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ヒサのブログ

頑張る小さな会社、小さなお店
に贈る応援メッセージ

昨日のある小さな婦人服店の続きです。


婦人服の店なので、当然、婦人服を販売しているのですが、実は、そうではないのです。


では、何を売っているのか・・


それは、「10歳若返る着こなし術」という、若く、美しく見える着こなし方、コーディネートのしかた、技術を、婦人服という”手段”を使って売っているのです。


商品はあくまでも”手段”であって、売っているのは、この店ならではの、店主の持つ着こなしのノウハウ、テクニック、コーディネートのセンスであり、店の主張=コンセプトそのものなのです。


商品はあくまでも自店の主張を伝える”手段”に過ぎないということなのです。


お客さまに、ぜひ当店の服を着てもらい、気持ちも暮らしも若返って生き生きとした毎日を送ってほしいという店主の想いを売っているのです。



「モノ」消費から「コト」消費へと消費スタイルが変化していると言われます。


まさしく、この店は、「モノ」でなく「コト」を売っているのです。


「コト」を買おうとしている消費者に、どうやって商品という「モノ」を売ろうか??

と、いくら考えても買ってくれません。


それは、お客さまが見えていないということです。


商品はあくまでも”手段”だということを忘れてはいけません。









この商品をどうやって売ろうか、どのようにしたら売れるだろうか・・・・


そう考え始めたとき 「売らんかなスパイラル」 に陥ってしまいます。


売ろう、売ろう、売らねば、売らねば・・・

そうなると、もう、お客様の顔は見えていません。


そうなると、主語はもはや”商品”であり、”お客さま”ではないのです。



しかし、売れている店はちゃんとお客さまの顔が見えています。


どのようなお客さまにこの商品を買っていただき、

そのお客さまにどのようになってほしいか、

それがちゃんとわかっています。


「10歳若返る着こなし術」


ある小さな婦人服店の店頭に掲げられた言葉です。

小さな黒板に店主の自筆で書かれています。


この店は、今、ファンをどんどん増やしています。


店前に食品スーパーがあるのですが、そこで買い物を終えた人がこの言葉を見てフラッと入ってきます。

そして、「10歳若返るって、どういうこと?」

と聞くのです。


この店主は、お客さまに自店の商品を身につけてもらうことで、

どのようになってほしいか、ちゃんとわかっています。


自店のお客さまは、

「いつまでも若く、きれいでありたいと願っている女性」であり、

その願いを叶えることを自店の使命であることを知っているのです。



主語は「商品」ではありません。

常に主語は「お客さま」でなくてはならないのです。










振り返ると、今年は、我が国においては社会、経済ともに少しばかり明るさが感じられた年であったのではないかと思います。


明けて来年は、いよいよ消費税の増税が待ち受けています。


吉と出るか凶と出るかは、今から何とも言えませんが、明るさが戻った経済に水を差す恐れは否めないでしょう。


過去2回の消費税増税の経験から、周到に準備をしている企業も見受けられる反面、小規模の店舗などはまだまだなにも手付かずのところもあるのではないでしょうか。


先日、ある商店街の店主の皆さんになんらかの消費税増税の備えをしているかを尋ねたところ、ほとんどの方が何もしていないと答えられました。


値札の付け替えに始まり、駆け込み消費のための在庫の確保、増税後の反動時期の対応など、やらなければならないことが山積です。


特に、一人で切り盛りしているお店などは、確定申告の時期とも重なり、たいへんではないでしょうか。


過去の消費税増税を経験されたお店はその時のことを思い出して、対処することも可能でしょうが、経験のないお店はできるだけ早めの対処をすることが望まれます。


と言っても、もう遅いくらいなのですが・・・


不明なことは商工会議所や商店街組合などに相談したり、隣のお店のベテラン店主に聞いてみることも一手です。


駆け込み需要をうまく取り込むと、ピンチがチャンスになる可能性も十分にありえます。


また、増税後の反動の時期にどれだけ売上を確保できるか、集客をできるか腕の見せどころでもあります。


消費税増税、備えあれば憂いなしで、堂々と受けて立ちましょう!