山口貴由さんの「劇光仮面」第1巻を読みました
山口さんの従来の作品はいつも非常に個性的で、好き嫌いが分かれそうなところがありますが、本作は現代における現実的な世界を舞台にしており、かなりとっつきやすい設定になっています
主人公の実相寺は、大学時代に特撮美術研究会に属して、仲間とともに劇光服なるものを作成して活動をしていました
29歳になった実相寺は、就職もしないでアルバイト生活をしながら、いまだに特美に対する強烈な想いを抱えて過ごしているようです
そんな実相寺が、盟友であった切通の葬儀に昔の仲間とともに参列するところから、物語は現在と過去を行き来して進んでいきます
読み進めるに従って、山口式の不穏な雰囲気が立ちこめ、設定こそはとっつきやすかったものの隠すことのできない狂気があふれ出てきますね
続きが非常に楽しみです