巨人の星(青雲編)第2話 「悪魔のギブス①」 | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

六大学野球のスター長嶋茂雄が、巨人に入団
した昭和33年
元巨人軍の三塁手だった星一徹は、息子飛雄馬を
巨人軍に入団させるため毎日特訓を続けていた

 


というわけで、今回は巨人の星第2話
「悪魔のギブス」の解説をやって行きますが
すでにサブタイトルからして誤りがありますw
正確には、ギブス←× ギプス←○
なんですが、オリジナルを尊重してここは
ギブスのままやります
まあこの時代は「ギブス」が一般的でしたんで(;´▽`A

 


物語冒頭、飛雄馬はこの赤川という
クソガキと揉めます

 


この赤川、飛雄馬より歳は一つ上の六年生
性格は、ジャイアンとスネ夫をひとつにした
ようなやつで、ザコキャラの中のザコですが

このエピソードでは重要な役割を持っています

 


こいつ何故か下級生を脅してある野球チームに
入れようとします

 


「ビシッドンッ

 


「痛てて、、、何しやがるんだ!」

 


「どういうつもりかしらねーが、下級生
イビってんじゃねーよ、このタコ!!」
意外に正義感のある飛雄馬

 


投石で、赤川とその子分を撃退

 


「あわわわ・・・お・・俺がカツアゲで
手に入れた時計が、、、」

 


「次はお前のこ汚い顔に風穴開けてやろうか?」

 


「ひえええええーーー、覚えてろ~ヽ(`Д´)ノ」

 


その様子をこっそり見ていたのは花形満
飛雄馬のコントロールに眼を光らせます
「うむ、こいつは是非うちのチームに入れたい」

 


花形の他にもこの様子を見ていた男がいた
一徹親父だ

 


「ただいまー」
うちに帰ると、一徹親父が飲んだくれていた

 


「飛雄馬、今日河原で何してたか言ってみろむかっ

 


「な・・・何って、赤川とのアレの事か?」

 


「飛雄馬よ、お前はいずれあの巨人の星に
駆けあがる男だ!くだらん事で野球の技術を
見せびらかすんじゃないっ(-゛-;)」

 


「じゃあ見てみぬふりしてりゃよかったのかよ!?」
「お前が特訓しているのは
ケンカに使うためではない!それにわしらの野望は
絶対秘密にしなけりゃならんのだ、何があってもな」

 


「意味わかんねーや、父ちゃんのバカヤローえーん
また家を飛び出す飛雄馬

 


「くそ~、前から思ってたけど父ちゃんは完全に
野球キ○○イだ!もう付き合ってらんねーよ」

 


そこに現れる明子姉ちゃん

 


「飛雄馬、お父さんに逆らうのはやめて!
野球だけがお父さんの生きがいなのよ」
「しらねーよ!なんであんな○チガ○のために
俺の人生犠牲にしなけりゃならねーんだむかっ

 


「飛雄馬っ!」

 


バシッドンッ

 


「あなたが野球やってるのはお父さんのため
だけじゃないわ!私のためでもあるのよ!!

 


「飛雄馬はプロ野球選手になってたくさん
お金もらって、私を幸せにしてちょうだい」

・・・・え( ̄□ ̄;)!!
※いやまあここまで露骨には言ってなかったけど
発言の内容はほぼこの通りなのであった(苦笑)

 


明子姉ちゃんのためと、仕方なく一徹親父のもとに
戻った飛雄馬だったが・・・

 


「おい飛雄馬、今日はお前に良いものをやろう」

 


ガシッゲッソリ

 


「なっ・・・何するんだ父ちゃんΣ(・ω・;|||」

 


翌日、学校での飛雄馬の様子は明らかにおかしかった
得意の跳び箱は失敗

 


いつもは楽々やれる逆立ちも、異様に脂汗を
かいて逆立ちの姿勢を保つのがやっとだ

 


さすがの体育教師も異常を感じ
飛雄馬を止める

 


「ちくしょー、これもみんな父ちゃんのせいだ
帰ったら文句言ってやるぜムキーッ

 


「おっと、待ちなよ星」
赤川が立ちふさがる

 


「へへ、今日の体育の授業見てたぜ
かわいそうにな、あんなキ○ガ○親父の家じゃ
飯もろくに喰わせてもらえねーんだろ
なんなら俺が飯食わせてやるぜ」

 


これにムッとする飛雄馬

 


「うちの父ちゃんの稼ぎバカにすんなよ!
普通のやつの3倍は働いてるんだ
今度父ちゃんの悪口言ったらこ○すぞ(−_−#)」

 


「なっ・・・なんだよ
じゃあなんで今日あんなザマだったんだよ?」

 


「・・・仕方ない、見せてやるぜ」

 


ギシッギシッ
上着を脱いだ飛雄馬の体には見た事もない
器具が取り付けられていた

 


「うひょ、なんだよそれ・・・・なんか
カッコイイな、おい滝汗

 


「そうか・・・ならお前にも付けさせてやるよ」

 


「ウギャーーーーーッえーん

 


ギブスを付けられた赤川は身動きひとつとれない

 


「ほ・・・ほし・・・お前こんなの付けて
逆立ちやってたのか・・・・((゚m゚;)」

 


大リーグボール養成ギブスに耐えられる飛雄馬の
身体能力に腰を抜かして逃げ出す赤川
キキッドンッ

 


「よう赤川」

 


「ああ・・・花形さん・・・すいません役に
立てなくて汗

 


「いや、むしろスカウトとしてよくやったよ
あんなシロモノを拝めたんだからな」

 


「赤川、お前にはもう一働きしてもらうぜ
耳を貸しな」(ヒソヒソ)

 


「ただいま、姉ちゃん!父ちゃんはいるかい」
「父ちゃんは朝から仕事に行ってるわ」

 


ガシャッ
突然大リーグボール養成ギブスを叩きつける
飛雄馬
何故かズボンのチャックも全開だ

 


「どうしたの飛雄馬!?」
「どうもこうもないよ、こいつのせいで
学校で大恥かいちまったよ」

 


姉に学校での出来事を話す飛雄馬

 


「飛雄馬の気持ちはわかるわ・・・でも
これも飛雄馬がプロ野球選手になるためなのよ」

 


姉に説得されて仕方なくまたギブスを
装着する飛雄馬

 


「今帰ったぞ」
「お帰りなさいお父さん」

 


「今日はいつも以上に働いたからだいぶ稼いだぞ
これで飛雄馬に肉でも買って食わせてやれ」

 


「よし、飛雄馬!飯までピッチングの練習だ!!

 


「父ちゃん・・・ギブス付けたまま投げるのか?」
「当たり前だ!!」

 


「うくぐ・・・」ギシッギシッ

 


投げた球は山なりのクソボールだ

 


ワンバウンドするような球でも、一徹は起用に
捕球する(まあ元プロだし)

 


この様子を見物する近所のおっさん
「おいおい、飲んだくれの親父のクセに
やけに上手いじゃないか」

 


「むっ、いかん」

 


一徹親父、わざと球を後逸

 


「がははは、まあマグレはいつまでも続かんよな」

 


『父ちゃん・・・ここまでして他人の目から
自分の実力隠す意味は何なんだ・・・』
 

 


おっさん連中の標的は飛雄馬にも向けられる
「それにしてもあのピッチャーも酷いもんだな
いくらガキでも、赤ん坊並のボールじゃん」

 


「なんだとーっ!」
おっさんの陰口に反応する飛雄馬

 


「俺の球が赤ん坊並かどうか、ハズすもん
ハズしてはっきり見せてやるっ」

 


「飛雄馬っ」

 


「あんなやつらの言葉にいちいち反応するな!
それより貴様、今の調子で大リーグボール
養成ギブスを誰かに見せたりしておらん
だろうな」

 


「し・・・・してないよ・・・」
とっさにウソをつく飛雄馬

 


「うむむむ・・・あのギブスを付けて
あそこまで投げられるとは恐ろしいやつだ」
花形の目が光る( ̄ー☆

巨人の星(青雲編)第2話 「悪魔のギブス②」
につづく

 


V9前の川上巨人は、春季キャンプにおいて
モーレツな取材規制を敷き、マスコミはこれを
「哲のカーテン」と揶揄した

 


しかしそれを遡る3年ほど前、星一徹は
息子飛雄馬への野球指導に関して
「徹のカーテン」を敷く

 


とにかく飛雄馬にも自分たちがやってる練習や
今の飛雄馬の実力について徹底的な箝口令

 


何故ここまで秘密主義なのか
その理由はアニメの劇中でも、原作でも
このように語られている

 


だが飛雄馬の増長防止のためなら
自分の実力まで隠す必要はない

考えられるのは
それが評判になって、マスコミが嗅ぎ付け
練習に集中できなくなるのを恐れてか
一徹をマネて同じ事をやりだすバカの防止
もしくはプロアマ協定を気にしてかだ

 


この約3年後に「柳川事件」というのが発生
それ以前からギスギスしたプロとアマの関係が
この事件で決定的に悪化したのだ

 


元プロの一徹が、息子に野球の英才教育してるのが
世間に知れるのは拙いと思ったのかもしれない