川瀬七緒さんの「クローゼットファイル・仕立屋探偵桐ヶ谷京介」を読みました
主人公の桐ヶ谷京介は、凄腕の仕立屋で、生地や縫製などに表れた痕跡に基づいて、未解決になっている事件の真相に迫ります
仕立屋だけあって人体の構造も極めており、目の前にいる人間がどこを痛めているかなども、わずかな所作からすぐに見抜きます
作者は文化服装学院を卒業されて服飾デザインに携わっていた方だそうなのですが、その知識をしっかりと生かし切った構成になっていました
未解決事件専従捜査対策室が置かれているのは杉並署で、主人公は高円寺をホームにしているという設定ですが、大山誠一郎さんの赤い博物館シリーズでは迷宮入りになった事件資料の収蔵先は三鷹でしたね
中央線沿線にはそういう施設が密集しているようです