古いジャンクのレンズ固定式レンジファインダーカメラから、YASHINON 35mm F1.8を取り出して、ニコンV1に付けられるように改造中です。
改造レンズを作るのは初めてなもので、最初は安易な気持ちでライカMマウント化し、先に買っておいたLM - N1アダプターを使って装着する計画だったのですが・・甘かった
( >Д<;)
このレンズ、フランジバックが短い上に、思ったよりも後玉が大きくて、最小限の改造ではマクロレンズになってしまいます。
仕方なく、LM - N1アダプターに直接レンズを固定してニコン1マウントにするように変更しました。
アダプターの中にネジ止めされているLMの部分を取り外し、そこに後玉部分をめり込ませて固定します。それでも、アダプターの長さを2mm程短く、内径を1mm程広げるように削り込みました。
とりあえず仮固定してカメラに装着。ピントを確認しましたが、ピントリングを∞にしても3m程にピントが合う始末・・完全に改造をナメてました ((T_T))
何とかならないものかと・・・
レンズとにらめっこ。そして、まだ分解していなかったピントリングをバラし、ヘリコイドも外してみました。
ここで昨日の謎が解けました。
レンズ取付け板にビス止めしてある、レンズをねじ込むリングのネジがメチャ細目の左ネジである訳が!
そう、このレンズはダブルヘリコイドって言うの?多条の右ネジと細目の左ネジの両方を使って、レンズ全体を前後させてピントを合わせるやり方だったんです。
ピントリングの少しの回転角度で、大きくレンズを直進出来、無限遠の微調整も出来る構造です。
凄い、小さなボディに驚きの構造です ⤴️⤴️
画像上がレンズ本体で、マウント側に多条の右雄ネジが切ってあります。しかも、ネジの途中に切り欠きがあり、ネジが一部途切れています。
画像下の真ん中がヘリコイドリング。
内径に多条の右雌ネジ、外径に超細目の左ネジが切ってあります。これに画像右側の、カメラに取付けるためのリングをねじ込みます。この細いリングには、3箇所の2mmのタップ穴があり、レンズベース板とビス止めされていました。このベース板は使いませんが、レンズ本体ヘリコイドとの回り止めが付いていました。
今回はこの回り止めを、このリングにビス止めするN1アダプターに加工します。
画像左側は、ピントリングです。内径の一部に回転範囲で止めるストッパーが出っ張っています。これは少し幅に余裕があったので、近距離側を少し削り込みました。可動角度がチョッとだけ増えて、少し寄れるようになるかと・・。
両方のヘリコイドは、元より少し深くねじ込めそうなので、目一杯ねじ込むとレンズが少し引っ込むので、もう一度無限遠を試してみます。