訃報 森田童子

テーマ:

 

 ポルナレフのようなカーリーヘアーにサングラス。

 

 孤独な文学少女のような世界観はまるでバルバラのよう。

 

 ガラス細工のような美しい歌声はフランソワーズ・アリディか...。

 

 シンガーソングライターの森田童子が亡くなった。66歳だったという。

 

 私はリアルタイムで彼女の歌声を聴いていない。名前は知っていたが、アルバムを購入したのは、TVドラマ「高校教師」(1993年、真田広之主演)を見てからのことである。

 

 

 まずはドラマの主題歌にもなった「ぼくたちの失敗」をお聴きください。

 

 

 この歌がヒットした1976年は、60年安保、70年安保に挫折した若者たちが、いわゆる私小説的な「四畳半フォーク」を生み出していた時代ということになるだろうか。

 

 朝の通勤で、久々にこのアルバムを取り出して聴いてみた。

 

 まるでナイフのように研ぎ澄まされた、繊細な言葉が心に刺さる。

 

 改めて彼女独特の世界観にすっかり魅せられた。

 

 もう1曲、これも「高校教師」の挿入歌として使われた「男のくせに泣いてくれた」をどうぞ。

 

 

 改めて彼女がどのような生涯を送ったのかを知りたくて、wikiで調べてみたが、やはりベールに包まれたままで、もう一つはっきりとしない。

 

 そんな中で、こんな曲に出会った。

 

 mondialitoという男女のユニットがフランス語で歌う「ぼくたちの失敗(notre echec)」をどうぞ。

 

 

avant la pluie avant la pluie
2,160円
Amazon

 

 改めて森田童子を聴き直してみたいと思った。

 

 ご冥福をお祈り申し上げます。