うつ病相談専門カウンセラー 川田泰輔のブログ -34ページ目

うつ病相談専門カウンセラー 川田泰輔のブログ

家族がうつ病になったら、あなたは誰に相談しますか?
うつ病,メンタルヘルス,患者への接し方などのノウハウをお伝えします。

セオリーでは、うつ病患者を旅行などの気晴らしに誘うのは

控えるべきこととされています。


ゆっくりと休養をとり、薬の効果も安定的に作用して、

若干のゆり戻しはありながらも、回復基調に乗ってきた。

そんな、いわゆる「回復期」を迎えた患者さんも多いと思います。

もちろん、回復期を迎えたことと、完全に回復することの間には、

やや高い壁はありますけれども、回復期を迎えずに

回復することはないわけですから、回復期のすごし方が大切になると思います。


うつ病の回復は、 「 三寒四温 」 といわれ、良くなったり悪くなったりを

繰り返しながら、少しずつ少しずつ良くなっていくと言われています。



回復期を迎えたら、本人が行きたいといえば、旅行に行くのも良いと思います。

ただ、本当の近場以外は、旅行には予約が必要でしょうから、

体調が悪化した場合には、キャンセルして休養が必要になるときもあります。

直前にキャンセルすればキャンセル料もかかりますし、

いろいろな方に迷惑をかけることもあるかもしれません。



でも、せっかく、本人が 「 旅行に行きたい 」 と言ったなら

なるべく連れて行ってあげたいものです。



我が家でも、先日、来年1月の旅行を企画して、飛行機を予約しました。

我が家のある北海道旭川から羽田まで、AIRDOのエアドゥスペシャルで

11,400円でしたが、旅行する1月11日~13日の2ヶ月前の11月13日に

家族4人分8万円少々の飛行機チケットを予約しました。

特別料金なので変更不可でキャンセル料50%という重いペナルティー。



金銭的なことより、実際の旅行日に妻が元気でいられるか、歩けるかという

ことも心配です。キャンセルになったときに子供たちが納得するのかも心配。



でも、意外と何とかなるもんです。

大切なのは 「 わりきり 」!

結果がどうなるかは、今から予測しても分からないので、

つぎのように、割り切っておけばよいのです。



   私は賭けをしました。

   賭けに勝てば家族で楽しい旅行ができますがその確率は約70%です。

   賭けに負ければ、安くないキャンセル料を無駄に払い、

   子供たちはきっと、ふてくされるでしょう。

   でも、このことは覚悟の上で、想定の範囲内の出来事です。




そうは言っても、賭けに負ければダメージは大きいと思います。

でも、賭けに勝てば家族全員で楽しい旅行ができて、貴重な思い出になります


それぞれの家族のおかれた環境によりますが、たまには賭けも必要では?



患者本人の病状がどうなるか分からないということで、

ビクビク暮らすことは、メリハリがなくなって閉塞感が強くなると思います。


本音を言えば、1週間先の予定を入れるのもとてもビクビクものです。

病状が悪化すれば、予定をこなすのもストレス、キャンセルするのもストレス

という、状況になってしまうので、本当は他人との約束なんかできません。



でも、スケジュールが立てられないうちは、 「 回復 」ではないのです。


ダメージの少ないケースで、「わりきり」の練習を積んでください。
うつ病患者本人はコミュニケーションが苦手な状態になっています。


「認知のゆがみ」といって、

Aと伝えたつもりが、

「 2A 」と過大に伝わったり、

「 A+B 」と予期しない要素も含めて伝わったりします。



うつ病患者の家族は、ストレスの多い日々が続いていますので、

本人が薬を飲むのを忘れた場合などでは、

「(あなたは)薬、飲んでないでしょ!」

「(あなたは)どうしていつも、薬を忘れるの!」

などのように「あなた(you)」を主語にした話し方が多くなります。

これを、「ユーメッセージ」といいます。

このユーメッセージでは、どうしても相手に対する非難・批判・悪口が

多くなってしまいます。




これに対し、望ましい話し方の技術として、

「アイメッセージ」が、あります。

これは、「私(I)」を主語にした話し方です。

「薬を飲んでくれると(私は)うれしいな!」

「薬を飲まないと治るのが遅くなるから(私は)悲しいな」

のように、話します。



非常に参考となるサイトがありますので、ご紹介しておきます。

http://www.mypress.jp/v2_writers/joutarou/story/?story_id=927497

===== 引用(開始) =====


自分の気持ちを伝えるのが苦手な人も多いと思います。

そういう人には、「アイメッセージ」というやり方が、ヒントになるかもしれません。



「アイメッセージ」は「行動」「感情」「影響」の三部から構成されます。

・「行動」とは、相手の行動です。
これを、あまり非難がましくならないように言います。

・「感情」とは、それ(相手の行動)によって引き起こされた自分の感情です。
これをストレートに表現します。

・「影響」とは、自分に起きる具体的な影響です。

例えば、旦那さんが忙しくて、いつも構ってくれないとしましょう。
そんな気持ちを伝えてみます。

・「行動」は「(旦那さんが)忙しくて構ってくれない」ことです。
・「感情」は「そのせいで寂しい」ことです。
・「影響」は「不安になる」とか「ストレスが溜まる」とかです。

これを組み立ててみます。

例:「あなたが忙しくて構ってくれないから、寂しくて、不安でたまらないわ」
例:「あなたが忙しくて構ってくれないから、寂しくて、ストレスが溜まってしまいます」

…こういう伝え方もできます。

これですべてが収まるとは思いませんが、少なくとも、相手に自分の気持ちや状況は伝わるように思います。
また、ある程度やわらかい言い方をすれば、相手も言い分を受け入れやすいのではないでしょうか。

アイメッセージは「自分の気持ちを表現するもの」であって、「相手に指示や命令を出すのではない」ところがミソです。

単に相手を非難するでもなしに、ただ事実を伝えます。


他にも例も挙げてみましょう。



例1:旦那さんが自分の味方をしてくれない

・「行動」=「旦那さんがお姑さん(お嫁さん)の味方ばかりする」
・「感情」=「イライラする」
・「影響」=「やりきれない、心細くてたまらなくなる」

→「あなたがいつもお姑さん(お嫁さん)の味方ばかりするから、イライラしてしまって、やりきれない気持ちになります」
→「あなたがいつもお姑さん(お嫁さん)の味方ばかりするから、イライラするし、心細くてたまりません」


例2:旦那さんが子供の面倒を見てくれない

・「行動」=「(旦那さんが)子供の面倒を見てくれない」
・「感情」=「イライラする」
・「影響」=「私ばかりに負担がかかる」

→「あなたが子供の面倒を見てくれないから、イライラしてしまって、今にもパンクしそうです」
→「あなたが子供の面倒を見てくれないから、イライラするし、私にばかり負担がかかってしまいます」


例3:子供がいつもうるさくて、落ち着かない

・「行動」=「子供がいつもうるさい」
・「感情」=「イライラする」
・「影響」=「心が休まらない、落ち着けない」

→「あなたたちがいつもうるさくするから、イライラして、心が休まらないわ(落ち着かないわ)」


このような例を見てもらうと分かるように、
この「アイメッセージ」は「自分の気持ちを伝えていますが、~をしてくれとは(直接)要求していません」

それでいて、「まあ、それなら、~しようか」という気持ちにさせる働きがあります。
(すべてがその通りではありませんが…)


自分の気持ちを身近な人に伝えるのが苦手な人は、この「アイメッセージ」を使ってみるのもいいかもしれません。

(まあ、あくまで「ヒント」くらいの気持ちでいいのではないでしょうか。あまりこれに囚われすぎることもないと思います)

(それと、いくら「アイメッセージ」を使っても、刺々(とげとげ)しかったら、効果半減かもしれません。ある程度、やわらかい方がいいようです。但し、自分の気持ちを殺すこともないように思います。自分に正直に、そしてやわらかく…それがコツかもしれません)

(あと、受け取る側にあまりにも余裕がない場合は、うまくいかないかもしれません)

「アイメッセージ」はあくまで自分の気持ちや状況を伝えるためのもので、これですべてが解決するわけではありませんから、注意してください。
あくまで「意思表示」や「きっかけ」です。

ただ、せっかく気持ちを伝えるのですから、うまく気持ちを伝えようとする、そんなひとつの例です。


===== 引用(終了) =====


いきなり今日から理想的な話し方に変えるのは難しいと思うので、

■「私」で話し始める

■「○○してくれると嬉しいな」、「△△すると悲しいな」の形に
 当てはめて話す。


まずは、1回練習してみましょう!
うつ病の回復過程は、よく、骨折の治療に例えられます。


昨日、妻とケンカしたと報告しました。

原因は、回復期における私の焦りでした。

子どものケアを4年ほど後回しにしてきてましたので、

そろそろ、「子ども優先」に切り替えようと考えていました。

具体的には、妻が宿題をしない子どもに対し怒る場面で

これまでは、妻が下手な叱り方-

-つまり、むき出しの生の感情を子どもに叩き付けるようなやり方-

で、子どもを叱っていても、

「妻優先」なので、何も言いませんでした。

でも、昨日は、妻がそのような叱り方をしていたので、

止めさせた上で、理由を説明しましたが、

理解してもらえず、ケンカになってしまいました。

とにかく、少しでも、自分や自分の行動、言動を否定されるのが

身が切られるように痛い、ツライとのこと。


「う~ん、そうなんだ。配慮が足りなくてごめんね。」と私。
(ここまでは、いつもと同じ)

ところが、昨日はやってしまいました!
「でもね、こどもの気持ちになってみればね・・・」と!


結果的に大失敗!


妻が回復期に位置しているのは、ほぼ間違いないと思うのですが
いくら、基本的な状態が回復過程だろうと、
毎日毎日、その日の状態は変化しますので、
昨日は少し良くない日だったようです。

思い返せば、日曜日にフリマに出店し、とても疲れていたのを忘れてました
その日のブログに
「でも、3日ぐらいは疲れを引っ張ってしまうと予想されます。」
と、見事な予想を展開しています。

→ 油断! 修行が足りんぞ、オレ!
以前、元シアトルマリナーズの佐々木主浩さんが言っていました。

「大リーグでは、20連戦とかが平気であるので、

 カラダのケアや回復と、トレーニング

 上手に両立させていかなければ、

 長いシーズンを戦い抜くことは出来ないんだよ」


「へぇ~」と思っていましたが、うつ病患者家族も同じですね。

まず、「戦う期間が長い」ということ。

長丁場なので、

・毎日の疲れは、その日その日で、きちんとリセットすること

・長期的に成長していくためには、現状維持に加えて、
 トレーニングにより少しずつでも、「強くなる」こと


ただし、くれぐれも頑張ってはいけません!
うつ病患者家族にとっての「トレーニング」とは、

・無理なく、楽しく

できるもののことを指します。


私は、全く運動の習慣がないので偉そうなことは言えませんが、

・毎日5キロの自転車通勤

・エレベーターは使わない

など、非常に地味な工夫を繰り出しています。


【まとめ】

・今日の疲れは、今日中にリセット!

・小さな事でも、何かトレーニングを!
漫画週刊誌『モーニング』(講談社)
http://e-morning.jp/index2.htmlに大人気連載中の
ドラゴン桜』というマンガを愛読しています。

様々な面で非常にためになる情報が満載なのですが、
特に印象に残っているのが、

受験勉強が行き詰まり、
周囲の環境に不平を漏らす「勇介(東大受験生)」に対し、
桜木(勇介たちの指導役。主人公)が言った一言です。


(うる覚えなので、だいたいのイメージ)

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「いいか!自分のまわりの環境を、なかなか受け入れられないときは、
 自分のまわりの物に、頭の中で『丸』をつけるんだ。」
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ココロの姿勢を前向きで積極的にするために、イメージ上で
「まわりの物に、『マル』をつける」という技です。

【例えば、私で言えば】

うつ病の妻 → ツライのに耐えて子どもを寝かしつけた → 

・子ども → あまり遊んでやれないがガマンしている → ○

・散らかっている部屋 → ゴキブリが出る訳ではない → ○

・職場の雰囲気 → 暖かくはないが定時に帰らせてくれる → ○

など、です。


もちろん、マルを付けるのは想像上でのイメージですが、

ほぼ、「△」の物でも、強制的にマルを付けていく、
また、マルとして認識できるように、良い点を探していく、という
ことが大切です。

良いところを探しながら周囲の物にマルを付けていくと、
徐々に、「周りの環境=OK」という感じを感じるようになります。

すると、少しずつですが、

「自分も、前向きに積極的なろう」

という気になって来る場合が多いようです。

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うつ病患者の家族は、

自分に落ち度があった訳でもなく、

(モチロンうつ病患者も悪くありませんが)、

突然、非常に過酷な環境に追い込まれますので、

概して、まわりの環境に不満を抱きやすい傾向があります。


自分以外の物は、自分では変えることが出来ませんから、

周りの環境に不満を抱くと、強いストレスを抱えることになります。


そこで、

「(イメージ上で)まわりの物にマルを付ける」

という技を、用いることで

この状況を回避することが出来るのです。