏性なのかわざわざ布製の一番安いやつ
買ってくる一徹(^o^;)
「春江、わしはバリバリ頑張るぞ!」
夢と希望にあふれた一徹だったが・・・・
それも一瞬にして打ち砕かれた
「一徹さん、おめでとうございます」
「おおっ、皆さん
わしの一軍入りと、春江の懐妊を祝いに来て
くれたんですな、まだ誰にも言ってなかったのにw
・・・って言ってないのになんで知ってんの?」
「一徹さん、いよいよ出征ですな
おめでとうございます」
おっさん目が怖い(((゜д゜;)))
なんと一徹に赤紙が来たのだ
まあ召集令状
本当はうれしくないのだが、当時は喜ばないと
非国民と言われてしまったのだ
「そっ・・・そんな!
わしは明日からやっと一軍に昇格できるのに、、、」
大きなショックを受ける一徹
結局一徹は買ったばかりのスパイクを一度も
履く事なく戦地に赴く事に、、、
一徹が出兵した頃には日本はすでに敗色濃厚
各戦地は悲惨な状況のうえ、ついに本土も
毎日のように空襲を受ける
東京も大空襲で火の海になり、広島長崎には
原爆が投下され、昭和20年8月15日
ついに終戦
昭和21年の秋、ようやく復員した一徹は肩をやられ
帰ってみると東京は焼け野原に・・・
途方に暮れる一徹は、春江と生まれた子供(明子)の
行方を探す
幼いころの明子姉ちゃん(*^o^*)
ちなみに明子姉ちゃん何やってるのかと言うと
敏搗き精米(びんつきせいまい)という脱穀
効果は実はあんまりなかったらしい
その時近所の家からラジオでプロ野球の結果を
知らせるニュースが
プロ野球は早くも再開されたらしい
「あなた、これ!」
それは一徹が一度も履かずに家に置いてきた
あのズックのスパイクだった
しかし一徹はそれを見るなり払い落とす
「こんなもの、見たくもないっ」
「ほ・・・星君、何をするんだ!
春ちゃんは君の帰りを信じて戦火の中でもその
スパイクだけは守り続けてきたんだぞ!!」
「吉川さん、わしのこの肩を見てくれ
わしはもう野球をやれる体じゃないんだ!」
戦争で沢村や吉原、阪神の景浦なども戦死したと
知らされる一徹
「戦争で死んだ彼らに比べれば君は生きて戻って
これたんだ!
彼らの意志を継ぐためにも君はプロ野球に
戻るべきなんだよ」
その言葉に励まされ、一徹は巨人軍復帰を目指して
猛練習を始める
「くそー、やっぱりダメだ。。。。」
「諦めるな星君、君には家族がいるじゃないか」
励ます川上
「このスパイクには、父ちゃんの想いだけでなく
母ちゃんの想いも染みついてるんだ」
「わしの執念と母さんの祈りのためにやるのだ!
お前は不死鳥のように生まれ変わった
わし自身なのだっっ!!」
「そのユニフォームの胸にしっかり
GIANTSネームを縫い付けて帰ってくるのだ!」
「お父さん、ついに自分の思いを打ち明けたわ」
いや、まあそんなのみんな知ってるけどね
出かけようとする飛雄馬に
「おい、挨拶していく人を一人忘れてるぞ」
『と・・・父ちゃん
甲子園に行く時にもそんな事言わなかったのに』
飛雄馬は甲子園よりこの日が一徹にとって
重要なのだと気付く
「待ってろ、川上監督!
俺はきっと巨人に入ってみせるぜ!!」
巨人の星(青雲編)第49話「燃え上がる入団テスト」
につづく
というわけで長々書いてきましたが
なんと原作では今回のエピソード
このページも含めてたった3ページで終ってました