八光流柔術「三大基柱」について | 宇都宮義塾

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左から、八光流柔術の開祖・奥山龍峰師範、

帝国陸軍の松井石根大将(東京裁判で死刑)、

八光流の皇法指圧に影響を与えた南拝山氏、

奥山師範の弟弟子の前田武師範(後に大東流合気柔術練心館を開く)

 

演武する奥山龍峰師範

 

俺は若い頃、ある武術を習ってたんですよ。

どちらかというと古流“系”の。

総合格闘技みたいのとは違う感じの。

 

そしたら、そこの道場の先生が、あるとき、

「八光流柔術の“三大基柱”というのはこういうことだ!!」

と、我々門人にみっちりと指導し始めたんですよ。

 

「いや、おいら、八光流を修業してるわけじゃないんだけどな…」

と内心思うんだけど、とにかく、先生は、

「三大基柱というのは云々…これは大秘伝だから云々…」

と熱心に仰るのです。

 

三大基柱というのは、
「路肩鮮烈(ろけんせんれつ)」「験崖見真(けんがいけんしん)」「神肌躍如(しんきやくじょ)」

という、八光流柔術における3つの“最高奥義”です。

具体的な内容は書けませんけど、口伝によって体得する“秘訣”といいますか。

少しだけヒントを出すと、これはフィジカルなものではなくて、「メンタル」なものです。

 

 

それで、そんな大秘伝の最高奥義を先生から教わった矢先のある日のことです。

その日、俺は、夜の街でオネーチャンたちと酒を呑んで遊んでいました。

 

イメージ画像。ウホッ!いい女…

 

で、オネーチャンたちと遊び終わって、店を出て、独りでトコトコと家路を辿っていたときです。

ふと、目の前を見ると、大柄な男が千鳥足でこちらに向かって歩いてくるんですよ。

ガッチリとした筋肉質な体型の中年男性が俺に近付いてくるんです。

「あ、酔っ払いだ。ぶつかりそうだから避けよう」

ってんで、俺は道の端のほうに移動して、その男に道を譲ろうとしました。

 

そしたら、その男、誘導ミサイルみたいに急に軌道を変えて道端にいる俺のほうに突進してきて、

ドンって、俺に思い切りぶつかってきたんですよ。

明らかに意図的にやってますよ。

 

で、その男は、

「おい!オメー!何処を見て歩いてんだよ!」

と、大声で啖呵を切りながら右手で俺の胸倉を思い切り掴んでねじり上げてきました。

先述のとおり、その男はガタイが良いのですよ。

身長は175cm以上あって、腕も図太いです。

物凄い力ですよ。

 

「あぁ、面倒くさい奴に遭遇しちまったなぁ。やだなー、怖いなー」

と思いながら、なるべく穏便に済まそうと、

「ごめんなさい、ごめんなさい」と俺は最初は謝罪してたんですがね、

その男がどんどん付け上がってきて恫喝が激しくなってきたもんだから、

俺も流石にブチ切れましてね、

 

一瞬の隙を見て、胸倉を掴んでる男の手を捻って投げ飛ばしました。

以前、先生から教わった「三大基柱」の奥義を用いて。

そしたら、その大柄な男、3~4メートル、豪快に吹っ飛んでいき

アスファルトの路上に思いっきり頭を打ち付けて倒れ込んでやんのw

ざまぁw

 

 

 

 

 

 

続く。