テオプラストス『人さまざま』森進一訳 岩波文庫 | 内田麻衣 の読書ブログ【岩波文庫 メイン】

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テオプラストスの『人さまざま』岩波文庫 を買ったので読みました。
感想と内容をまじえて紹介していきたいとおもいます。



はじめに

『人さまざま』(ひとさまざま )は、古代ギリシアの哲学者テオプラストスにより書かれた
今から2300年ほど前に書かれた本です。

ソクラテスの弟子はプラトン、プラトンの弟子はアリストテレス、
そのアリストテレスの弟子がテオプラストスという人です。
こう紹介すると、『人さまざま』も難解な哲学書かと思われそうだけど、そうじゃない。
『人さまざま』は、楽しく笑って読める本です。

哲学者テオプラストスはアリストテレスの死後、アリストテレスの後継者になりました。
無数の著作を書いたようですが、現存する著作は植物学に関するものと
「性格論」という風刺的な作品くらいです。
そのテオプラストスの「性格論」の岩波文庫日本語訳版が『人さまざま』です。
B.C.4世紀終わり頃のアテナイの人々の様子を描いた、人間観察の本です。

延々と30項目、百数十ページにわたってアテナイの人間の人さまざまっぷりが紹介されています。
2300年前の時代も今の時代も、人間はそんなに変わっていないということが確認できる、
すこし寛大な気持ちになれる不思議な本です。


『人さまざま』の内容紹介

へそまがりな人がいる、ちょっとした質問をされると「私をそっとしておいてください」と答える、お店から物を買うときは「あんたはいくら儲けるのかね?」と尋ねる、神々にはお祈りをしない、うっかり足でも踏まれたら断じて許さない】

無作法な人がいる、眠りについたばかりのひとに話しかける、幼子を乳母からとりあげ、ちゅっちゅとキスをする】

けちな人がいる、度を越して、出費の出し惜しみをする人のことである。
そこで、けちな人とは、およそ次のようなものである。みんなで食事をとるときは、誰が何倍飲んだかと、グラスの数を数えているし、神さまには、誰よりも、いちばん少量のお神酒をささげる】

独裁好みな人がいる、なにかあると彼は「一人で充分だ。だがその一人は優れた人物でなくてはならぬ」と語る。その男は詩集の中から次の一句だけをおぼえている「多数派が善べからず、支配者は一人たるべし」だが、それ以外の句は何もしらない】

上の空の人がいる、計算早見表を使って勘定し、総計をだしておきながら、隣の人に「いくらになるんですかねぇ?」などと尋ねる。告訴され、出廷する予定を組んでおきながら、うっかり忘れて田舎へ出かける。】

いやがらせをする人がいる、若い女性に出会うと服を脱いで隠し所を見せびらかす。劇場では拍手がやんだ後に拍手をし、彼以外がうっとりとなっている俳優を野次る。果物屋の店員に話しかけなかよくなりながら、なにくわぬ顔でお金を払わずに果物をたべはじめる】

・・・とこんなかんじに、いろんな人が紹介されていて
この本を一言で要約すると、人さまざまです。
2000年以上前に書かれたとは思えない、あるあるネタだらけ。
1時間くらいでよめます。
↓おすすめです。


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2300年前は日本でいうと弥生時代です。
この本を読むと2300年前にタイムスリップできます。








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