大根役者という言葉があるが、
今日私が言いたいのは『大根監督』だ。
要するにどうしようもない「演出」をする監督のことだ。
特に日本の“昭和後半以降の戦争映画の演出”は酷いの一言に尽きる。
ぎゃーぎゃー、きゃーきゃーと安っぽい。
そして、すぐ泣きわめく。
典型的な演出過剰だ。
そういう演出しかできんのか。愚か者めが!!
1960年(昭和35年)位までは、日本の戦争映画も、まだ『本当の戦争』を経験した世代が出演し、脚本を書き、監督として演出していたから、“過剰な演出”は余りみられなかった。
『過不足』のない強い意志を秘めつつも抑えた演出を強く望みたい。
蛇足ながら付け加えると、私が好きなのは、
今回は戦争映画の演出を取り上げたので、「戦場もの」の中から選ぶとする。
小説なら、伊藤桂一の『抑制の利いた』戦場ものが好きだ。
現在、手に入るのは少なくなったが、「螢の河」などはまだあるようだ。
なお、戦後小説雑誌に書き下ろされた中にも、珠玉の名品があるが、現在は手に入らなくなった。
テレビなら、伊藤桂一のテレビ版のような、米国作品の『コンバット』がある。
映画なら、ドイツ作品の『Uボート』をあげたい。
これらに共通するのは、過不足のない抑えた演出だ。
“抑えるからこそ引き立つ”ことを、日本の演出家には、ぜひとも学んでもらいたい。
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