奥泉光さんの「黄色い水着の謎(桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2)」を読みました
知的にも経済的にも洗うがごとき赤貧状況にあるクワコーの日常生活は、先日読んだシリーズ第3巻(2019-05-03)を大きく上回る完成度で、爆笑シーンの連続です
さらに作品内で提示される「謎」も非常に丁寧に組み上げられています
クワコーが採点前の期末テストの答案を紛失した事件についても、文芸部兼漁労部の夏合宿で部員の黄色い水着が紛失した事件についても、ホワイダニットが素晴らしいうえに、レッドヘリングが効いています
これはすぐに本シリーズの残りも読まなくてはなりませんが、はたして本巻より面白くなることはあるのでしょうか?
今後の検証が楽しみです