奥泉光さんの「ゆるキャラの恐怖(桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3)」を読みました
千葉の奥にある超低偏差値大学で文系の准教授をしているクワコーこと桑潟幸一氏が、スタイリッシュとは対極にあるような知的にも経済的にも極貧の生活を送りながら、学園で起こった謎に巻き込まれるというライトミステリーです
このシリーズは初めてなのですが、以前読んだ作品(2017-01-04)とは全く異なるテイストなのでびっくりしました
筒井さんの傑作「唯野教授」のように、大学内部のドロドロした部分をブラックに笑い飛ばすようなところが最高で、特に「ペネッセ」には爆笑しました
また学生たちの雰囲気を描写するのがとてもうまくて、「やはり日常を現役の学生さんたちと過ごしている方はちがうな」とうならされました
このシリーズの前の作品も読んでみたいと思います