英語で道を聞いてくる外国人について | 濃密ナチュラル、そんなオシャレマガジン

 

中学生の時さあ、英語の授業でさあ、道を尋ねられ時のシチュエーションあったじゃん。ゴーストレート、ターンレフト、とかテキスト読みながら「こんな練習何になるんだよ」って思うじゃん。

 

東京で外国人に英語で道を尋ねられたわ。そんでゴーストレートとか言ってるんだわ。海外行って自分が道を聞いてゴーストレートを聞き取る側でなくてさあ。

過去の自分に言いたい、「おい、冗談じゃなく、将来、ゴーストレートとか言いながら道の説明するぞ」

 

外国人が日本に来たら日本語使え、説が蔓延(はびこ)っている、日本人がNYに行ったら英語でハンバーガー注文するのが当然、そっちも日本語覚えて来い、と。

 

正直言うと、共感できない。その考え、主流になるなら心が狭くて切ない。

 

話しかけてきた外国人、もしかしたら英語ネイティブでないかもしれない。ドイツ語が母国語のドイツ人とかスウェーデン語が母国語のスウェーデン人かもしれない。彼らの多くは金髪で真っ白な肌をしているけど、(言語が近くて覚えやすいとしても)勉強した英語を使って、外国人に話しかけてくる。

 

日本人がドイツ語やスウェーデン語を話すことは稀だろうから、自分も相手も勉強したことがあって、お互いがコミュニケーションを取れる確率の高いグローバルな言語を選んでいる、グローバル化の現代の中で、全く無礼でない、普通の言動をとっている。

 

もし話しかけた人がアメリカ、イギリスのようなイングリッシュネイティブだとしたら、そもそも聞き取るのに難易度が高くなるから、日本人が聞き取りやすいように、ゆっくりはっきり話してくれているかもしれない。

 

 

「ここは日本、日本語を使え」と怒っているのは視野が狭いかなと。

お互いが理解できる言語を選ぶ愛のあるコミュニケーションをされているかもしれないから。

「あまり凝った表現を使わず、正しい文法と正しい音節の英語ならみんなでコミュニケーションとれる可能性高いよね」って。

 

翻訳機がもっと、リアルタイムで会話しているような感覚になるにはもう少しかかりそうだ。自分が日本語を発声してから翻訳機が英語で発声、という2倍の時間がかかるからリズムがちょっと悪い。でもかなりイイとこまでいってる。世界の言語の壁が崩れてくれる。テクノロジーは世界でコミュニケーションしてこう、の流れを作っている。英語で道を尋ねてくる人も聞き取りやすい丁寧な文法で話しかけてくる。絡んでいくのが当たり前。

 

東南アジア、南アジアだと安宿でもローカルな定食屋でも英語で話してくれる。「タイ語でしゃべれ」なんて言われない。お金を落としてくれるからとかでない、普通に会話が通じるから英語で「いくらだよ」って話してくれる。

 

 

安全で、綺麗で、文化が独特で、観光地も狭いところに固まっていて、良い国だもん。これからもいっぱい外国人がいっぱい来るんだろう。その流れにいて、

 

日本語も勉強してこない無礼なやつがウジャウジャしてるなあ、と考えるか

国境超えて良いものを味わおうとしている幸せになりたい同士が沢山集まってきてるな、と考えるか。変わらない現実も考え方次第で不幸にも幸せにもなる。

 

ずっと後者であり続けたい。違う言語だからとか、違う文化だからとか、関係なく、みんな結構同じなんだよね。今日も起きて、働いたり遊んだり勉強したり。そんで食事して、虫歯にならないように歯を磨いてから寝て、みんながんばってんね。ロシア・ウクライナも、イスラエル・パレスチナも早く戦争なくなるといいね。