歌舞伎役者七代目国立玉蔵の長男、国立玉一郎は
若手女形役者として注目を浴びていた
国立は野球でも長距離砲としての実力を持ち
プロ野球東京メッツに入団
しかし父玉蔵は国立のプロ入りに猛反対
一方国立はプロ入り初打席初ホームランを打つも
その後は極度の大不振に陥った
ここからのエピソードは、原作の「スラッガー藤娘」ではなく
数年後の「豪打鏡獅子」という別のエピソードをアニメ化に
あたり、無理やりつなげたものだった(^▽^;)
国立の父玉蔵も息子のプロ入りには反対していたものの
国立の不振は気になっていたようだ(^_^;)
「親方ぁ、玉一郎坊ちゃんなんか調子悪いみたいですぜ」
ん?それがどうした
わしにはそんなものどうでもいい事だ
南海からカープに移籍後、プロ入り8年目の77年に開花
20勝をあげるも、これがピークで以後勝ち星が伸びず
日ハム、近鉄と渡り歩いた
結局打球は伸びず、センターフライに終わる
これで20打席ノーヒット
ベンチ裏でも鉄五郎の怒りは収まらず五利と口論に
たまたま通りかかった国立もそれが耳に入った
「国立の不振が全てや・・・一度気分転換に7番あたり
打たせてみようかと思とる」
五利は国立の打順変更案を出した
「アホか!不動の四番の打順下げてどないすんねん」
反対する鉄五郎
・・・せ・・せやな、何があっても四番は変えたらアカンな
よし、明日からも国立は四番や(^o^;)
「ボケェ!打てんやつはベンチにきまっとるやろ」
えっ!?スタメン落ちでっか( ̄□ ̄;)
「!」国立も鉄五郎の言葉に驚く
スタメン落ちに気落ちした国立は、久々に弟玉二郎に会いに
歌舞伎座に
「おっ、玉一郎坊ちゃんじゃないですか」
やあ時蔵、久々に玉二郎の顔を見たくてね・・・
そこに父玉蔵がやって来る
「玉一郎、野球がダメで、のこのこ戻ってきたのか」
「い・・・いえ、久しぶりに玉二郎に会いたくて・・・」
帰れっ!
玉二郎は大役の鏡獅子の稽古に集中しておる
お前が行って心を乱されては困る
舞台は役者にとって命がけの場所なのだ!
お前にとってのグラウンドのようにな・・・・
わかったらさっさと帰れ、玉一郎(  ̄っ ̄)
帰り際に時蔵から封筒を渡される国立
父玉蔵から預かったらしい
中身は弟玉二郎の鏡獅子の舞台のチケットだった
「玉一郎坊ちゃん、そろそろ舞台に帰ってきてくださいよ
みんな待ってるんですぜ」
何気ない時蔵の言葉だったが・・・
『こんな事言われるくらいボクの不振は楽屋で話題に
なってるのか・・・・(゚_゚i)』
『見事な舞だ・・・玉二郎は無心だ、何の計算もない・・・
体が鏡獅子を覚えきってるのだ・・・』
「権介、もう一籠やるからボールを投げてくれ
ボクが籠に入れるよ」
国立の手には大きなマメがいくつも出来て、破れて血が
にじんでいる
アカンのう・・・このスランプはかなり重症や、、、
「そないか・・・天才国立も悩む事はあるんやな」
メッツはこの日から中日戦
なお、この前のカープ3連戦は3タテ喰らったようだ
(次のエピソードで主人公富樫のライバルの投手)
このアニメは何年を舞台にしてるのか不明だが、星野が
リリーフやってるところを見ると、水原編とは矛盾するけど
77年か78年あたりか・・・
ちなみに意外に知られていないが、セ・リーグでセーブ王の
タイトルが設立された時、最初のセーブ王になったのは
星野仙一である
セーブ数はたったの10Sだったが、先発も兼ねていたうえ
当時のリリーフエースは7回からの3イニングが普通だったのが
原因している
しかし国立がサヨナラホームランを打ったと聞き
思わず笑みが浮かぶ
「そ、そうか!」
まあ絵に描いたような終り方だけどね(^▽^;)
さて前記したようにこのエピソード、最後国立にサヨナラホームラン
打たれたのは、原作では星野ではなく松本幸行という
ピッチャーだ
幸行と書いて「ゆきつら」と読む
一応俺、この人の現役時代はよく覚えてるよ(^_^;)
江夏が延長10回に自らのサヨナラホームランで
ノーヒットノーランを決めた時の中日の投手が
この松本だった
松本幸行は70年代半ばの中日左のエースで、特徴的
なのは球速や変化球よりも、その投球テンポの速さだった
原作ではこんな感じで、大袈裟に描かれているように
思うかもしれないが、ホントにこんな感じだった
とにかくキャッチャーから返球されてすぐにまた投げてた
サイン交換とか全くしてないような・・・
とにかくこの投法で打者のタイミング外すのが
持ち味の投手だったよ
これで20勝あげてるんだから、やはりこの投球テンポは
ある程度効果あったのかな?
江夏のノーノーの時にもサヨナラ負けは喫したものの
阪神打線を10回までたったの2安打に抑え
当時「阪神キラー」と呼ばれていた
最近はサイン交換がやたら長い投手が多くなって
ここまでハイテンポで投げる投手は全く見かけなくなったなあ、、、
まあ菅野が良い時は結構ハイテンポで投げるけど
松本はその半分くらいの投球間隔だったよ
最初松本見た時は、打ち難そうなピッチャーだなと
思った(^▽^;)