ホームシックになんてならないと思ってた。
バンクーバーは東京と同じ、いい町だと思ってたから。
でも実際はいろんな、時には変な人が、この町をいい町だと信じて集まってくる。
早く誰か一緒にいてくれる人を見つけなければ。
ここで一人では生きていけない。

携帯を失くしてから、ここで生きることに不安を感じることばかり経験している。
そんなに危険な場所じゃないと分かりつつも、その反例を経験しすぎて、
ホームシックにならざるを得ない。
東京では、ソウルではこうではなかったと。

ここではいい人はドライで、変な人はtoo friendlyだ。
気持ちが悪いから近寄らないでほしい。
いつも体に力を入れて生きなければならない。

一ついやなことがあって、忘れようと努力して、
また嫌なことがあって、やっぱりまたあった、と思う。
こわい

早く一人で生きるのをやめなきゃ。
正直言って、誰をも友達以上に好きにはならないから、
誰か特定の人と仲良くする(付き合う)となるとその好きで満足してもらうしかない。
友達と同じでいいなら、それこそ本当に誰でもよくなるわけで。
だって友達を容姿で選別したり、ちょっと性格が合わないからってすぐに切ったりしない。

結果どうなる
好きな人のタイプなんてない。不細工でも歳が離れていても関係ない。
自分のことを好きだと言ってくれた時に自分が暇ならそれだけ。
だから当然付き合ってみたらとんでもなくつまらなかったり、非常識だったりする人間に引っかかる。

誰か特定の人と付き合うなんて苦手中の苦手だ。
長時間一緒にいるおかげで粗が見えたら幻滅もするし、別に好きだったのに大嫌いになることだってある。

自分が誰かを「好き」にならない人間であることを認めたのはいつだろうか。
ほんとうはわかっているけれど。

無理しなくていいんだと、その時から思っている。
無理に誰かを好きになり、一喜一憂する必要はない。
疲れたり、こいしがったり、とにかくマイナスな感情は自分に毒だ。
楽しければ一人で十分だし、寂しければ何も「付き合う」をしなくたって
一緒にいてくれる人を見つければいい。

私は私のまま。
あるときふと、何もかもめんどうくさくなって、
何も楽しみではなくなって、ついでに憂鬱な予定まで重なる。

それでも書くことが嫌いにならないどころか
それを言葉にしてストレスを発散したくなるくらいの私は
何の横好きなんだろうと真剣に悩ましいくらいだ。

本当は以前お付き合いしていた人とお会いすることは
真剣に億劫で、むしろ逃げたいし、
自分にはなんの得にもならないし、
どうしてそんな義務を果たす謂れがあるのか理解できない。

別れた後に友達に戻りたいか戻りたくないかなんて
個人の自由であるべきだし、別れを告げた方に選択権がないなんて
そんなの納得できない。

確かに、お別れするまでに彼女は大変つらい思いをしてきたし、
それは彼女のせいではなかったし、
だから私が彼女の相手をすることが疲れたとしても
それは彼女が悪いわけではなかったし、
それに私は不可欠なほどに必要とされていた。

だから考えて。困って。でも自分の方が大切で。
そして捨てた。

振り離した。逃げた。遠く。楽な方に、楽な方に。
解放された気分だった。
悲しくはなかった。すっきりした。
しいて言えば、
罪悪感しかなかった。

だけど罪悪感は確かにあって。
私の人生にずっとついて回るだろうと思われて。
その後しばらく忘れていて。
でも幸せに暮らしましたとさ、とは今なっていない。
そんなに簡単に解放されるわけはなかった。

だってそうやって、納得してもらったから
諦めなくていいって言って、納得してもらったから
もう忘れてくださいという言葉は
結局最後まで受け入れてもらえなかったから

自分のせいだ
自分のせい
忘れたい
忘れたい
消したい

分かっている。
その人には失礼で。
私が悪くて。
受け止められなかった私が悪くて。

でもなんで私だったんだろう。
ずっと考えている。
どうしても何かやりたい衝動に駆られて、
それは食べたいでもなく遊びたいでもなく、
書きたいという衝動。
当然のことながら書きたいだけだから書く内容はない。
だけどこうして頭の中身を文字にしているだけで
みぞおちに溜まったものが
ところてんのように下に落ちる気がしている。

私の人生は矛盾だらけだ。
書きたいと言いながら書く内容はなく、
きっとそれを仕事にしてしまったら書くことが嫌いになる。
自分が一番好きで大事だとか言っておいて
自分を犠牲にして他人のためにしなくてもいい親切を今日もした。
父親とまた仲良くなりたいとか言っておいて
距離をとっているのは私の方だ。

願わくば、
もっと楽に生きたい。
もっと自分に正直に、むしろ何も考えず、
将来も、体裁も、理想も、煩悩も、
何もかもなく、
例えば一人で海のそばでアロハシャツを着て暮らすような
そんな生活がしたい。

こんなどうでもいいことしか書けないのだから
書く欲だってなくなればいいのにと
いつも思っているのに
父親が好きだった。
家族で一番好きだった。
結婚相手はお父さんのようなひと、どころか
父親と結婚できるとさえ思っていた。
愛されていたから。

わたしは二人姉妹だけど
愛された方の子だ。
正直に言えば、私は姉よりはるかに愛された。
愛されすぎて、わたしがおじさんと仲良くすることも
拒まれた。

それから父親とは口をきいていない。
父親のことは今でも愛しているけれど
それはおじさんよりは愛しているけれど
でも父親は私を愛する方法を間違ってしまったとは
今でも思っている。

愛されすぎた、自慢の娘に育ってしまったことを
今では少し後悔している。
でなかったらもっと愛されていなかっただろうけれど
それでも嫌われない娘でいられたなら
私はそれでよかったのに。

もう一度父親に愛されたい。
でももう無理だと思う。
父は私を扶養する義務以上に私に手をかけることは
もうしないとおもう。

それがおじさんに言えたなら