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Special Thanksドキドキ


このブログを始めて約3ヶ月が経ちました。



おかげでRoomも本日を持って終る事ができました。



みなさまのおかげです。




このブログを勧めてくれた友人や、このブログをもっとMajorにしてれた友人。



ブログにUPしてくれた友人。



そして、今まで読んでくれたみんな。




とても感謝しています。



ありがとう。




このお話はこれで終わりになりますが、また新しいのを書こうと思います。



だからまた読んでくれたら嬉しいです。




人という字は…と、説いた人がいましたが、なんか分かる気がするよ。



自分の無力なところを他の人が補ってくれる。



何もしていないって思ってる人がいるかもしれない。



私だって思ってた。




でも、何もしてない人に人は手なんか差し伸べない。



居ることでお返ししている人だっている。



今はかたちに出来なくても、気持ち次第で倍返しできたりする。



すっごいだろо(ж>▽<)y ☆




私もそういう人を目指します。



このブログという手段を通して、何かみなさんに返せる事ができたらいいな☆



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『27.       それから…』





あれからまた一年が経ち、俺は就職活動と大学生活との往復の日々だ。



その合間に美保ちゃんと遊んでいる。



もう、すっかり美保ちゃんとは恋人と言える仲になった。



隼人さんはバイトを辞め、本格的にライターの仕事をしている。



そうそう、美保ちゃんは正式に仲嶋美保になった。



浩志と京子はというと、なんと結婚を前提とした付き合いをしている。



ここまで持ってきた浩志がすごいと思った。



ハルカ達は、相変わらずハルカは料理が出来ないが、洗濯を覚えたらしい。



今さら遅いが…



だけど、健一は少しだけ肩の荷が下りたとホッとしている。



「ほらっ。夏芽。アツヤお兄ちゃんだよ」



「ア…ツゥヤ」



夏芽ちゃんはというと、声が少し春姫に似てきた。




“前略  お父サマ。お母サマ。 僕は東京での大学生活を満喫しております。

桜が舞う今日この頃です。 そちらはいかがお過ごしでしょうか? 東京は怖いところだと前におっしゃいましたが、東京もまんざら捨てたものではありません。  暖かい街です。就職活動は順調ですので、安心して下さい。 どうか、お体に気をつけて     草々”     アツヤ





俺は忘れない。



春姫と過ごした日々を。



暖かな記憶を…。







       










『26.     Put Hand Up 』







また、桜の舞う季節がやって来た。



俺は大学生活も、バイトも恋も、変らず順調にやっている。


唯一変ったことといえば、この生活に春姫がいないこと。



でも、残酷なことにそんな生活にも慣れた始めた。




「はっ?!まだキス止まり?」


浩志と京子は声を揃えて言った。



「おま…いくら何でも遅いって!中学生じゃないんだから」


「アツヤって案外奥手なんだね」



まったく二人とも言いたい放題だ。



今、俺たちは陽の当たる裏庭で昼ごはんを食べていた。



あれから美保ちゃんとはいろんなところにデートしたり、毎日メールをしている。




「そろそろセカンドステップだよ。アツヤ」


京子が俺の肩を叩いて言った。


「俺はお前らと違ってスローでも問題ないんだよ!」


俺は美保ちゃんが望むときに、望むようなことをしてあげたい。



「ところでお前らはどうなんだよ。何か浮いた話はないのかよ」



俺が話題を二人に向けると、二人はお互いの顔を見合わせた。


「じつはさ、俺たちもう一度付き合うことにしたんだ」


「っは?!」



突然そんなニュースを聞かされ、俺は驚いて持っていたお茶を落とすところだった。



「良かったじゃないか。浩志」



俺は浩志を見て言った。


浩志はあんなに京子と戻りたがっていたので、俺は嬉しかった。



「まあな」



浩志も照れ笑いをした。





そんな時だった。



俺の携帯が鳴った。


「もしもし」



出ると、両親からだった。



珍しいなと思ったが、どうも様子がおかしかった。



「どうしたんだよ…え?分かった。すぐ行く



電話を切り、俺は午後の講義を浩志に代返してもらうように言った。



「別にいいけど、どうしたんだよ」


浩志は訳がわからないという様子で言った。



「ハルカが階段から落ちたんだよ!詳しくは分からないけど危ないらしい…俺今から病院行ってくる」



俺はそう言うと、俺は学校のすぐ近くでタクシーを拾い、病院へ向かった。




病院に着くと、待合室に健一がいた。


落ちつかない様子で立ったり座ったりしている。



「健一!ハルカは?」



話し掛けると健一はホッとした様な表情をした。



「今、治療室にいる。なんかハルカは陣痛が始ったから病院へ行こうとしてつまづいて転んだらしいんだけど、その時に破水してしまって…」



「は…破水?!」


俺はまったく意味が分からなかった。



「谷崎さん(健一の名字)のご家族ですか?」


主治医が挨拶した。



「谷崎さんですが、破水してからずいぶん時間が経過しているため、母子ともに危険な状態です。後は、彼女の力に任せるしかありません。私達は全力を尽くしますんで」



詳しく話を聞くと、どうやらハルカは破水してからしばらく動く事ができなかったため、お腹の中の水が外へ出てしまったらしい。



病院に運ばれた時には意識はなかったそうだ。



「ハルカを助けてください。お願いします」



健一は主治医の白衣を掴んで叫んだ。



俺もその後ろで汗ばむ拳を握り締めていた。



「手は尽くします。後は、彼女の生命力にかけるしかないのです」



主治医はそう言うと、分娩室へ入って行った。



ハルカは今、待ちに待った赤ちゃんを産む。



なのに、なんでこんなことになるんだ?



健一も俺も両親も、ただ祈るしかなかった。





電話でハルカはとても嬉しそうにもうすぐ赤ちゃんが生まれると話していた。



俺だって自分の事のように嬉しい。



だって、本当に念願の赤ちゃんだからだ。



ハルカはたくさん苦労して、やっと赤ちゃんを授かった。



たくさん辛い思いをして、たくさん話し合って。



ハルカは最初は怖がっていたが、今は前に進もうと頑張っているのだ。




静かな病室の中、看護婦の足音だけが聞こえる。



その音以外は何も聞こえない。



でも、微かだが、気配がする。



小さな声も聞こえる。



『大丈夫じゃ。姉は助かる』



「春姫?」



その声は春姫の声に似ていた。



そして、





「オギャー!オギャー!」



静かだった病院に赤ちゃんの泣き声が響いた。



「谷崎さん」


主治医がやってきて言った。



「おめでとうございます。元気な女の子です」




ハルカは女の子を産んだ。


健一は半分涙目の目をこすりながら分娩室へ入って行った。



俺たちもその後を追った。




「健一。アツヤ」



そこには元気なハルカと赤ちゃんの姿があった。



「ありがと」



ハルカは見えない誰かにお礼を言っていた。



ハルカは今日お母さんになった。



「もう!あんたは最後まで心配かけて」


と、両親はカンカンだった。





落ち着いたので、俺はハルカのマンションに寄って着替え一式を持ってくることになった。



まず、一端自分の家に帰ることにした。



玄関を開ける事は今だに慣れない。


いつも迎えてくれた人がもういないのだから。



でも、俺は今日言わなければいけないことがあった。



そのために家に寄ったのだ。



「春姫」


返事がないのは分かっている。



でも、俺は春姫が封じてあるお札の前に立ちお礼を言った。



「ありがとう。お前なんだろ?ハルカを助けてくれたの。あの時の声。春姫なんだろ」


やはり返事はない。



暗い部屋の中、俺はどのくらいの時間お札とにらめっこしていたのだろう。





何人かの人が帰る音を玄関のドア越しに聞くことが出来た。


この部屋はたくさんの思い出を俺にくれた。



その中で俺が成長した事がたくさんある。



悲しい思いもしたし、悩んだ事もした。



楽しく笑い合ったことも。



その中に確かに春姫はいたんだ。



今はもう、その姿を見ることはできないけれど、でも、春姫はいた。



一緒にテレビを見たり、夕日を見たり。


春姫は楽しそうに俺の話を聞き、まるで本当にここに居るみたいに存在していた。



春姫は自分が水子だから、幽霊だからということに劣等感を抱かなかった。



自分を反面教師にして、俺に正しい道を教えてくれた。




俺は、俺以外誰もいない部屋の中で、ずっとお札を撫で続けた。




『お主を助ける事がわしの生き甲斐じゃった』



姿はないが、俺のすぐ側でその声はした。


まるで、春姫と初めて初めて会った時のようだった。



『分かっておった。あれはお主が悪いのではない。お主がわしのことを考え、そして、出した答えだということ、分かっておる。わしは大人気なかった。お主がそのことで悩み、苦しんでいたのにわしは自分のことばかり考えていた』



俺は「そんなことない!」と反論したかったが、黙って聞く事にした。



『わしはお主と離れたくなかったのじゃ。でも、それはわしがこの世から逃げるということじゃ。お主は優しい。だからわしはお主に依存し、甘えることで逃げていたんじゃ』



俺は春姫の言葉を聞きながら、ひとつ、またひとつと、涙を流した。



「違う。依存していたのは俺のほうだ。いつも春姫に頼ってばかりだった。春姫は悪くなんかない。春姫がいてくれたから俺は、こうして、大切な人を失わずに済んでるんだ。春姫のお陰なんだぞ」



俺は叫んだ。



『何を言う。わしは何もしておらん。お主の力じゃないか。お主の与えてくれたチャンス。わしは大切にしようと思うぞ。ありがとう。お主といた時間はわしの宝物じゃ』



そう言うと、春姫の気配は消えた。



静かな部屋が残った。



春姫のいないこの部屋を、俺は一回ゆっくりと見回した。



春姫と一緒に座ったアイボリーのソファー。



春姫のために買ったペンギンのぬいぐるみ。



壁には春姫の好きな夕日の写真が飾られていた。




春姫だけがいない、春姫と過ごした部屋がそこにあった。



「春姫」



俺はそうっとお札を剥がした。



大人気ないとは分かっていたが、お札を握り締めて泣いた。




春姫の笑顔。


泣き顔。


スネた顔。



嬉しそうな顔。



頭に思い浮かぶのはそればかりだった。





次の日、俺はハルカの荷物を持って病院に向かった。



そういえば気になることがひとつあった。



春姫の言った“チャンス”だ。




病室に着くと、ハルカと健一が赤ちゃんをあやしていた。



「ハルカ。タオルと着替え、適当に選んだけど」


「あっ!サンキュー。アツヤ。あんたも抱っこしてみなよ」



そう言って、ハルカは赤ちゃんを俺に差し出した。



俺はまだおぼつかない手で赤ちゃんを抱いた。



暖かくて、柔らかい赤ちゃんだ。



そのとき、



『アツヤ』



春姫の声がした。



「春姫?」


思わず声を出してしまった。



「春?おしいな~アツヤ君。この子は“夏芽”っていうんだよ」



ハルカの赤ちゃんは夏芽ちゃんというらしい。



春姫はどうやら夏芽ちゃんに生まれ変わったらしい。



なるほど、右の頬に春姫と同じほくろがあった。



「夏芽。アツヤ気に入ったみたいだよ。寝ちゃってる」





ハルカは夏芽ちゃんをベッドに寝かせると、分娩室であった不思議な出来事を話し始めた。



「あのね、あまり意識がないからうっすらとしか覚えてないんだけど、あの時、すごく痛かったんだけど、なんか不思議と徐々に痛みが無くなっていったの。したら今度はアタシの周りが明るくなっていったの。すると、上から雪見たいのが降ってきて、アタシは両手を上に上げてその雪を取ろうとしたの。そしたら意識が戻って赤ちゃんが生まれたわけ」



健一も不思議そうにその話を聞いていた。



俺には分かる。



それは春姫たちの魂だ。



でも、言わないでおいた。




絶対信じてもらえないから。












はい。



次はいよ②最終話です。




バイバInBan。









































こんにちは。


InBanです。



今日も小説を書いてます。



私は思うんです。



私もよくそういう経験をしたことがあります。



人っておもしろいですよね。



自分が良かれと思ってした行為がたまに相手を傷付いてしまうことがありますよね。




今回はそんなお話をします。













『25.      春姫の心残り』     ③





俺は帰ったら春姫に何から話そうか考えていた。



そりゃ、春姫が除霊されてしまえば、もう今までのように会うこともできないし、助けてもらう事もできないが、それが春姫のことにはるのなら我慢できると言うものだ。




「春姫。ただいま」


『おかえり。アツヤ』



いつものように春姫が俺を迎えた。



もう、この生活も残り少ないと思うと、この瞬間だって貴重だ。



「春姫、あのさ、今日大家さんに聞いたんだけどさ、この部屋を霊能力者が除霊するらしいよ」



俺はアイボリーのソファーに春姫を座らせると、早速話を始めた。



春姫は可愛くちょこんと俺の隣に座り、何の話をするのか楽しそうにしていたが、大家の話をすると途端に呆れたような表情をした。


『なんだ。あいつはまだそんなことを考えているのか。まあ良い。また追い払ってやるから安心しろ』



まあ、春姫はそう応えるだろうとは分かっていたが、今回わざわざ俺がそんな話をしたのは、大家を追い払うためではない。



「まあ聞けよ。春姫。俺も最初はなんでまたこんな事をするのか大家に疑問を持ったけど、考えてみたらこれはチャンスだぞ」



『なに?』


春姫は分からないと言うような顔で言う。



「いつまでもお前がここにいたらずっとこのままだぞ?もし今回の除霊が成功したら春姫は生まれ変われるんだよ。水子のお前としたらいい話じゃねーか」



俺が春姫にそう提案すると、春姫は黙ってしまった。そして、



『お主。わしに成仏して欲しいのか?』



しばらく黙っていた春姫がボソッと呟いた。



俺は焦ってしまった。



それは顔を上げた春姫が泣いている様に見えたからだ。


「い…いや、春姫そうじゃない!俺は春姫に成仏して欲しいとかそういうんじぇなくて、俺は春姫にも幸せになって欲しいんだよ。だってお前は…」



春姫は俺がそう言っている間にまた俯いてしまった。


俺は春姫が傷付いていることに気が付いた。



「春姫…ごめん」



そこで俺が謝ってしまったら春姫をもっと傷つけてしまうと分かっていたのに、それでも今、俺の頭にはその一言しか思い付かなかった。



そして、春姫は姿を消した。



俺は春姫に返す言葉を探す事もできなかった。



春姫が姿を消し、寝についても、俺は一睡も出来なかった。



ずっと自己嫌悪と戦っていた。



大家の言うとおり、春姫はずっとこの305号室に居続ける事になる。



もし、俺が部屋を出て、次にあの部屋を使う人が俺のように春姫を受け入れてくれるかどうかは分からない。



きっとまた、怖がって出て行ってしまうかもしれない。



そうなったらまた春姫は悲しい思いをするはずだ。


「春姫」



春姫は返事をしなかった。



心を閉ざしてしまっているようだった。



春姫は今までに決して、弱音を吐いた事がない。



「ちゃんと人として生まれたかった」とか、「幸せになりたかった」とか春姫の口から聞いた事がない。



今思うと、それは春姫が“成仏”と言う言葉を聞きたくなかったからなのかもしれない。



俺は春姫の一番嫌いな言葉を言ってしまったんだ。





次の日、俺は春姫の姿のない305号室を後にして、バイト先へ向かった。



元気というものは当然無い。



俺はなんで春姫の気持ちを考えてやらなかったんだ。



春姫が俺の叶えられなかった夢の話をしなかったのは、その言葉を俺が言って欲しくなかったからだ。



春姫は俺を傷つけないように敢えて言わなかった。



いつもそうだ。


春姫は決して俺が傷付く事を言わない。



それは春姫が人の心を読むことが出来るからという理由ではなく、春姫の性格がそういう性格だからだ。




「どうした?元気ないな。美保とケンカしたか?」


「隼人さん…いえ、ケンカはしてません。ただちょっと人を傷つけちゃって」


「また?君も良くやるね」



隼人さんは呆れたように言った。


確かに。と俺も思った。



隼人さんは何があったのか聞いてくれたので、俺は春姫の名前は出さないで相談する事にした。



「なるほど、でも、アツヤがそう言った事に悪気があったわけじゃないことはその人だって分かってるんじゃねえの?今、きっと葛藤中なんだよ。夢は叶えたいけど、アツヤと離れるのはいやとかさ」



俺は隼人さんに春姫の名前は出さないで、相談した事とはこういうことだ。



俺の友達が語学の勉強をしたいと言い、留学をするか、ここに残るか迷っていたから俺が留学を進めてそれがきっかけにケンカをしているという作り話をしたわけだ。



自分としては即興でよく出来たと感心した。



もちろん、そんな友達はいない。



でも、隼人さんの言葉で俺は新しい発見ができた。



俺はてっきり隼人さんに何も考えずに春姫を傷つけたと指摘されると思って内心ビクビクしていたが、さすが、隼人さんは、俺の一番欲しかった答えをくれた。



だけど、春姫が果たして同じことを思っているのか不安だった。



俺は春姫と長く暮らして、春姫がどういう子か分かってきたつもりだったが、正直心配だった。



そう思うと、早くマンションに帰りたかった。






バイトが終わり、まっすぐにマンションに向かった。



しかし、なにかいつもと雰囲気が番っていた。



春姫が迎えてくれないのは薄々分かっていたが、そうではなく気味が悪いくらい静かなのだ。



「島村さん」


ドアを開けっ放しにしていたので、外から大家さんがやってきて言った。



「あ。大家さん」


俺が呆然と立ち尽くしているのに気が付いた大家さんは俺を外へ手招きした。



俺は大家さんの手招きをする方へ歩いた。



そして、大家さんは満面の笑みでポストの下を指差した。



そこで俺は見つけてしまった。



なんで部屋が静かなのか。



「これ…」



それは、お札だった。



春姫を封じるお札。



それがポストの下に貼ってあった。



「いや、島村さんのいない間にやらせて頂きました。外でも大丈夫だと霊能力者の方がおっしゃてるので、あとで部屋の中に貼り直しておいて下さいね」



何も知らない大家は笑顔で言った。



「これで大丈夫ですね。もう春姫はいませんから。今回はかなり慎重にして頂いたんで」



「はい…」



今の俺はこの言葉が精一杯だった。



大家が満足して帰った。



俺はその後も誰もいない部屋で電気も点けずに呆然と立ち尽くした。



なぜ、あの時もっと強く除霊しないでくれと言わなかったのか。



なぜ、春姫の気持ちを考えて言葉を選ばなかったのか。



あんな別れ方をするなんて…



涙が出そうだった。



それでも、まだ春姫がもしかしたらいるんじゃないかと思い、札を剥がした。



しかし、声も気配もなかった。



こんなにも大切な人失うことが辛いなんて思わなかった。



でも、もう遅い。



いくら考えたってあの札が貼られてしまった以上、春姫はもういないのだ。








はい。



今日はここまでです。




急展開ですね。



春姫が除霊されてしまいました。



どうなるの?




気になる続きはまた次回。



次の章で会いましょう。




それではバイバInBan。














お姉さん!



私は帰ってきたよ。




と、いうわけで、また雪右下矢印です。




これは天気が私に喧嘩を売っているとしか思えません(-_-メ



どうしましょう。



買いましょうか?



止めときます。



なんか怖そうなんで……




こんな私は素直にブログでも書いてます。




前回は序章をお送りしました。



今回から終盤戦です。




ご愛読者の皆様はしっかり付いてきてください。










『25.     春姫の心残り』     ②





「島村さん」



「あ。おはようございます」



エントランスを出たところで大家の加藤さんに呼び止められた。



「ところで島村さん。あの部屋ですが、最近はどうです?」


大家は深刻そうな顔で言った。


「あの部屋?」


「例の、春姫の部屋ですよ」



その名前を聞いて、俺は大家にあの部屋を何とかしてくれと頼んだことがあったと、思い出した。



なんたって、あのこと以来大家とまともに話をする機会もなかったし、すっかり春姫と仲良くなったので、そのこと自体忘れていた。



「ああ。なんか別にこれといって何も無いです。やっぱり俺の見間違いだったみたいでした。幽霊なんていませんものね」



俺は何も無いような顔で言った。


しかし、大家の表情は納得がいかないようだ。



「でもね、島村さん。あなたの部屋の前で幽霊を見た人がいるんです。それだけじゃなくて、あなたが誰もいないところでまるで、誰かと話をしているように会話している姿を見た人もいるんです」



大家は小声で話し始めた。



よっぽど力が入っているのか、持っているほうきを音が鳴るほど強く握った。



「島村さん。あなたもしかして春姫に取り憑かれていません?」



「じょ…冗談よしてください!大体大家さん、幽霊なんか信じてるんですか?」


俺はとりあえず普通に返すことにした。



ここで変に取り乱しては逆にもっと怪しまれてしまう。



しかし、大家は一歩も引かない。



現に目撃情報があるからなのだろうか。



このままじゃマンションの信用問題に関わると話し出した。


「とにかくね!島村さん。僕だって正直信じてませんけど、形だけでいいんです。形だけでいいから除霊させて下さい。今回はいい霊能力者に頼んであるんで」



「え?じょ…除霊?!しかもそこまで話が進んでるんですか?」


俺は大家の話を聞いて言いたかった。



春姫は本当は話し相手が欲しいだけの寂しがり屋の霊なのだと。



でも、そんなこと言えない。



言ってしまったら春姫がいることを肯定してしまうから。



「いや…だって、そんなことしたら、ますます幽霊が出るマンションだって思われますよ」



「これはマンションの住人の頼みなんです。その霊能力者も住人の人が探してくれたんですから。島村さんも除霊して欲しいって言ってたじゃないですか」



もう、俺が何を言っても大家の考えは変わらないようだった。



「そんな…あの霊は…」



と、声に出して言ってしまうそうになり、慌てて口を押さえた。



大家はそんな俺の様子を見て、静かに言った。



「これは僕が聞いた話なんで、真実かどうかは分からないんですが、幽霊と言うのは大体がこの世に未練があるか、あるいは、逆にこの世に生きている人の未練がその幽霊を縛り付けていることが多いんですって。島村さんの場合はきっと後者の方です。春姫の話を肯定する気は無いですが、もし、あなたが春姫を縛り付けているのなら彼女を解放してあげた方がいいのではないですか?」



そう言われ、俺ハッとした。



俺が春姫を縛り付けている?



確かに思い当たる節はある。


俺は何かあるごとに春姫に相談をし、アドバイスをもらってきた。



しかし、それは春姫も望んでいることだと思っていたが、もしかしたら、俺が一方的に春姫を必要としていたのかもしれない。



春姫の本当の気持ちなんて聞いたこともなかったからだ。



それが春姫の願い出もあるのだと勝手に思い込んでいただけなのかもしれない。



俺自身が春姫の未練なのかもしれない。



「俺…のせい?」


俺はボソッと呟いた。



「死んでしまった者だってまた何かに生まれ変わるチャンスはあるのではないですか?」



大家は最後にそう付け足した。





大家と別れ、俺は強い悩みを残したまま、大学へ向かった。



「なあ、浩志」


「ん?」


いつものようにラウンジでコーヒーを飲みながら俺は浩志に質問した。



「俺が前に、マンションで変なことが起こるって話したの、覚えてるか?」



「あ?…ああ、あれね。そういえば言ってたな。随分前だよな。最近全然その話しないから忘れてた。なに?まだなんか起こんの?」



「なんか、大家さんが除霊するって言ってて」


「良かったじゃん。お前も安心なんじゃないの?」


「でも、あの幽霊は悪い霊じゃないんだ。寂しがり屋の可愛いやつでさ」



俺は浩志なら分かってくれると思い、話した。



しかし、浩志はその瞬間咥えていたタバコを落とした。



「は?!お前…大丈夫?幽霊が可愛い?」


確かに、こういうリアクションが返ってくることは少し、予想していた。




少しは信じてくれると思っていたが、現実はそうではない。



「で…でもよ、俺昨日テレビの特集でポルターガイストの起こる家を調査するっていう番組見てさ、その家を除霊した霊能力が言ってたんだけど、あっ!これ参考になるか分かんないけど」



そう言って、浩志は続けた。



「なんかその霊能力者が言うには、ずっと前にこの土地に住んでいる霊がなにかの原因で行き場を無くして、ポルターガイストを起こしてるらしいんだって。除霊はその霊を解放してやる?っていうのかな?また別の者として生まれ変われるようにしてあげることらしいぜ?」




浩志も大家と同じ事を言った。



やはり、春姫を成仏させてあげることが一番春姫にとって幸せなことなのかもしれない。



春姫は水子の霊だ。



生まれ変わらせてあげることは一番の望みのはず。



俺は今日春姫に話すと心に決めた。










はい。



今日はここまでにします。



しかし、寒い…



暖房いれてるのに寒い。




それでは次の章で会いましょう。




バイバInBan。




はい。



夜分に失礼しますよ。



InBanですけど、3月になりましたね。



11月から始めたブログも5ヶ月が経ちます。



あっという間だったね。



言ってしまうと、ルームは今月で終わりになります。



もう春姫に会えなくなりますが、また読み返したりしてね。




それでは本題に参ります。




もう、終盤に差し掛かってますので付いて来い!!!!



ひゃいっ。












『25.     春姫の心残り』      ①







新学期も始まり、大学がスタートした。



お正月は一日は近くの神社にお参りに行き、そのままハルカのところに行った。




二日は美保ちゃんと二つの神社を巡った。



おみくじを引き、屋台で食べ物を買って食べた。



美保ちゃんはなんと!着物を着てきてくれた。



すごくかわいくて、写真を撮ってしまった。



美保ちゃんは俺が褒めると、照れて笑った。



帰りは美保ちゃんを家まで送ると、隼人さんがいて、少し三人で話した。




美保ちゃんはやはり家族ができて嬉しいと話した。


そこで、隼人さんはバイトを止め、ライターの勉強に専念すると言った。



まだ、はっきりいつ止めるかは決めていないが、それまでに俺に一通りの料理の仕方を教えてくれると言う。




まだ、止めないで欲しかったが、隼人さんがもともとその道に進みたかったことは知っていたので、応援する気持ちのほうが強かった。




なんか、隼人さんといい、美保ちゃんといい、きちんと夢を持っている人が羨ましかったりする。



俺も新しい夢を見つけなくてはと思った。



やっぱり夢をもっている人は輝いて見える。



大げさではなく本当にそう見えたのだ。



話を終え、美保ちゃんは隼人さんと一緒に家へと帰った。



俺も春姫の待つ我家へと帰ることにした。







はい。




今日は少し、違う感じで書いて見ました。



本人のためを思った一言が実は本人の一番言って欲しくなかったことだとしたら?



次回は、そんな誰でも言って後悔した経験はおありかと思いますが、そういう話を書こうと思います。




それでは次の章で会いましょう。



バイバInBan。