いよいよ父一徹が決めた青雲高校の入試に
のぞんだ飛雄馬
筆記試験を無事終え、面接に向かったが
そこで面接官のPTA会長伴大蔵から父一徹の
職業を激しく侮辱される
伴会長の屈辱的な言葉に
「父ちゃんは日本一の日雇い人夫だ!」と反論
する飛雄馬に対し
「君ねえ・・・その父ちゃんってのはやめなさい
上流階級では、パパとかダディと呼ぶんだよ」と
注意される
飛雄馬の面接が終わった後でも伴会長の毒舌は終らない
「あんなのが受験に来るとは、我が青雲も
舐められたもんですな」
「しかし伴会長、筆記試験ではほぼ満点に
近い成績ですが・・・」
「そんなものは関係ない!品位の問題だ」
「あの子は当然これだよこれ!」
指を下に降ろすポーズの伴会長
「なるほど、ドロップ・・・・
つまり落ちると言うことですな」
「ガハハハハ、そういう事だ!
まあ余興としては面白かったがね」
「あらま、すっかりヘコんじゃってるわあの子
やっぱりダメだったザマすのね」
「当然だろうな
あんなのが入ったらうちの息子をここに
通わせたくないしな」
「くそー、なんなんだこの学校は」
面接を終えて怒り爆発の飛雄馬
「この間マイカーでボーリング行ったの見たら
たいした事ないと思ってたけど、練習は意外に
ちゃんとやってるじゃん・・・(^▽^;)」
「オラオラオラ!なんじゃその腑抜けた練習は」
突然大声で乱入するやつが
「お前らそんなヌルイ事やってるから地区予選の
1回戦も突破できんのじゃ、ヴォケ!」
柔道着を来たこの男こそ、後に飛雄馬の
大親友でバッテリーを組む伴宙太だ
「それにしても柔道部のやつがなんで
あんな偉そうにしてるんだ・・・( ̄_ ̄ i)
野球部の部員も何故か伴にはヘコヘコしている
しかし伴が来てからは、練習にも気合が
入ったような気もした
「お坊ちゃん学校かと思ってたら、ああいうやつも
いるんだな(笑)」
その時フリーバッティングの打球が大きく
外れてグラウンド外へ・・・
「ヘイ、キャッチャー!」
飛雄馬は球をキャッチャーに返球する
大リーグボール養成ギブスで鍛えた肩は
軽く投げてもレーザービームだ
「うおっ、な・・・なんじゃあ
あの球の速さ(゜Д゜;≡;゜д゜)」
さすがの伴も眼を見開く
キャッチャーはミットを飛ばされ
しかもそのミットはバックネットに食い込む
『し・・・しまった!今日は大リーグボール
養成ギブス外してきたんだ(・Θ・;)』
「おい、貴様見かけん顔だが入学希望の
受験生か?名前を言え!!」
「なに黙っとるんじゃ、貴様オ○※か!?」
※口が利けない人を指す差別用語w
「お前を含めてこの学校のやつは全員礼儀知らず
なんで、オ○でなくても答える気はしねえが
俺の名前は星飛雄馬だ」
!わしを誰だと
思っちょるんじゃあ」
「わしの親父はPTA会長の伴大蔵だぞ!!
この学校に入りたければ、わしの命令には
逆らわん方が身のためじゃヾ(。`Д´。)ノ」
「あの会長の印象悪いうえ
その息子とケンカじゃあ、もはや
不合格確定じゃん・・・・俺と父ちゃんの
夢もここまでか、、、」
「ふん、この学校の生徒でもない俺には
そんな事カンケーねえよ」
開き直る飛雄馬
「お前柔道強いのか?」
「当たり前じゃあ!全国大会で3回日本一に
なっちょるわい」
「ならいっそ柔道の技で俺を痛めつければ
いいじゃん・・・親の七光りチラつかせて威張ってる
だけのやつに用はない!あばよ」
「上流階級の人間は父ちゃんの事そう言うんだってさ
あと日雇いの子供は入れないとか言われたぜ」
「なんであんな学校行けって言うんだよ
もし入れても俺村八確定じゃん」
「おまけに野球部には伴ってムカつく
柔道部の筋肉ゴリラいやがるし。。。。」
「ガハハハハハ、そうか
あいつに会ったか
これは愉快じゃわい」
「笑い事じゃないぜ!
俺完全に不合格だよ
滑り止めも受けてないし、どうすんだよこれ」
「安心しろ!
わしの計算ではお前が不合格になる事はない!!」
「父ちゃん・・・その自信はどこから来るんだ?」
巨人の星(青雲編)第11話「青雲のせまき門②」
につづく
今回のエピソードは原作をほぼ忠実に
再現している
まあ原作でも青雲高校を取り囲む大人たちは
サイテーのやつばかりだが・・・(T▽T;)
飛雄馬と伴の出会いは最悪の中から始まった
初期の伴はとにかく鼻持ちならない性格で
見かけと違って親の権力をひけらかす
金持ちのドラ息子そのままである
飛雄馬も一瞬迷うが、さすがに主人公が
そんな真似はできなくて強気を装う
主人公の辛さというものも読者に隠さず
見せてるところがこの漫画の面白さなのである
飛雄馬の「ダディ」発言は、アニメ以上に
あのクールな一徹が戸惑うとこも面白い
ちなみに長嶋さんと一茂
一茂は外では長嶋さんを「親父」と呼んでいたが
30過ぎた頃でも家では「パパ」と呼んでいるのを
たまたま目撃してやっぱ一茂お坊ちゃんなんやと
驚いた事がある