森川智喜さんの「なぜなら雨が降ったから」を読みました
森川さんのデビューから間もない2014年に出版された作品です
ワトソン役の大学生は、大学進学の際に入居した集合住宅で探偵事務所をしている女性と知り合いになります
この女性は雨女探偵で、雨にまつわる事件にめっぽう強いという設定です
すべての短編が雨がらみの話になっており、探偵が「なぜなら雨が降ったから」というセリフを決めながら推理を披露していくというコンセプトが意欲的です
ワトソン役のキャラクターが平板すぎるのと、せっかくの変人雨女探偵についても掘り下げがもっとあればなあと感じるところがあるのですが、十分満足しました