レンズ改造 ~ レンズシャッターを解放固定 | かわうちのこ

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utchiePPの‥カクレクマノミとにゃんこ‥カメラ
勤続45年、若者に元気を貰って働き続ける、メカ系のシニアエンジニアのオヤジです。

昔のレンジファインダーカメラのレンズを取り出して、ニコン1で使えるように改造中です。

YASHINON 35mm F1.8

このレンズ、フランジバックが短くて苦戦しそうです。でも、レンズに付いているシャッターを解放しなければ、長さを合わせる事が出来ません。

昨日は、フランジバックの測定とレンズの取り出しまでは何とか出来たので、今日はシャッターを解放固定するために、レンズの前玉から分解しました。


レンズの分解には『カニ目レンチ』なる専用工具が必要らしいのですが、PPはそんな物は持っていないので、機械屋の必需品であるノギスを使いました。プロ用のを持っているので、
内側ジョウ、通称クチバシを使って固定ネジでロックすれば難なく使用出来ました。

銘板は、細いネジ付のリングで止めてあるようです。先ずは、ネジ部に無水アルコールを染み込ませます。次に、リングの切り欠きにノギスのクチバシを合わせてロック。反時計回りに回すと難なく外れました。
しかし・・こんな細いネジ付のリング、良く作れるなぁ。機械屋の常識では考えられない   f(^_^;


何の役目をするのか分からん薄い板、絞りリングは上へ抜くだけ。

3本のネジを外して、カバーを取り去ります。
見えているツマミ付のリングは、フィルム感度を変えるためのものです。カバーの下に嵌めてあるだけ。要らないな。

また3本のネジを外すと、真鍮製と思われる黄色いプレートが取れて、シャッターと絞りのユニットが出て来ました。
目を見張るメカです。バラシたら元に戻せないな (;´゚д゚)ゞ 美しいし、動きが素晴らしい!
シャッターは、ソレノイドの動きを、レバーとバネの組み合わせで動かしているんだな。

シャッターは要らないから、取り外そうとしたら、ネジが前玉のレンズ押さえに当たって外れないので、レンズを外しました。

画像上の丸い受光部の右隣の、下から突き出ているネジ付のピンが、絞りのレバーです。
下側のシャッター部は、外れる物は全て取り去りました。
そしたら、シャッター幕がブラブラになり・・固定出来なくなったので、必要な物だけ再組み付け。ちょっと失敗して時間がかかりました。

組み付けて、シャッターを解放状態にしてから、ゼリー状のアロンアルファでレバーをくっ付けて、何とか出来ました。

要らなそうな部品は付けずに、組み直しました。レンズも無水アルコールで拭いておきました。絞りとピントの動きは良好です (*^ω^)
後から気が付いたのですが、画像下端のカバーリングは、何故か左ネジでした。


後は、如何にしてニコン1マウントにするかです。今のところ、ライカM39 - N1のマウントアダプターの、M39ネジの部分を抜いた物を改造して使おうと思っています。

仮にカメラに付けられるようになったので、次はピントの確認をしたいと思います。計算上はアダプターを削らないと、無限は出ないです。


さて、どうなりますやら・・ (;´゚д゚)ゞ