ノッティンガム大学留学記 Experience at University of Nottingham

ノッティンガム大学留学記 Experience at University of Nottingham

旧トロント大学留学期(2012-2013)/現ノッティンガム大学院留学記(2015-現在)

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皆様、お久しぶりでございます。
長らくの間更新出来ませんでした。今日、ついにUniversity of Nottinghamでの最終論文課題(修士論文ではありません)を提出し終わり、ここで一先ずUniversity of NottinghamでのMaster moduleは終了となります(正確にはまだ終了してませんが、それは下記参照)。

長かった2ヶ月の試験期間も終わり、グループ研究プロジェクトも終わり、更に修士論文の先行研究論文の部分も終わっての感想はただ一言、「予想以上に忙しかった」。
幸いなことに、私は今年の夏に修士論文を執筆しなくても良くなりました。これは教授の推薦を受け、今年の夏終わりからドイツの経済大学院でもう一つ学位を取れる機会(Double Degree program)をいただけたことが理由です。そこでまとめて修士論文を執筆するという形になり、ここUniversity of Nottinghamとそのドイツの大学院にいらっしゃる私のSupervisor(指導教官)が共同で論文を指導するということになるそうです。
これが終わればNottinghamとドイツの大学院から学位が同時に2つ授与されるということで、進路についても少々猶予をいただけた感じがして正直ホッとしています。

一通りやり終えた後の結論として、修士を一年でやるのは予想以上に多忙で、進路があまり定まっていない人にはあまりお勧めできないということが言えるでしょうか。
もし、仕事関係で修士を取得せねばならないや、企業留学などのもので修士取得後の進路が定まっている方には時間もお金も標準の修士よりもかからないのでそのような状況や条件では一考する価値があるでしょう。
私のように博士課程を目指す方などは、一度熟考してみることをおすすめします。渡しの場合は幸運にも実質2年目(しかも授業料無料)を与えていただき、更にそれで学位がもう一つ増えるという特殊なケースなのであまり現実的なケースとは言えないでしょう。以上の理由から、時間制約(あまりにも多忙で修士在籍中は博士課程に応募出来ない可能性大)、将来の展望と計画、現在の状況とコストを鑑みて1年修士コースか2年修士コースを選ぶと良いと思います。
更に、英国が米国と違うところは、所謂「Quiz」や「Midterm exam」が存在せず、「Final exam」もしくは「Coursework」一発勝負ということです。試験期間は驚くことなかれ、何と約2ヶ月。あまりExam pressureに強くないという方には辛いものがあります。更に色々知人に聞いて確認したのですが、School of Economicsでは試験でも当たり前の様に「Citation(文献引用)」をします(他の分野、学部では試験内引用は求められていないようです)。例えば 、Engle, Lilien, Robbins (1986)がARCH modelを発展させたもので分析した資本価格と変動性の関係では…など試験でいくつも引用して自分の考えをバックアップさせなければいけません。
このように、ただ答えればいいというわけでもなく、しっかりと論文を読み込んで自分なりにConnectionを構築し論じなければいけません(勿論、とてもいい勉強にはなります)。
このような内容も踏まえて総合的に修士課程は1年にするか2年にするかを真剣に一度は熟慮すべきでしょう。闇雲にただ単に早いから、コストが低く済むからと結論を急ぐと人によっては痛い目をみそうです。

長くなってしまいましたが、今回はこの辺りで。
明日、いよいよ日本へ帰国です。
それでは皆様、良い一日をお過ごしください。

えび
皆様、お久しぶりでございます。
長らく、大学院の方が忙しく全く更新できませんでした。
現在グループ研究を3つ並行+自分の修士論文のための文献検索及び精読に時間を費やしています(文字通り起床から就寝まで)。
こちらは4週間前からイースター(所謂、復活祭)の時期(復活節)に入りまして、講義が全くありません。4週間もイースター休暇があるのですが、休暇とは名ばかり、上記のように遊ぶ暇もありません(当の本人、楽しんでいるので問題はないのですが)。

話は逸れますが、イースターと聞いて皆様、ある一つのメジャーなものが浮かびませんか?
それは、イースターエッグ、卵です。
復活祭の日に子どもたちに隠した装飾された卵を探させるという遊びがあったりしますが、なぜ「卵」なのでしょうか?
様々な由来がありますが、一番浸透しているのは恐らく「新たな生命の誕生」、そして「死と復活の象徴(動かない卵から生まれ出るから)」。
そして宗教学を学んだものとして気になるのがやはり「色」です。よく赤いエッグを見ますが、なぜ赤なのか?それは恐らくキリストの流れた血を象徴しているものと考えられているそうです(他にも色々起源、由来あり)。

つい昨日、一つだけですがグループ研究の為替予測についての大まかな論文が出来上がりました。これから更に校閲を重ねて最終的なものに仕上げていきます。グループ研究としては相当上手く行ったほうなのではないかと思います(結果を見なければわかりませんが)。

そして全く脈絡もありませんが、教授の推薦を受け、今年の9月からドイツの大学で来年の5月頃まで(予定)更に勉強、研究する機会をいただくことが出来ました。授業料無料、一括支給奨学金付き(そこまで多くはありませんが)、更にドイツの大学から修士号も授与されるそうで、とても良い機会を教授に頂きました。
内容は、Nottinghamからの延長でまた計量経済学です。
今からとても楽しみなのですが、今はグループ研究と試験に集中し少しでも知識をつけたいと思います。

それでは、皆様、いい一日を。

えび
皆さん、こんばんは。お久しぶりです。
約2ヶ月にも及ぶ試験期間を乗り越え、ようやく一息つくことが出来ます。
と、思いきや、試験が終わった次の週にもう授業が始まっています。
私は先週の金曜日に試験が終わったのですがすでに今週の月曜からまた講義を受けています。
全く休ませる気が感じられませんが、一年という大変短い時間で修士号を取得するということは生半可なものではないということですね。
今学期はほぼ、Econometrics(計量経済学)ばかりの授業を取ることになりました。

-Advanced Macroeconomics (上級マクロ経済学)
-Financial and Macroeconometrics (金融とマクロ計量経済学)
-Applied Microeconometrics (応用ミクロ計量経済学)
-Research Methodology (リサーチメソドロジー:研究方法論)
-Time Series Econometrics (上級時系列計量経済学)

といくつか計量経済学ではないものもありますが、それらは全て私の研究に活かせそうな講義だったので履修することにしました。Research Methodologyはマスターの学生には必修科目なので外すわけにもいかず…。
しかしほぼ、計量経済学漬けの半年になりそうです。

試験の話に戻りますが、この2ヶ月は全く人と連絡を取らない日々が続きました。主に考査のおかげで、ええ、考査のおかげさまで笑
一つの試験が3時間と大変重いもので、試験勉強とミニ論文執筆で2ヶ月間もの緊張を味合わされました。こんなに勉強するというかこんなに緊張状態が続いたのは生まれて初めてで、試験が終わった後は燃え尽きた感じがしました、リアルに。
幸いにも感触ではパスは出来たのではないかと思います。ちゃんと高得点取れれば万々歳です。
考査期間最後の方には友達みんなが憔悴しきっていて、誰でもこれはやっぱりきついんだなと意地の悪い安心感を今だに覚えています。もう気分は学部で一講義担当できそうな感じがします笑
調子に乗るのはこれぐらいにして、我が恩師の「ここからが勝負です」という言葉が嫌でも頭で反芻された時期でもありました。そしてさらにこのお言葉をより強く実感するのがこれからの道のりなのでしょう。我が恩師とは時々連絡を取っていますが、少々のやり取り、メッセージでも自分に活を入れることが出来て、やはり恩師の存在は偉大だと思いました。
今回の学期でこれほどまでに大変なのに、今学期はどうなってしまうのだろうと戦々恐々としていますが、尽力していきたいと思っています。
来月から修士論文の担当教授も決まることですし、気を引き締めていきます。

それでは、今回はこの辺で。
皆様、いい一日をお過ごしください。

えび
皆様、お久しぶりです。
大学院の方が忙しく、あまり(全く)更新出来ませんでした。
しかし!なんと今日、今学期すべての授業が終了いたしました。
残るは1月にある考査を受け、2学期目の授業を受けてまた考査を受けて、論文執筆して修士課程修了という道筋です。気づいたら既に修士課程半分過ぎていて驚きです。

遊ぶ暇もなく只管に勉強。しかし、時間がまだ1ヶ月しか経っていないかのような感覚に陥るくらい楽しんでいる自覚があります。
特にマクロ経済学理論、計量経済学理論、経済分析が今まで自分で勉強したものと所々(残念ながら全てとはいきません)繋がっていく感覚がたまりませんでした。
マイクロ経済学は…何とも言えません笑
University of Nottinghamには私の学部時代からの関心があるトピックを研究する、あるいは研究するための方法論を学びに来ているので見事にそれが一致しているので本当に来てよかったと思います。
そして何より一番の朗報は経済分析の授業で時系列計量経済分析の課題でクラス最高得点を取れたということでしょうか。これで調子に乗って私のミニプロジェクト(ミニ論文のようなもの)の必要以上のレベルに設定してしまい今どうしようという状況笑

そこで今日、私のミニプロジェクトについて教授にアドバイスをいただくためにオフィスにお邪魔してきました。今までのお試し分析結果を持って行って、何が問題でどうそれに対処していくかを具体的に伺ったところ、全てクリアな答えが瞬時に帰ってきて私はこんな人達に論文を評価されるのかと戦々恐々…。
しかし、具体的に分析結果を準備していったのでとても有意義な時間でした。
教授を1時間以上も拘束したのにも関わらず、私のプロジェクトを気に入ってくださった様子で「またいつでも来なさい」と仰ってくださいました。
ということで、はい、勉強します、分析します。
今日ほどその分野の最先端にいるコミュニティーにいるということはどれだけのアドバンテージがあるのかを痛く実感した時はなかったです。頭ではわかっていてもそれを肌で感じ取れたことは今まで機会がなかったので、とても良い経験でした。

さらにもう一つ、そのアドバンテージを感じ取れた経験が。
来年の5月に私が会いたいトップ3の内の2人が何とUniversity of Nottinghamでショートセミナーをすることに!もう飛び上がるほど嬉しかったです。図書館で静かにガッツポーズを取るほどに。やっぱり最先端のことを研究している大学院にいるとこういうことが度々あって本当にバカにできないと思います(この前もGraham Elliotがパブリックレクチャーをしに大学に来た時は驚きました)。

もし、研究者志望の方、もしくは勉強したい方は事前にそういうコミュニティーを是非調べておくことをおすすめします。修士はまだ研究助成金など出ないため、学会などに赴くための旅費など馬鹿になりません。しかしそういったコミュニティーに属していれば飛行機や電車なんて乗らずとも最先端の研究者の話を聞けるということがあるため、もし大学院を考えている方はそういう側面もよく考えたうえで応募することを強く、強くおすすめいたします。何も大学院に限らず、学部にも言える話ですが。

今日はこの辺で。
皆様、いい一日をお過ごしください。

えび