山田鐘人・アベツカサ/葬送のフリーレン | 弁護士宇都宮隆展の徒然日記

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くにたち法律事務所@吉祥寺 東京大学法学部卒 東京弁護士会所属(35489) レアルマドリー・ボクシング・小説・マンガ・音楽・アート・旅行・猫などが中心のブログです

「このマンガがすごい!2021」で男編の第2位だったのが本作です

 

既刊の第2巻までを読んでみました

 

勇者たちのパーティが魔王を倒したその後のストーリーという設定は、浅野いにおさんの「勇者たち」と同じですが、こちらはとにかく長生きの種族である魔法使いのエルフを主人公にすることによって、時間の流れ方について面白い見せ方をしてくれます

 

その点では、施川ユウキさんの「銀河の死なない子供たちへ」にちょっと似たところもありますね

 

 

1巻では、80年前に封印をした魔族の封印が解ける時期になって、久しぶりに村を訪れたフリーレンのエピソードが白眉でした

 

かつてほとんどの魔法使いが敗れ去ったという超強力な「人を殺す魔法」(←すごいネーミング)の使い手とどのように対峙するのか?

 

そこに長い時間の流れという要素を組み込み、強すぎたことが弱点になるという展開にもっていったところがうまい

 

2巻では、魔族が言葉を使う理由が非常に邪悪で素晴らしかった

 

それだけに、フリーレンの容赦のなさと強さがすごく光ります

 

2巻の最後になって「葬送のフリーレン」というタイトルを回収しにくるところもゾクッとさせてくれますね


「断頭台のアウラ」のキャラは「西のリフル」みたいだし、遠くからフリーレンを観察してくるところは「ガラテア」みたいで、とてもワクワクします


正直言って、1巻の途中までは「これは好みじゃないかも」と感じていたのですが、嬉しいことに勘が外れました

 

もうすぐ出る3巻もすごく楽しみです