先日、羽生善治さんの書かれた「決断力」という本を読みました
5年ほど前に出版された本なのですが、2010-02-15に本ブログで取り上げた張栩さんの「勝利は10%から積み上げる」に刺激を受けたため、類似ジャンルということで飛びついた次第です
で、今回も非常に刺激を受けました
特に感銘を受けたのは、あえて相手の得意な戦法に入っていくという点です
自分の得意な戦法に特化して打っていたのでは成長は見込めないのであり、相手の土俵で戦うことでさらに自分の力を高めていくことができるというのです
もちろん、相手の土俵で戦って連戦連敗ではどうしようもないのであって、日々の勝利と将来を見据えた成長のバランスをとれるところに羽生さんの尋常ならざる非凡さが見て取れます
上記の姿勢は今も健在のようで、第68期名人戦においても、羽生名人は挑戦者が事前に研究を積み重ねた得意の戦法を正面から受けきった末、見事4タテで防衛されています
相手の良いところを引き出しながら、最後には自分が勝ち、将来への糧とする
凄すぎです
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