犬飼ねこそぎさんの「密室は御手の中」を読みました
山奥の新興宗教施設へ家出少女を追いかけてきた名探偵の前で、密室バラバラ殺人が連続して発生します
100年前にも行者が修行中に密室から消えたという伝説があるとの設定付きです
1つめの密室トリックはなかなか面白いものでしたが、名探偵のキャラクターが弱く、犯行動機がなんだかよくわからない
100年密室についても、詰め込みすぎてちょっと消化不良な感じを受けるため、全体的にはぼやけた感じの印象でした
また、この作品のせいではないものの、名探偵の挫折や宿命というテーマは少し食傷気味になってきました