私が初めて矢向(旧姓樋口)亜弓さんの歌声を聴いたのは、多分、2014年11月のことだったと思います。
その後、彼女は「次世代シャンソン歌手発掘コンテスト」にて、3年連続(2015〜17年)で「優秀新人賞」を受賞。
毎回その素晴らしい歌声を日本シャンソン館にて聴かせていただきました。
ちょっと懐かしいチラシ(in 日本シャンソン館)を引っ張り出してみました。
〈2015年〉
〈2016年〉
〈2017年〉
今回、《ローマの休日》にご出演された薮内彩奈さんも、3年連続「優秀新人賞」(2017年には最優秀新人賞)でしたね。
その他、白川さくら(SAKURA.)さんも、会場でお会いした高橋絵実さんも、初期のプリスリーズ「優秀新人賞」の常連だったのですね。
それぞれが「次世代」のシャンソン界を牽引する素晴らしい歌手になられているんだな…と、娘たちの成長を見守る「父親のように」感慨に耽ってしまいます。
さて今回の《ローマの休日》は、《パリ物語》(9/2)、《矢向亜弓訳詞集コンサート》(10/9)に続く、矢向亜弓プロデュースによる三部作のラストを飾る、素晴らしいコンサートでした。
All Canzoneという珍しいプログラムでしたが、私の大好きな曲を素敵な歌声でたっぷりと聴くことができて、大・大満足でした❣️
今回歌われた歌手の方々と曲の組み合わせがなかなか見つからないので、オリジナル歌唱でご紹介させていただきます。
まずは男性陣から。それぞれに声量豊かな方々で、高らかに歌い上げるカンツォーネにはピッタリでした。
有馬聡一朗さん。私の大好きな「この胸のときめきを(Io Che Non Vivo Senza Te)」を熱唱してくれました。
1965年のサンレモ音楽祭の映像から、ピーノ・ドナッジョ自身の歌声でどうぞ。
続いては柴田泰孝さん。コンサートのラストで歌われた「カルーゾ」が圧巻でした。
本日はルーチョ・ダッラとルチアーノ・パヴァロッティのデュエットでお聴きいただきましょう(心奪われる熱唱です❣️)。
男性陣のラストは瀧澤行則さん。その歌声は、日本シャンソン館やボンボンで何度か聴かせて頂きましたが、「オペラ座の怪人」の一人二役のイメージが余りにも強烈すぎて、いつ「仮面」が出てくるのだろう…と期待してしまいました。
アンドレア・ボッチェリの2001年のヒット曲「僕は天使、僕は悪魔」をお聴きいただきましょう。
続いては女性陣。まずは山口恵利佳さんですが、我が家ではいつも土曜日の夕方はBS日テレの『イタリアの小さな村』という番組を観ていますが、その番組のテーマ曲が、なぜかオルネラ・ヴァノーニの歌う「逢びき」なのですが、その曲が流れる度に、YouTubeで山口恵利佳さんのしっとりとした歌声が聴きたくなります。今回のステージでは矢向亜弓さんの歌声で披露されました。
オリジナルはブラジルのロベルト・カルロスなのですが、本日はオルネラ・ヴァノーニの歌声でお聴きください。
山口恵利佳さんが歌われた曲の中からは、1969年のサンレモ音楽祭から「瞳遥かに」(セルジオ・エンドリゴ)をお聴きいただきましょう。
薮内彩奈さんは、聴くたびに大きくスケールUPしている印象なのですが、今回は懐かしい「ヴェニスの夏の日」をしっとりと歌い上げてくれました。
映画『旅情』(1955年)のテーマ曲として良く知られていますが、私は映画は未見(DVD持っているのに...)なので、多くは語れませんが、その曲調は昔から大好きでした。
確か映画の「主題歌」としては存在していないと記憶しているのですが、公開後に主演男優のロッサノ・ブラッツィが録音しています。
五十嵐志保美さんといえば、今や、レミゼ(Les Misérables)女優としても、すっかり有名になられていますが、個人的にはシャンソニエ『蛙たち』で江口純子さんと共演されたLive(2019年)が忘れられません。
今回は、その美しいソプラノで歌い上げられた「イルモンド」がとても印象的でした。
オリジナルのジミー・フォンタナの歌唱(アレンジはエンニオ・モリコーネ❣️)でどうぞ。
ラストは矢向亜弓さんですが、ミルヴァの「愛遥かに」をお聴きいただきましょう。
NHK『ときめき夢サウンド』の映像からどうぞ。
矢向亜弓さんの歌声は勿論ですが、これだけの素敵なLiveをプロデュースする、その才能にも改めて「最敬礼」といった感じでしょうか...。
三部作のうち「パリ物語」と「訳詩集コンサート」がUPされていますので、ぜひご覧ください。
最後になってしまいましたが、音楽監督を務められたアコーディオン奏者の鳥海涼子さんんも、とってもとっても素敵でした❣️
あっ、鳥海さんのファーストアルバム、お願いするの忘れた...!