Canon TV 12.5mm F1.4 フランジバックを調整してみた | かわうちのこ

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utchiePPの‥カクレクマノミとにゃんこ‥カメラ
職業は機械設計で、若者に元気を貰って働き続けて勤続46年になりました。往復26㎞を自転車通勤しています。

ジャンク品の安いCCTVレンズを手に入れましたが、絞り解放で∞が出ていないようなので、レンズのフランジバックを少々長く出来ないか、ヘリコイド部を分解してみました。



ビス1本を緩めるだけで、↓↓↓このようにヘリコイド部が外れました。


以前に、とあるWeb siteで、海外製Cマウントレンズの∞が調整出来るという記事を見たのを思い出し、ひょっとしたら・・と思ってこのレンズ眺めていたら、気になる1本のビスかありました。
そのビスが↓↓↓の青矢印です。


このビスを緩めると、ピントリングの回転範囲のストッパーがフリーになります。つまり、回転範囲が制限されていた、↑↑↑の緑矢印のCマウントのネジプランジ部が、自由に回転出来るようになります。
この、黒いカバーの内側には、ヘリコイドの左雌ねじのリングが嵌め込まれていて、↑↑↑ピンク矢印のイモネジ、周囲3ヶ所で廻り止め固定されています。このイモネジは、絞り目盛りをカメラの上に合わせる役割もあります。
分解する時は、締めたままにしないと外れません。
青矢印のビスを緩めて、この黒いカバーを右廻りに廻すと、このように分解出来ました。↓↓↓
レンズ全体を繰り出してピントを合わせるやり方てすな🤔


↓↓↓ピンク矢印がヘリコイドて、緑矢印の穴と青矢印のピンはヘリコイドのキーです。ここがが嵌まって、レンズとマウント部の回転止めになります。
先ほどのビスを締めると、マウント部は、ピント回転範囲のストッパーが効いて、ピント調整範囲だけ回転出来る仕組みです。


さて、フランジバックの調整ですが・・
↓↓↓このマウント部は、カバーの端面に目の細かいネジでねじ込まれていて、ピントリングを廻すと、マウント面が僅かに出入りします。
∞では、カバーの端面とマウント面の段差が最小になります。元々は0.5mm位です。
画像のようにビスを緩めて、マウント部を1回転右に廻して、ビスを締めると、ピントリング∞で、この段差がほぼ0になりました。
この状態で、ピントリングの回転範囲を確認しておきます。
これで、おそらくですが、0.5mmほどフランジバックが長く(レンズ長が短く) なるはずです。


組み付け時は、ヘリコイドのキーの穴とピンの位置に↑↑↑のように赤マジック等で印を付けてから、ヘリコイドを左廻りにねじ込みます。
キーのピンと穴の位置が合っていないので、ピンが穴の面に当たったところでねじ込めなくなります。
マウント部がピント調整範囲で廻るので、印を付けた位置まで廻して大体合わせると、カチャっと引っ掛かる感触があれば、ピンと穴が合いかけているので、ここで↑↑↑のビスを少し緩めて、マウント部を細かく廻してピンと穴の感触を探ると、穴とピンが合えば、ヘリコイドはピンが穴に嵌まって、更にヘリコイドがねじ込めるようになります。
ここでビスを完全に締めれば、組み付け完了です。

ピントリングを∞に廻した時に、マウント面とカバーの段差が無くなったので、アダプターをねじ込むと、カバーが擦れてピントリングが廻らなくなってしまいました。
アダプターのマウント面と、その外側は面一なので当たり前ですけどね😅

もう一度、アダプターの追加工が必要になりました。