八木教広/クレイモア | 弁護士宇都宮隆展の徒然日記

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くにたち法律事務所@吉祥寺 東京大学法学部卒 東京弁護士会所属(35489) レアルマドリー・ボクシング・小説・マンガ・音楽・アート・旅行・猫などが中心のブログです

昨年の終盤から「ジャンプ+」で、八木教広さんが2001年から2014年までジャンプ系月刊誌で連載していた「クレイモア」が、毎日1話ずつ第55話まで無料で公開されるイベントがありました
 
「クレイモア」は全部で155話あるので、気に入った人は続きは有料で読むべしという営業企画です
 
クレイモアとは、人を喰らう妖魔が出没する世界で、妖魔に対抗する者として「組織」に作られた半人半妖の戦士のことです
 
身体に妖魔の血肉を埋め込むことで妖力を使用できるようになるものの、妖力を解放しすぎると自らも「覚醒」して妖魔になってしまう宿命を背負っています
 
主人公のクレアは、天涯孤独の少女時代にクレイモアランキングNo.1のテレサに救われます
 
テレサにもクレアに救われた部分があり、クレアのために組織絶対の掟である「人を殺めてはいけない」という禁忌を犯して、組織から追われる身となります
 
追っ手のクレイモアたちを簡単に蹴散らすテレサでしたが、戦士になりたてにもかかわらずランキングN0.2となっていた天才プリシラを圧倒しながら最後に情けをかけたのが裏目に出て、一瞬でプリシラに首を刈られてしまいます
 
プリシラも強い恐怖と屈辱をきっかけとしてその瞬間に覚醒してしまい、元々のずば抜けた素質から一気に最強の覚醒者となり、クレアの方はテレサの血肉を自らに埋め込んでクレイモアとなり、テレサの仇を討つことを誓います
 
と、序盤のこの部分だけですごく面白いマンガであることが伝わるのではないでしょうか
 
ランキングシステム、各女性キャラクターの魅力、覚醒者のデザインなどが本当にうまく設定されていたため、毎月連載を楽しみに追いかけていましたが(2008-04-13)、ミリアが「世界」の秘密を明かしたところあたりでなんとなく一区切りつけて読むのをやめてしまっていました
 
あの後50話以上続いたんですね
 
今回改めて読んでみたのですが、やはり面白い!
 
リフルもどきの復活や元No.1らの復活など、正直不要と感じられるエピソードはあるものの(ジョジョ第6部におけるディオの息子たちみたいな感じ)、ラストまで一気に読み切ってしまえば気にはなりません
 
今にして思えば「進撃の巨人」や某有名アニメなどに影響を与えたのではないかとも思えますし(2016-12-10)、今でもそれらに勝るとも劣らない面白さを誇りうるずば抜けた作品だと感じます