北海道の短い夏、沿道に黄色い花たちが咲き誇る。
「北の国から‘98時代」で、正吉は螢に結婚を申し込んだ。
加藤登紀子の「百万本のバラ」の歌を聴いて、高額なバラは買えないので、野山に咲いている「オオハンゴウソウ」を蛍に贈る。
オオハンゴウソウ
オオハンゴウソウは北海道ブルーリストカテゴリーA2、北海道の生態系等へ大きな影響を及ぼしており、防除対策の必要性について検討する外来種。
北アメリカ原産のキク科の植物で湿気のある場所でよく生える。
白い花は北海道ブルーリストカテゴリーA3のノラニンジンです。野菜のニンジンが野生化したものと言われることから名が付けられました。名付け親は朝ドラ「らんまん」の牧野富太郎博士です。
A3は、北海道に定着しており、生態系等への影響が報告または懸念されている外来種。
食べられるとの記事もありますが、北広島市の北海道ボールパークFビレッジ内にキャンパスを移転する北海道医療大学ホームぺージ「野菜と果物のお話」では、「札幌近郊で容易に見つけることができる植物です。このノラニンジンは、根が黄白色で、野菜のニンジンのようにオレンジ色にはなりませし、食用にすることはできません」とある。
生成AIに問うと、「ノラニンジンは魅力的な野草ですが、食用に関しては十分な注意が必要です」と出る。疑わしき物は口にせず、でしょうか?
オオアワダチソウ
黄色い花は、同属の帰化植物である秋に咲くセイタカアワダチソウに似ているが、オオアワダチソウは背が低く、葉や茎がザラザラせず、花穂の先端部分が曲がる。7~9月に花を咲かせます。北海道ではセイタカアワダチソウよりも優占している。
と、いうことから北海道ブルーリストカテゴリーA2のオオアワダチソウでしょうか?
アメリカオニアザミ
アザミの仲間は世界におよそ300種あります。日本にはそのうちの1/3が集中しています。
後志の真狩村出身八洲秀章作曲に「あざみの歌」がある。
勝彩也の恋あざみ(森進一、八代亜紀、真木ひでと等がカバー)、中島みゆきアザミ嬢のララバイなど歌の題材にもなっている身近な花です。
近年急増してニュースにもなっている北海道ブルーリストカテゴリーA2のアメリカオニアザミは、アメリカの名が付いているが、ヨーロッパ原産です。北アメリカから輸入された穀物や牧草に混入して持ち込まれました。キク科植物で、7~9月頃に紫色の花を咲かせます。種はタンポポのような綿毛がつい風に乗って広がる。
アザミの花言葉は「厳格」「報復」「触れないで」「独立」です。
アザミには鋭い棘があり、「触れないで」!
道路や河川改修など開発したところに生えるのは繁殖力の強い外来種です。