山口雅也さんの「キッド・ピストルズの最低の帰還」を読みました
1995年に発表された短編が2つ、2007年から2008年に発表された短編が3つ収録された連作短編集です
80年代パンクファッションに身を包んだ刑事キッド・ピストルズとピンク・ベラドンナが、パラレルワールドのイギリスで探偵士の手伝いをする形で事件を解決していきます
事件はどれもマザーグースの歌詞にまつわるものになっており、パラレルワールドであることを利用した面白い設定も設けられています
ミステリとしては、個人的におおっ！とまでなることは残念ながらなかったのですが、扱っているテーマが現実的に非常に役に立った作品がありました
まさか実用書になるとは思いませんでしたが、本当にベストのタイミングで読んだことにすごく感謝しました