オール讀物7月号で、大山誠一郎さんの「孤独な容疑者」を読みました
赤い博物館シリーズの新作です
本作の犯人は、1990年に金を借りていた会社の同僚を殺害したものの、捜査は迷宮入りとなって公訴時効を迎えておりました
そんな中で、赤い博物館館長緋色冴子が犯人の家を訪ねてきます
当時における32人の容疑者から、被害者の悪癖をもとに容疑者を4人に絞り込んだ館長は、ある事実を元にさらに1人に絞り込みます
あなたが犯人だと指摘する彼女に対して、犯人は当時の捜査で確かなアリバイを認められていたはずだと反論します
確かに、犯行当時に別の場所でコンビニの防犯カメラに写っていたはずなのです
そのからくりは?
すごく基本的なプロットなのですが、きれいにやられました!
被害者の最後の言葉にも工夫がありますし、公訴時効を事実上無効化する設定もうまいですね