Altixマウントアダプターを作る~カメラのマウント再利用 | かわうちのこ

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utchiePPの‥カクレクマノミとにゃんこ‥カメラ
勤続45年、若者に元気を貰って働き続ける、メカ系のシニアエンジニアのオヤジです。

前回の投稿で、仮のアダプターを付けて∞を合わせた結果と、カメラ側のフランジバックをおおよそ計ってみたら、海外サイト等に書いてあったAltixのフランジバック42.5mmとは異なり、PKマウントと同じ45.5mmのようだと分かりました。YouTubeで、PKマウントの金具だけを改造するとAltixが使えるというChannelもあったので、45.5mmで大丈夫だな👍
ひょっとして、このアダプターを作れば・・・PKマウントのレンズが使えるかも❗


ということで、カメラに付いていたマウント部とシャッターユニットの部品を再利用して、マウントアダプターを作っていきます。


アダプターの正味長さは、AltixとLeica Mのフランジバック差なので、

45.5mm - 27.8m = 17.8mmになります。

元の部品を組み立てて、シャッターユニットのケースにM39-LMマウントアダプターをあてがって全長を計ると22.5mmでした。マウントにレンズが嵌まり込む寸法は1mm程かと思っていましたが、正確に計ると1.5mmだったので、正味は21mmあります。17.8mmにするためには、3.2mm短縮する必要があります。


3つの部品、シャッターユニットのケース、シャッターユニットのベース、そしてマウントを固定するねじ付きリングを短く加工します。


シャッターユニットのケースとベースは↓↓↓の矢印部分を削ります。



マウント固定リングは↓↓↓矢印部分を削ります。

このように↓↓↓マスキングテープで印を付けて糸ノコで切って、ヤスリで仕上げます。




これは↓↓↓加工前のシャッターベース。

↓↓↓加工後です。
ここは、フランジバックを決める大事な部で、正確直角度と長さが必要なので、慎重に加工しました。

↓↓↓裏面は加工無しでいけます。


↓↓↓最後はマウント固定リングの加工後。
矢印のねじ部を短くしないと絞まりません。


↓↓↓次は、M39-LMアダプターをシャッターケースに固定する加工です。

ピンク矢印部が締め付けねじリング。
グリーン矢印の段付き部がM39ねじ内径にピッタリだったので、芯出ししなくてOK!
イエロー矢印部は、少し段差があったので縁に合わせて削り込みました。


これで、M39-LMアダプターはしっくり嵌まるのですが、ピンク矢印部の締め付けねじリングがこのアダプターに掛からないので、リングを1個製作しなければなりません。
旋盤を持たないPPには、このリングの製作は厄介です。

続きます👋