奥山龍峰先生(初代)
↑定期的にこの記事にアクセスが殺到するのだが、そんなに需要がある話なんですか?w
そんなに続きが読みたいですか?
じゃ、しょうがねーなー…
夜の街で俺に因縁を付けてきて胸倉を掴んできたガタイが良い酔っぱらいを
「三大基柱」という八光流柔術の最高の奥義、大秘伝でもって
スッと軽々しく豪快に投げ飛ばしてアスファルトの路上に叩き付けると、
俺はすかさずその暴漢の首を両手で思い切り締め上げた。
すると、その男は「落ちた」状態になりました。
あ、これはアカンやつやと思い、俺が手を緩めて様子を窺っていると、
男はよろよろとゆっくり立ち上がり、
「お前は優しいなぁ…俺は死んだフリをしてただけだ…」
などと、負け惜しみみたいなことを言いつつ、
先程までの横柄な態度から一転、急に謙虚な面持ちになって
「俺の息子が喧嘩で刺し殺されて、イライラしてて、君に突っ掛かってしまった…」
みたいなことを言うんです。
「俺はフルコンタクト空手の黒帯だが、こんなに容易く投げ飛ばされるとはな。ハハハ…」
確かにこの男は筋骨隆々で腕も図太い。フルコン空手の有段者というのは本当だと思う。
そして、
「人生なんて、生まれたときから全て決まってるんだよ。偶然なんて無いんだよ…」
みたいなことを言って、その男はトコトコと夜の街に消えていった。
それから数日後のことです。
武術の稽古があったので、道場で早速、先生に前述の実戦談を報告しました。
そしたら、先生に、褒められつつも、注意されました。
「それはよくやったな。君も酒を飲んでて肩の力が抜けてたから尚更効いたんじゃないか?」
「しかし、投げ過ぎちゃ駄目だよ。投げっ放しじゃ相手に逃げられちゃうから。
自分の足元に投げて逃げられないようにしないと」
と仰って、
「これは松田敏美先生から伝わるものだが…」
と仰って、【いろは訓】というものを取り出してきて、教えてくださった。
松田敏美先生
★畳半畳で投げよ
★諸手を使うな