潮谷験さんの「エンドロール」を読みました
「時空犯」がかなりひねった設定の作品だったので、楽しみにしていました
しかし、本作は残念ながら全く好みには合いませんでした
生命自律主義を唱えて自殺した「教祖」の弟と、志半ばで病に倒れた若手人気作家の弟を対比しつつ、後者が「自殺教」を止めようとする物語なのですが、いつ面白くなるのかと思いながらページを繰って、全体の4分の3くらいに到達したときには諦めていました
いわゆるトロッコ問題やバンクシーによるシュレッダードッキリなどの手垢がついてしまっているトピックを用いるのであれば、もっとひねってもらわないと読んでいて厳しいですね