俳句に見立てた美人三姉妹の連続殺人というシチュエーションだけで、もうワクワクが止まりません
祖父が函館の大立者で淫蕩だったり、住職も登場したりで、設定的にはサービス満点です
内容的にも、意外な犯人、意外な動機、意外な犯行方法(足跡トリックが素晴らしかった!)と三拍子揃っており、タイトルもまた見事です
大満足の作品でした
なお、本作の舞台である函館は、平石さんの出身地だそうで、この間の辻さんの作品も出身地が舞台だったことを思い出しました
やはり、いつかは故郷を取り上げてみたくなるものなのでしょうか?
本作はデビュー作に通じる要素もみられて、そういう意味でも回顧的ですね