こんにちは。
かずです。
最初は、
「これくらいならできる」
と思っていたお世話も、
気づけば、
生活の中で
お母さんの予定が
中心になっていることがあります。
自分の予定を入れる前に、
お母さんの通院日を確認する。
仕事の合間に、
お母さんからの
電話やメールが気になる。
本当は休みたい日でも、
お母さんが困っていると
つい動いてしまう。
自分のやりたいことがあっても、
「今はそんなことを
考えている場合じゃない」
と、後回しにしてしまう。
そうやって少しずつ、
自分の時間や気持ちが
お母さんのことに
吸い込まれていくように
感じることがあります。
お母さんの
不安そうな声を聞くと、
放っておけない。
お母さんが困っていると、
自分が動いた方が早いと思う。
お母さんが
寂しそうにしていると、
距離を取ることに
罪悪感が出てくる。
お母さんに頼られると
「私がなんとかしなきゃ」
という気持ちになる。
そんなあなたの心の奥には、
もしかすると、
「お母さんを放っておいてはいけない」
「私が離れたら、お母さんが困ってしまう」
そんな思いが
静かにあるのかもしれません。
それは、
優しさでもあり、
責任感でもあるでしょう。
そして、
これまで家族の中で
自然に身につけてきた
あなたの役割なのかもしれません。
けれど、
お母さんを支えることと、
自分の人生を
後回しにし続けることは、
本当は同じではありません。
介護が始まると、
親の老いを目の前にします。
前はできていたことが
できなくなっていく。
横に並ぶと、
ずいぶん小さくなったと感じる。
不安げな発言が増える。
そんなお母さんを前に
子どもの頃から
無意識に身につけてきた関わり方が
再び動き出すことがあるのです。
そして、その反応は、
自分を責めるものではなく、
気づいてあげるものだと思います。
「私は今、お母さんのことを
考えすぎているのかもしれない」
「お母さんの不安を、
私が全部背負おうと
しているのかもしれない」
そんなふうに気づくだけでも
心の中に
少し距離が生まれます。
その距離は、
お母さんを突き放すための
ものではありません。
お母さんを大切にしながら、
あなた自身の心も
置き去りにしないための
やさしい距離感です。
介護は、
お母さんの人生の終盤に
寄り添う時間でもあります。
けれどそれは、
あなたの人生を
止めてしまうということ
ではありません。
お母さんの人生を
支えながらでも、
あなたの人生を
後回しにしなくていい。
そう思うことは
わがままではありません。
親不孝でもありません。
介護の中で、
自分の心まで犠牲にしないために
とても大切な視点なのだと思います。
お母さんを大切にすること。
自分を大切にすること。
そのどちらか一方ではなく、
どちらも大切にできる関わり方を
少しずつ見つけていくこと。
それが、
これからの介護を
少しでも穏やかにしていく
大切な一歩になるのだと思っています。
お母さんとの間に
やさしい境界線をつくるために、
お互いの「違い」を知ることは
とても助けになります。
子どもの頃から、
「なんでお母さんは、
こうなんだろう」
「どうして、
わかってもらえないんだろう」
と感じてきたことにも、
その人らしい感じ方や
安心の仕方の違いが
関係していたのかもしれません。
「私が悪かった」でもなく、
「お母さんが悪かった」でもなく、
二人には、ただ
「違い」があったのかもしれない。
そう理解できることが、
あなたの心を少しずつゆるめ、
自分を責めすぎないための
許しになっていくことがあります。
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自分らしさを取り戻す力を育てる
人間関係改善の専門家
山口和子
◇母娘関係セラピスト
◇一般社団法人ミッションメンタリング協会
副理事・認定トレーナー
◇コアクリーニングさろん「うたたね」代表
◇拠点:磐田市
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