第15話 スラッガー藤娘 15-2 | 野球侍SAKIのブログ

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歌舞伎役者七代目国立玉蔵の長男、国立玉一郎は
若手女形役者として注目を浴びていた
国立は野球でも長距離砲としての実力を持ち
プロ野球東京メッツに入団
しかし父玉蔵は国立のプロ入りに猛反対
一方国立はプロ入り初打席初ホームランを打つも
その後は極度の大不振に陥った

 

ここからのエピソードは、原作の「スラッガー藤娘」ではなく
数年後の「豪打鏡獅子」という別のエピソードをアニメ化に
あたり、無理やりつなげたものだった(^▽^;)

 


国立の不振と共にメッツも連敗地獄に突入した

 


国立の父玉蔵も息子のプロ入りには反対していたものの
国立の不振は気になっていたようだ(^_^;)

 


国立不振の記事を熱心に読む

 


「親方ぁ、玉一郎坊ちゃんなんか調子悪いみたいですぜ」
ん?それがどうした真顔
わしにはそんなものどうでもいい事だビックリマーク

 


とぼける玉蔵ニヤニヤ

 


国分寺球場はメッツ不振で閑古鳥が鳴いていたかも!

 


メッツは最下位まで3ゲーム差まで落ち込んでいた

 


この日の相手はカープ
先発は高橋里志

 


南海からカープに移籍後、プロ入り8年目の77年に開花
20勝をあげるも、これがピークで以後勝ち星が伸びず
日ハム、近鉄と渡り歩いた

 


国立大きな当たりを打ち上げるも

 


感触はイマイチあせる

 


結局打球は伸びず、センターフライに終わる
これで20打席ノーヒット

 


試合も1点差で敗れてしまう

 


「なんで1点が取れんのじゃ~むかっ
ベンチで怒る鉄五郎

 


ベンチ裏でも鉄五郎の怒りは収まらず五利と口論に
たまたま通りかかった国立もそれが耳に入った

 


「国立の不振が全てや・・・一度気分転換に7番あたり
打たせてみようかと思とる」

五利は国立の打順変更案を出した

 


「アホか!不動の四番の打順下げてどないすんねんムキー
反対する鉄五郎
・・・せ・・せやな、何があっても四番は変えたらアカンな
よし、明日からも国立は四番や(^o^;)

 


「ボケェ!打てんやつはベンチにきまっとるやろむかっむかっ
えっ!?スタメン落ちでっか( ̄□ ̄;)
「!」国立も鉄五郎の言葉に驚く滝汗

 


スタメン落ちに気落ちした国立は、久々に弟玉二郎に会いに
歌舞伎座に

 


「おっ、玉一郎坊ちゃんじゃないですか」
やあ時蔵、久々に玉二郎の顔を見たくてね・・・

 


そこに父玉蔵がやって来る
「玉一郎、野球がダメで、のこのこ戻ってきたのか真顔

 


「い・・・いえ、久しぶりに玉二郎に会いたくて・・・汗
帰れっ!
玉二郎は大役の鏡獅子の稽古に集中しておる
お前が行って心を乱されては困る

 


舞台は役者にとって命がけの場所なのだ!
お前にとってのグラウンドのようにな・・・・
わかったらさっさと帰れ、玉一郎(  ̄っ ̄)

 


帰り際に時蔵から封筒を渡される国立
父玉蔵から預かったらしい
中身は弟玉二郎の鏡獅子の舞台のチケットだった

 


「玉一郎坊ちゃん、そろそろ舞台に帰ってきてくださいよ
みんな待ってるんですぜ」
何気ない時蔵の言葉だったが・・・

 


『こんな事言われるくらいボクの不振は楽屋で話題に
なってるのか・・・・(゚_゚i)』

 


玉二郎の舞台が始まった

 


『見事な舞だ・・・玉二郎は無心だ、何の計算もない・・・
体が鏡獅子を覚えきってるのだ・・・』

 


翌日の国分寺球場

 


小雨の中、国立は打撃不振解消のための猛特訓に励んでいた

 


しかし相変わらずタイミングが全く合わない(_ _。)

 


「詰まってるな・・・・」

 


「権介、もう一籠やるからボールを投げてくれ
ボクが籠に入れるよ」

 


「すみません国立さん」

 


「なーに、練習を手伝ってもらってるのはボクの方だからね」

 


国立の手には大きなマメがいくつも出来て、破れて血が
にじんでいる

 


その様子をスタンドから見守る鉄五郎

 


「どないや鉄っつあん、国立の様子は」
五利か・・・・

 


アカンのう・・・このスランプはかなり重症や、、、
「そないか・・・天才国立も悩む事はあるんやな」

 


メッツはこの日から中日戦
なお、この前のカープ3連戦は3タテ喰らったようだ

 


打撃不振によりこの試合の国立はベンチスタート

 


メッツはルーキー日下部が先発していた

(次のエピソードで主人公富樫のライバルの投手)

 

 


試合は2-2のまま9回裏に

 


国立はベンチ裏で出番に備えて素振り

 


潰れたマメで国立のバットは血に染まっていた

 


中日はこの時代は抑えに回っていた星野仙一がマウンドに

 


いよいよ国立が代打で登場するビックリマーク

 


いつの間にか現れる国立後援会の老人たちw

 


アニメでは星野が投げているが、原作では松本幸行だった

 


このアニメは何年を舞台にしてるのか不明だが、星野が
リリーフやってるところを見ると、水原編とは矛盾するけど
77年か78年あたりか・・・

 


ちなみに意外に知られていないが、セ・リーグでセーブ王の
タイトルが設立された時、最初のセーブ王になったのは
星野仙一である
セーブ数はたったの10Sだったが、先発も兼ねていたうえ
当時のリリーフエースは7回からの3イニングが普通だったのが
原因している

 


この打席の国立は慎重に球を見極める

 


カウント1-1からの3球目

 


甘く入った球を国立のバットがとらえるドンッ

 


打球は高々とレフトスタンドへ

 


「おっ、親方ぁ!」
なんだ時蔵、今舞台の最中だぞ真顔

 


しかし国立がサヨナラホームランを打ったと聞き
思わず笑みが浮かぶニヒヒ
「そ、そうか!」

 


国立のサヨナラホームランに湧くメッツベンチ

 

まあ絵に描いたような終り方だけどね(^▽^;)

 


第16話 ウォッス10番 16-1につづく

 


さて前記したようにこのエピソード、最後国立にサヨナラホームラン
打たれたのは、原作では星野ではなく松本幸行という
ピッチャーだ

 

 

幸行と書いて「ゆきつら」と読む

 


一応俺、この人の現役時代はよく覚えてるよ(^_^;)
江夏が延長10回に自らのサヨナラホームランで
ノーヒットノーランを決めた時の中日の投手が
この松本だった

 


松本幸行は70年代半ばの中日左のエースで、特徴的
なのは球速や変化球よりも、その投球テンポの速さだった

 


原作ではこんな感じで、大袈裟に描かれているように
思うかもしれないが、ホントにこんな感じだったニヤニヤ

 


とにかくキャッチャーから返球されてすぐにまた投げてた
サイン交換とか全くしてないような・・・
とにかくこの投法で打者のタイミング外すのが
持ち味の投手だったよ

これで20勝あげてるんだから、やはりこの投球テンポは
ある程度効果あったのかな?
江夏のノーノーの時にもサヨナラ負けは喫したものの
阪神打線を10回までたったの2安打に抑え
当時「阪神キラー」と呼ばれていた

 


最近はサイン交換がやたら長い投手が多くなって
ここまでハイテンポで投げる投手は全く見かけなくなったなあ、、、
まあ菅野が良い時は結構ハイテンポで投げるけど
松本はその半分くらいの投球間隔だったよ
最初松本見た時は、打ち難そうなピッチャーだなと
思った(^▽^;)