私はサックスを18歳の時に始めて今日迄45年の間に実に色々なケースを使ってきました。テナーサックス奏者の大部分の方は四角いハードケースは自宅用で外出時は何らかの携行用ケースに入れてというのが一般的だと思います。外出用のケースは各社さまざまな製品が数多く有り、何を使うか非常に悩むところです。
楽器の安全性、トータルな重量、値段、ルックス等々選ぶ基準は人それぞれですが…。私位の年齢になると(初老のオヤジが持ち歩くケース)そのデザインが問題です。
若い奏者の服装に似合うカッコ良い派手なケースは市場に山程あるのに初老奏者が持ち歩くのに相応しいケースがあまり無いのです。デザインと軽さ優先で渋いケースがよいのです。
昔々の製品でReunion Blues という革製の素敵なケースがあります。今ではコレを使っているテナー奏者はあまり居ないのではないでしょうか。もう何十年も前に生産終了しています。私は今でも愛用していますがとうとう修理が必要になりました。
…で、その間の代わりのケースが必要となった訳です。私の楽器はC.G.Connという会社のこれ又古い楽器で今のケースに入らないのです。物色していたら見つけました。
奥のブラウンが現在愛用の修理が必要なReunion Blues で、手前のバーガンディが今回入手したモノです。細かな傷はワインレッドの靴墨で補修しましたらとても中古とは思えない綺麗なケースになりました。両方ともメイドインUSAでこの後中国製になりデザインが変わってしまいます。ジョーヘンのページワンのジャケット写真に写っているのも多分このケースの黒なのではと思います。良い買い物が出来ました。あとはこのケースに恥じない演奏をするのみです。笑笑