うつ病相談専門カウンセラー 川田泰輔のブログ -36ページ目

うつ病相談専門カウンセラー 川田泰輔のブログ

家族がうつ病になったら、あなたは誰に相談しますか?
うつ病,メンタルヘルス,患者への接し方などのノウハウをお伝えします。


うつ病の家族がいると、とても疲れます。

メンタル的にも疲れますが、カラダも非常に疲れます。

そういった時は、助けを借りても良いのでは?

例えば、マッサージに行ったりしてはどうでしょうか。

うつ病の家族がいると金銭的にも厳しい場合が多いのですが、
家族ばかり節約していると、

「何で私ばかり・・・」
という思いが出てきてしまうので、
たまには、リラックスのためにお金を正々堂々と使いましょう。

女性でしたら、エステに行ったりネイルに行ったり、髪を切ったり、
いろいろありますね。

私は男なので、整体、カイロ、足裏マッサージ、床屋ぐらいしか
思いつきませんが、何でも良いので、

「何か、スッキリできること」を、

用意しておくとイイですね。



黙っていると辛いことばかりが多いので、

意識的に、定期的に

「自分へのご褒美」を用意して

モチベーションを維持していきましょう!
うつ病の治療方法は、まず第一に薬物療法です。

なので、うつ病患者と暮らす家族にとって、
毎食後と就寝前の1日4回、
忘れずに薬を飲む、飲ませるということが非常に大切です。

慣れない頃、私は、食事が終わるたび
「ね~、薬飲んだ?」と聞いてました。

妻は、「飲んだってば!」と、不機嫌で
毎回毎回、確認されるのがバカにされているようで
かなり、イヤだったようです。

状態が悪い時期は、この服薬確認が、とても気に障るらしく、
最悪の時には、

「薬を飲む程度のことでこんなに毎回チェックされる私は、
 生きてても迷惑をかけるから、居ない方がいい」

というような、モノスゴイ曲解が展開される訳です。



で、地味な工夫をしまして、「ミニルール」を作りました。


・薬を飲んだら、この入れ物(薬ゴミ箱)に包みを入れること!


飲んでしまった後の薬の包みを入れるゴミ箱を作り、
キッチンの隅に置きました。

「薬飲んだ?」と聞く替わりに、「薬ゴミ箱」を点検する。

最近は薬の包みに、名前と「朝食後」などの表示がありますので
確認が可能です。

「薬ゴミ箱」にあるべき包みがない時にはじめて、
「薬飲んだ?」と質問します。
不満そうな顔をしたら、「ルールが守れてないから」と言います。

薬から、意識を離れさせ、
「ルールが守れたかどうか」に、意識を向けさせます。

私は男ですが、
1999年(平成11年)に長男が生まれたときから、
母性本能のスイッチが入った気がします。

それまでは、
第一子の長女はとても可愛かったのですが
長女以外のよその子どもは、
うるさくて、汚くて、嫌いでした。

でも、第二子である長男が生まれてからは、
よその子も可愛いのです。

子ども以外でも、
困っている人とか、ハンデのある人とかを
優しい目で見られるようになりました。

昔は、朝、通勤時に、ノロノロ歩いている人を見ると
「サッサと歩け!」
などと思っていましたが、
最近は、「大丈夫かな?」と心配なくらいです。

うつ病の家族を見つめる目にも
「母性本能的」な目線が必要です。

「経済合理性」や、「時間あたりの生産性」のような
観点からすると
例え家族といえど、かなり、イライラしますが

母性本能的な愛情を持って見れば、
優しい目で見ることが出来ます。

メリットとデメリットを
天秤にかけて結婚した夫婦では、無理だと思います。

結婚式で
「健やかなるときも病めるときも・・・」と誓ったはずです。

結婚相手に「足を引っ張られるのがイヤだ」という人は、
うつ病でも、ガンでも、リストラでも、
何であってもダメなのです。

長い結婚生活では、

「お互いに相手の負担にならない関係」

なんてあり得ません。

互いに助け合うのが夫婦。

うつ病患者を家族に持つということは、

「日々、愛と覚悟を問われ続ける」ということです。

セリフは、クサイですが、実感していることです。

うつ病患者の家族として、
気を付けるべき点があります。

それは、
うつ病患者を見るときは、

「加点法」で!

ということです。

反対を考えれば、分かりやすいのですが、

・話しかけても返事をしない  
・顔すら洗わない  
・薬を飲んだか確認するといやな顔をするなど、

「出来ないこと」や「ネガティブなこと」に
目を向けるのではなく  

・今日も1日生きていられた。  
・ご飯を半分も食べられた。  
・薬を自分で飲めた。

など、「出来たこと」、「前向きなこと」に
目を向けましょう。

「出来て当たり前」のことが、
今日できたことは、素晴らしいことです!

「ほめる」意識でいると、
「上から目線」になりがちなので、

 「ご飯が食べれたね」、
 「薬飲めたね」、
 「食べ終わった茶碗下げてくれたんだ!」

など、
「事実確認」、「出来たこと拾い」のような感じで
「あなたに関心を持ってますよ!」という
メッセージを送ってみましょう。


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先日のNHKの番組で
「女性のうつ」が特集されていましたが、
その中で、ある出演者の方が言っていました。

「もう、こうなったからには、
原因は考えない方がいい・・」

「どうしても、なぜ私だけが、
という後ろ向きの考え方になる」

と、おっしゃっていました。
大賛成です!

一つの考え方として、

「物事には必ず原因がある」

という考えがあるのも分かります。

例えば、「空の巣症候群」が原因だったとして、
だから、なんなのでしょう?

「原因が分からなかったら治っても再発する」
といったって、
まだ治ってないんだから、
それは、治ってから考えましょう。

うつ病患者本人がいて、そばには家族がいる。

そして、その外側に
知人や職場の方がいらっしゃる。

この方達が危険です。

本人に対し、
「どうしてうつ病なんかになったの?」
というモノスゴク強烈な
質問をする方もいるようです。

うつ病になってしまったら、
「原因は何か」
なんてどうでもいいのです。

なぜなら、
原因を発見しても
ウツは治らないからです。

ウツが治って社会復帰しようとするときに、
うつになった原因が放置されていて、
また、その環境にさらされる、
というのは問題ですが
それは、数ヶ月時間がたって
回復期の終盤の話です。

うつ病患者本人に
原因を聞くのはやめましょう。

心と体が電池切れで答えられませんし、
原因を考えることで、
「グルグル思考」が起動してしまいます。

うつ病患者の家族にも、原因を聞かないで下さい。

家族からしたら、
「おまえのせいだ!」としか受け取れません。

うつ病になってから、少なくとも1ヶ月以内は
「うつになった原因」を考えたり、
追求したりするのはやめましょう。

百害あって一利ありません。


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